カラスの口

これなんですか?通称”カラスの口”です。本名はわかりません。
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何に使うのか?ビートの苗の補植に使うのです。
補植って何?移植した苗が植わさってないところや、苗が弱って枯れているところに、人間が一本一本植えなおすこと。それが補植なんです。作業はこんな感じ。
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時間も労力もかかりますが、最後は目視による、”人の目”。どの仕事でも結局のところ”人”ありきです。
ちなみに、同時進行でカルチ(機械名)というのをビートの畝(作物のライン)の間に施工します。
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機械中央部の深耕爪で、畑の排水性の向上と地温上昇の効果を狙っています。これを掛けた後に雨があって、地温が上がるとビートはグンっと大きくなるんです。機械後部にはゴロクラッシャーというカゴがついていて、これがクルクル回転することにより、固まった土を砕いていきます。
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♪ラ~イ・ラ~イ・ライコムギ!ラ・ラ・ラ・ライ!♪

5月7日、未知との遭遇”ライ小麦”が発芽です!しかも葉っぱ、1枚目から太!
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お隣の”春よ恋”が繊細な感じに見える。
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”ん~これは只ならぬヤツになるに違いない!”と確信はしてませんが、独り言、ブツブツっ。
種は過乾燥ぎみに感じていましたが、発芽率も良かったんじゃないかな。
あとはどうなるか?病気や品種特性は?お味は?”2008年未知との遭遇”を楽しみたい。
♪でっきるかな、でっきるかな?♪はてはてほほ~い!
エゾヤマザクラも応援してくれてます!!
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コブシの花は上向き!

コブシの花が咲いています。きれいです。近づくと、ほんわか~と柔らかな香りがするんです。
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そんなリフレッシュは一瞬でして、問題は花の向きですよ!向き!
農家のうわさ。
コブシの花が上向きで咲いている=豊作!!!となるのです。
ということで、上向きの花オンリーで、観察します。
あれは━、これは\、おっとっと、ダメダメ見るな、見るなと呪文を唱えつつ、
上向き/か真直ぐ┃(ほぼないけど)、”あった、あった!”と凝視+一安心。
”今年も豊作だ!!!”祈願を感じたのです。

Transplant of Sugar Beets!

今年も春作業全快の季節がやってきました~!
やっぱゴールデンウィーク=お・し・ご・とウィークなのです。
というわけで、25日からビートの移植作業が開始。
まずは簡単な作業工程から
1.畑の深耕: 排水性+地温を上げるため。
2.畑の整地: 土の塊を砕いたり、ほぐしたりして、ある程度細かくします。
3.畝を作る: 肥料をまく機械(プランター)で、作物をつくるスジ道をつけます。
4.移植する: 育苗ハウスで作った苗(約50日育成)を一本づつ機械で植えつけます。
5.補植する: 欠株がないかを人が歩いてチェック。一本づつ植えていきます。
と簡単な工程なのですが、苗は水を含むと一冊60kg近くなるため重い!
10日もやると指が千切れると大げさに思ってしまう。
この時期に、いもの種まきも始まるんですよ。
作業写真で振りかってみましょう!
1.畑の深耕 深さ50cmぐらいまで爪がグサっと入ります。
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2.整地 パワーハローと呼ばれる機械で土をほぐしていきます。深耕がはいると不思議!細かく土がほぐれやすく整地は一回で済ませてます。大きなトラクターがうなり声?を上げて作業。
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ね、左側が整地をしたところ。機械は横に爪がグリングリンっと回転し撹拌するように細土にしていきます。一般的には、家庭菜園なんかでつかわれるのは縦式回転のものです。
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3.畝(うね)をつくる。プランターと呼ばれるもので、先に肥料をまいて移植機の道筋をつけます。右にでているのがマーカーで線を畑に線をつけるもの。これ重要なんですよ!簡単に言えば、定規なしに白紙に上手に線がひけませんよね。
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4.移植。あの種から育っていった苗達が一人立ちしていく瞬間。一まとまりのポットを機械が上手に植えていきます。
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時速はなんと2.8km/hr! ha・は・早い!・・・。
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機械の上では、作業するおばさん達が汗だくになりながポットをバラしてテーブルにならべていくんです。ベテランじゃなきゃ、このスピードについていけない!
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途中休憩。機械も人も一休み。ふ~っと農大のバイト生も和気藹々、大家族スペシャル?のようにおしゃべり&tea time。
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プリッとした、独り立ちしたビートの苗が凛としだしました。!
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作業は甘くないけど、秋にはあま~いビートになれよ~!!!

