甘甘ビートを作ってみよう!

 今年(2012年)のビート種落としはうちにとっては、ちょっと遅い種まきになった。
理由は2つ。
1.例年よりも積雪が多くしかも寒い。観測でもここ10年来で一番寒い年になったようだ。
2.3月初旬にシンガポール研修があったという個人的な理由。
 かといっても、準備はもちろん2月20日から順番に行ってきた。
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 まずは、ビートハウスに雪解け水がはいってこないように、丁寧に雪掻き、凍り割りだ。
重機もつかえば、スコップやつるはしで対応。
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 ビートは甘くなってもいいのだが、自然の寒さは甘くない。
レンタル機会屋から、振動ドリルをかりてきての雪割り。これが使える。
唯のドリルではだめで、凍りのような土の塊を砕くには、振動がないとだめなのだ。
なんせ凍りついた土はコンクリート(本来この機械はそのためにある)と同じだ。
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 凍りついた扉を開けようにも、凍りついた土はもっこりと上がっている。
大抵5cmくらいは余裕で土は上がってくる。そのため、秋口に戸の下を掘っておく必要性があるのだ。
もしそれを怠ると、凍った土が鉄性のドアを上げて、曲げてします。自然はナメると大変な事態だ。
 さあ、いよいよシーズンの足音が聞こえてきた。

プロフェッショナル仕事の流儀を生で聞きました!

「本物の味を食卓に」って気にしたことありました?
プロフェッショナルのお話を本別町で聞けました。
JA本別女性部の交流会の講和で、置戸町の管理栄養士、佐々木十美さんの講演がありました。2012年1月にNHKプロフェッショナル仕事の流儀に出演していた方でした。(講演まで知らなかったのですが・・・・)。私がJA女性部(農家のお母さんたちの集い)交流会に興味があったのも、“学校給食を考える“という議題があるということでした。
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学校給食は地域の食を知り、感じ、故郷の味になる本当に良い機会になると思います。なにも大都会の子達を同じようなメニューを食べることはない。地域のしかも旬の食材食べられたら、子供のことです体にそれはDNAとして残ると思っていたからです。
それを本当に実現させてる人達と地域がすぐ近くの置戸町(約80km)にあったのです。
そのリーダー役が今回の佐々木さん。
佐々木さんは
「地域の旬の食材を旬に当たり前のように食べる。」
本物のしかも旬の味を食卓に導入したい、また現在の食品添加物だらけの食生活や大人時間の住生活にも子供たちが犠牲になっているのではないかと我々大人に問いかけ、考えさせます。
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講演はただの一方的なお話ではなく、地場食材を使ってカレーライスを皆で試食(「きたほなみ」の小麦粉利用してもらいました!)したり、本みりんとみりん風調味料の違いを実際に試飲したりしました。今回の本みりんとみりん風調味料の違いは、目から鱗。これで料理をしてたら食材の味もまったく変わります。純米からとった本みりんはお酒なんだと改めて感じました。酔っ払いそう!本物の味の味覚を育てたい、生活全般の基本は家庭からくること、子供たちとの会話や褒める大切さをお話いただけました。
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味噌汁のだしにも一工夫することで濃くがでるとのことでした。またトマトも生は夏の時期にしかださない。それ以下の季節はトマトピューレにするなどの工夫をするのと同時に、旬の時期を感じてもらう取組みも行っています。確かに季節に関係なくいろんな野菜や果物があふれてますからね。日本は豊かになりすぎているのかも。
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実際に調理場で、給食センターで働く方々や地域の理解は人の熱意にあるんだろうなと思いました。
私はNHKプロフェッショナルにでたと後から聞いたので、なにげなくすんなり聞けましたが自分の信念に伴う行動力は見習いたいと思いました。
講演の前段でJA女性部の視察報告がありました。
 知っていたでしょうか?2,3年も食材が腐らないとか、着色してある漬物が美味しそうに見えてしまっていたり。美しいものは食欲もそそるのは間違いないと思いますが、完成度が高いからといって、食品としての本来の安全性も担保されてるわけではないんです。JA女性部も冬季の視察で、横浜の検疫所を訪問し、そこで驚愕の事実をしったようです。あの東京の炎天下の中で腐らないきのこ類、梅干し、漬物。いづれも持ち主不在となった食品です。普通じゃないです。きっと日本人はどっかで人体実験されてるのかもしれません。
かといっても輸入農畜産物あっての豊かな(量だけ?)食生活ですから、なくてはならないものになったのかもしれませんが、便利になりすぎるのも問題です。食は一生ものです。
輸入小麦だって間違いなく問題はないと信じていますが、カビや害虫駆除のための港での農薬による強烈な消毒はすくなからず人間にもいいことないです。自然のものじゃないですから。我々農家の使っている穂や茎に散布する予防的な農薬ではなく、直接小麦の粒にかける農薬ですよ、なにされてんだかわかりません。
今回の講演、ますます自分のやっている農業に意味があると確信できました。美味しさって人それぞれですが、少なくとも食べてくれる人が思わず微笑むように、“美味しくなれよ!“畑に念じることが重要だと感じました。佐々木さんもフライパンや鍋たちに、美味しくなれと念じるそうです、その先の笑顔を思って。皆でやってみしょう!!