”春よ恋” 発芽!

春まき小麦 春よ恋が発芽してきました!4月27日の写真。
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4月15日にまいた最初の圃場は、その後、良いお湿り(雨)をもらい、春の陽気と共にいっせいに発芽してきました。天空に向かってピィ~ンと背筋をのばしているような感じかな。言いすぎか・・・。しかし気持ち良さそう。
ちなみに、同日にとった違う畑。ホクシンと春よ恋がお隣どうしです。
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まだ春よ恋は発芽してきてませんが、もうあと数ミリのとこです。しかし、同じ小麦なのにこれだけの違いがあったも、収穫時期が2週間ほどしか変わらないというのは、作っていても不思議。春まき小麦は成長スピードが速いし(ただそう感じるだけなのか?)、急激にドンっと大きくなるからな~。
隣接しているので、今年はうまく観察できそうです。

堆肥つくり シーズン1

何の山だかわかります?
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答えは堆肥の山脈です。10tダンプ、およそ300台分の牛糞が集結したのであります。
牛やさん3戸から、小麦の収穫後にでる麦わらと交換したもの。
畑の麦わら⇒酪農家の牛の敷きわら⇒堆肥化⇒完熟化⇒畑でじわじわゆっくり効く栄養素として戻す
リサイクルというより、付加価値をつけて循環している感じでしょうか。
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裁断されて敷きわらにつかわれているため、最初の堆肥はこんな感じ。まだまだ水分ばかりなので、これから撹拌作業をして、他資材も投入しながらいろんな微生物を増やします。土にも多様性が必要だと思ってます。
しかも最近の堆肥、臭くないんです!牛やさんによるようですが、活性水などの資材を餌と混ぜたりしているためで、撹拌作業でもしないかぎり、近くによっても”くさくな~い!”と娘にも言われるくらい。
一年や二年では効果はあらわれないけど、長い目で土のことを考えてます。

”ライコムギ”って知ってますか?

ライ小麦って何?って私が聞くものどうかと思いますが、実は今年初めて播いてみました。
国産ライ麦が稀少性があるのはわかりますが、それよりもなじみのないライ小麦はどうなのか?
ライ小麦とは・・・
ライ麦+小麦(属間雑種)=ライ小麦=ベタベタやん!
1998年の文献によると、世界のライコムギの栽培面積は約291万haで、主要国はポーランド、ロシア、ドイツ、フランス、アメリカなど。栄養価の高いことから青刈りで飼料作物として、食用としても、生産されている様子。
食用加工の特徴
1.グルテン含量が少ない。
2.ミネラル含量が高い。
3.アミラーゼ活性が高い。
4。独特の風味を持つ。
食べてみなければわからいですが、帯広市のあるパン屋さんでは最近まで、この粉を使ってライコムギパンを出していたそうです。オーナー様によると、ライムギでもない、コムギでもない、独特な甘い風味、香ばしさ、モチモチ感のあるパンができるそうで、ファンも多いようでした。
まづは栽培してみないと、どうにもならないと、早速ではないのですが種を手配。4月17日にまいてみました。秋播きなのか、春まきなのかもわからないまま・・・。防除や肥培管理は麦類に準じてやろうと思います。
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ピンクに色づけされているのは、種子消毒(殺菌剤)がほどこされてます。検疫上の問題と健全種子の確保のためと思われます。
種の見た目は”春よ恋”よりも粒が一回り大きく、両端がとがったもの。”う~ん、いけるかも”と種の見栄えで判断して、”青田褒めるな”ということわざがありますが、少々期待してます。
あとはどんな味がするのか楽しみです。どうなるのかワクワクっ!