ほんべつ雪あかりナイト

冬~の一番しゃっこくなる時期、ほんべつ雪あかりナイトは行われた。
もう第8回にもなるんだって.
道の駅”ステラほんべつ”には、特性の滑り台(楽しいよ~!!)に元気くん(町の豆のマスコット)が迎えてくれます。滑り台は開催中。お子さんのいる方は是非
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私が幼い頃はこんなんじゃなくて、”ほんべつ道産子寒風祭り”といって土手沿いにある清流公園で行われたものだった。
トラックタイヤのチューブを膨らませてそれにのって土手をジャンプしながら滑走する。
スッパマンやると途中で顔面を強打し、鼻血まみれとか雪まみれはよくあった。
覚えているのは、恒例の餅まき(ビニールの中に小さい餅)大会。
押し合いへし合いのドヤ騒ぎだ。何個拾えただの、5円が入っていただのと喜んだものだった。
それと中学校のときだったか、会場の雪のカマクラで友達3人とその上?(上で遊じゃいけないのは誰もがアウンの呼吸でわかっていたはずだが・・・アホども!)で遊んでいたらカマクラが倒壊し、中に入っていた私は入り口のところでそれに潰された。
幸い顔だけだしていたので引っ張りだしてもらったのだが、カマクラ入り口付近は氷を固めてあった為、勢い良く腕を引っ張ってもらった瞬間、その氷にミゾオチを強打。
私は苦しさになにも言え、なみだ目になって
“ハウ~ハウハウハウハウハウハウ~ハウ~ハウハウハウハウっ!”と悶絶した。
これがその後語り継がれる”ハウハウ事件”の真相だ。
そんな懐かしい武勇伝?はどうでもいい。
2012年2月4日(土)はお祭りにはちょうど良い-5℃くらい。
しかも今年は1月から-20℃超えが何日も続いていた。
最高のアイスキャンドルは天気も味方につけなければきらめかない。
ちょうど良いなんていっても、誰もが完全防備したい気分。
休憩して暖まるところもある。アイスキャンドルの炎に揺られながら、5分くらいなら?寒さを忘れる事ができるでしょう。
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町民による町民のためのお祭りである。
そうすると、各自治会や学校、団体で血が騒ぐ人がいる。
準備段階でも、かなりその当日まで何個のアイスキャンドルが出来るか懐疑的なのだ。
強制は全くない。自己満足の範囲、キレイに町を彩ってみたい一心が町を明るくする。
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準備段階も手伝った。その家庭で作られたアイスキャンドルポッドを軽トラで取りに行く。
(信じられないかもしれながいが、田舎ではかなりの人が軽トラを所有しているのだ)
実際に現場をまわると、自治会で取りまとめた数と実数は大きく変わる。
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私    ”あれっ紙には10っ個って書いてありますけど?”
オジサン ”いや~暇だったかんよ~180個近くはあんぞ!”
私    ”ぎょぎょぎょっ!軽トラ応援求む!”と連絡とるのでした。
     まっ、キャンドルも人口も増える分には問題ないか!
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弥生町ジジ(自治)会も今年は、道道であるほんべつ大橋から高校までをキャンドルを並べて準備。
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実際多くの車や散歩する人が増えた。うちの前や畑沿いもそれに面しているため、大変キレイ。
雪の中の小麦たちも喜んでいるかもしれない。
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アイスキャンドルだけでは物足りない人は造形する。
皆手作り感満載。本当に凝っているのは”ファンタスティック!”の連続だ。
これなんか凄い!ペンギンを見た事がない人でも”ペンギン!”と発音してしまいそうな可愛さ。
しかもこのキャッスル?がすごい。
質問      私:”この三角部分どうやって作ったんですか?”
答 そこのオジサン:”工事現場の三角コーンあるべ、あれで作んのよぉ、これをなソ~ッと外すのがまた難しいんだな~これが!”と鼻水をたらしながら語ってくれる。
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他にも、町体育館からでてきたような”巨大なツララを”造形につかったり。
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さすが!建設屋さん!と呼ばせるような”ハートキャンドル”
これも逆三角にしていく技術と執念、根気となかなかタフな出来だ。
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アイスキャンドルは安全上のため今日撤去されてしまう。
時が過ぎ、祭りも人口減少とともに形を変えてきた。
人口と同じ8400個(実際は10000個くらい集まったようだ)も等身大の町のお祭りとしては最高だと思う。
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うちの前の滑り台雪山にも、火事になりそうなほどキャンドルたちが集合。
映画、デカプリオの「ロミオとジュリエット」の最後のシーンもこんな感じだったな~。でも死ぬにはちょっと寒すぎる・・・・。60歳超級の弥生町じじ会(自治)の皆さん、燃え上がってましたよ~今昔の情熱が!!
益々どのジジ(自治)会も高齢化していくわけだが、”参加型の共遊”がこれからのキーワード。
凍てつく自然を生かした祭り楽しみであり、きっとあのジジ会の人たちも参加した人たちも笑顔で眠れているに違いない。
“やったぜ!!”と。関係者の方々、お疲れ様でした。

ゆめちから 焼き比べ by akiko

ほなみと揺れるユメチカラ~♪
「ゆめちからの歌」の歌詞にあるように、ゆめちからはきたほなみとブレンドするとパンの膨らみが良くなると言われています。
我家の1斤用のホームベーカリーでも実験してみました。
まず、ゆめちから100%の食パンです。
高さ15cm。
高さはやっぱり出ないですねぇ。
でもモチっとした食感が美味しく、小麦の良い香がします。
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そして次は ゆめちから50%、きたほなみ50%
高さは17cm。100%より+2cm。
なかなか良い顔です。バターの香がして、ふわふわ柔らかい。
昭和に食べた食パンの味です。
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最後は、ゆめちから20%、きたほなみ80%。
高さは18㎝。100%より+3cm
50%の時と素人目にはあまり変りません。とってもノーマルな美味しい食パンです。
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もし2割のブレンドで食パンが可能なら、
ウドン用のきたなみをゆめちからの4倍分をパン用に転用できるってことでしすね?!
日本人が国産小麦のパンを食べる機会がぐぐっとふえますね。

冬休みのパン作り

お正月の冬休みを利用して、パンを作りました。
本当はクリスマスにと、木の実をカシス酒に漬けたりと、準備をしていましたが、
仕事がおしておして・・・年を越しちゃいました。
志賀シェフのこちらの本を送って頂いてから、ぜひ、前田農産の小麦粉で作ってみたかったのです!発酵時間の関係で常に深夜に作業があり、パン職人の大変さが少し伝わってきました。
私は明日が休みだし・・・四人の子供が寝静まったキッチンで、一人集中して作業していると、なんとも不思議な高揚感でした。
新年会で午前様の夫が、夜中に大量に焼けたパンを見て仰天してましたね。「どうだ~!」って感じでした。
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ヴァローナのチョコレートとココアたっぷりの春恋のショコラ。
パニムールのケースで3つ並べて焼きました。
お正月に遊びに来てくれた親戚へのお持たせ用です。
バターは十勝のフロマージュさんの無塩バター使用で
十勝オールスター。
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ただ志賀さんのレシピは初心者の私にとっては未知の世界への入り口・・・。
やり方があっているのか、たびたび不安になりつつ作業しました。
焼き上がりは、みんな美味しいと言ってくれたので、成功と言っていいかな。
材料がいいので、美味しくない訳ないのですw
そして春恋のシュトーレン。
横浜帰省の友人たちや家族へのお土産に8本やきました。
これは横浜の両親も親友たちも喜んでもらえました。
がずいぶん生地がダレちゃってます。カシス酒を入れすぎたようで、反省・・・。
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こちらはあこ酵母で焼いた、ミニミニ春恋食パンにピザのトッピング。
かわいい3兄弟のいるおうちへのお土産にしました。
パニムールのケースもテンションがあがります。
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キッチンエイドを壊してしまったことをすっかり忘れて、汗をかきかき手ごねしました。
臨月の時にキッチンエイドを持ち上げようとして、ステーンとしりもちをついて、
レバーがボッキリおれちゃったんです。
ものすごくショックでしたが、手でこねる小麦の感覚が気持ちがよかったのです。
皆さんもパン作り楽しんでますか~~?