麦は踏まれて強くなる!

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小麦をローラーで鎮圧している作業です。
トラクターで牽引された鉄の輪がいっぱいついたものを引っ張り、小麦をおさえています。これは冬場、凍結して盛り上がった土が、春先の地温の上昇とともに下がり、根が地表から浮いた状況になるため、おさえてやることによって、養分の吸収をしやすくする効果があります。
土地が乾燥している時しか基本的にできませんが、今年は雪の少なさと春先の少雨で土は乾燥ぎみ。次の雨があるまでに、しっかりと根を下ろせるようローラーを一部の畑に掛けてみました。
麦は踏まれて強くなる!昔の人も”麦踏み”といって太くて強い茎をつくるのに行ったそうです。

石の上にも30年?!

なんだこの肥料袋は?畑の天然石達が運びだされようとスタンバってるんです。
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中にはじゃじゃ~ん!いし、いし、いし、石!!
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就農した当時は、”なんで石なんかとらなきゃならんのだっ”と不機嫌な毎日を過ごしていましたが、いうなればそれは作物のことを考える農家や経営者としての視点からではなく、”やらされている仕事”の感覚があったと思う。
作物の根に邪魔するようであれば取らなければならいし、作業性や作物の部止まりの向上のためにもやらなければならない。人間の力で取り除ける量はしれているかもしれないけど、ちょっとずつ、ちょっとづつ良い畑になるようにと続ける。しかも大人数でこういう作業はやるべきだと思ってやってます。
石の上にも、かれこれ30年。じいさんの代から比べれば、まだまだ楽させてもらってるんだろうなと思う。事業を継続させてくれる石(意思)にも感謝!
 

新品種 はるきらり 誕生!!!

春まき小麦”春よ恋”の後継者ではないのですが、新品種”はるきらり”をこの度播きました。
まず簡単な紹介なのですが、春小麦=春に種をまく小麦=タンパク含量が高い=製パン性が優れる
という感じです。ですが、今までの春小麦は、収穫時の雨天や曇天による、穂発芽(実が熟しているため穂から発芽してしまう。粉にできない、もしくは品質が著しく劣化する。)となります。
北海道の元祖春小麦”はるゆたか”はこの穂発芽が現場問題なんです。農家が作りづらい=病気や発芽しやすい。だから”幻”のように扱われるんです。今は初冬まき(雪の積もる直前にまく)技術が北海道の中央部ですすみ、ある程度はこれらの諸問題をカバーできるようになっています。
 はるゆたか⇒春よ恋⇒はるきらり と穂発芽に強く、日本独特の気候に対応したカビ汚染が少ない品種の改良が試験場で進められ、一般畑の試験栽培となりました。十勝では3戸の農家が栽培に挑戦。うち一戸がわが農場です。
 見た目は、春よ恋と比べると、若干大粒で丸みを帯びている感じ。試験場では少々茎丈が短いので播種量を気持ち多めにというアドバイスをもらったので、”春よ恋”14kg、”はるきらり”16kgで播いてみました。
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 ところが事件発生!去年の豆の収穫後のざんさ(茎と莢)とこれまた試験的に取り入れた機械の一部がミスマッチで、種のでるところが一部つまり、ムラになってしまった・・・。こりゃマズイということで、すぐに従来の機械の方式に部品を取り替えたのです。ふ~っ。
”はるきらり”、キラキラと輝く次世代のエースになることを願いつつ、多くの方に応援していただきたい品種です。誰がつけるんだろう?この名前?いいですよね!