グルテン研究会の皆さんと一緒に

先日の6月29日土曜日。
土埃の舞う農道を大型バスが走り、松林の暴風林の奥へ消えていきました。
「道を間違えたんじゃないの?」そんな声が聞こえてきます。
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いえいえ、正しい道を進んでいます。
その奥に広がった麦畑を前に、50名以上のスーツを着込んだ企業の方々が降り立ちました。
パンの膨らみに欠かせないグルテンを研究している有志のグループ「グルテン研究会」のメンバーの方々で、生産現場を視察に来てくださっています。
パンは小麦粉を水などの水分と副材料をこねることで、小麦のグリアジンとグルテニンという蛋白質からグルテンを形成し、さらに発酵という様々な化学反応を経て、美味しさを作り膨らみます。
製パン性の違いが「グルテン」がキーとなっていると考えられており、
それを研究している会の方々・・・(説明が間違えていたら、こっそりご指摘くださいね)
小麦の蛋白含量、そしてその質、
同じ小麦でもきたほなみとゆめちからでは違います。
さらに、蛋白質は小麦の皮の周りに多く含まれていると言われており、
製粉方法、歩留りによっても違いがあります。
もちろん、味も形も違うパンが出来ます。
それはなぜなのか・・・私には説明はできませんが。
本当に奥深い世界です。
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まだ青い秋まき小麦「きたほなみ」を前に、麦の生育状況、品種の違い、農業の最新技術などを
熱心に聞いてくださっています。
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そして、茂雄専務の企画した最大の見せ場?!
広大な「ゆめちから」の畑で、なにやら伴奏が聞こえてきます・・・。
日本パン技術研究所の原田昌博研究員が麦穂を束ねた指揮棒を振りかざし、
指揮者となっています。
「ほなみと揺れるゆめちから♪」
全員で大合唱しました。
ひとつになった瞬間でありました。
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歌詞カードをお配りした段階で苦笑が漏れましたが、
成功?と言えたと思います。
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その後、最新鋭のコンバインの試乗、
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そして、最大のお楽しみ「くるみのランプ」IN前田農産にて
小川雅之シェフが腕を振るったパンでランチをしました。
(パンをカットして働いていらっしゃるのは、アテンド役のますやパン天方シェフですね。)
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小麦粉は前田農産100%、さらに
地元の素材をふんだんに使用した、
長いもバケット、コーンのチャバタは大好評、大絶賛でした。
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最高の青空のもと、舌鼓を打ったのでした。

給食試食会 ゆめちから・小麦を語る byAkiko

今日は、本別中央小学校のPTA研修部の給食試食会でした。
メニューは
やきそば   キャベツ・人参など野菜たーっぷり、豚肉、イカ、エビが入ったもの
フルーツ白玉 寒天、パイン、みかん、白玉、これもたっぷり
四葉の牛乳
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家庭以上に素材を豊富に使用したスペシャルやきそばでした。
娘の大好きなメニューでもあります。
本別の給食はできる限り地元の食材を使うように努力してくださっています。
ということで、その食材を作っている、加工業者さんや生産者の声を集めた、
手作りのオリジナル「生産者のビデオメッセージ」の上映をしてくださいました!
先生方が放課後に独自に取材して編集してくださったものです。(すごい!!!)
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ビデオメッセージには、
「豆ではりきる母さんの会」の手作りのお豆腐作りの想い
「渋谷醸造」のお味噌作り、発酵食品と健康についての想い
そして、
「前田農産」の前田茂雄専務も登場しました~♪
「皆さん、熱心に耳を傾けてくださいました。
海外の食べ物に依存しなくてはならなくなってしまった日本。
それは食材豊富なこの十勝でもいっしょなのですが、それで本当にいいのか?
足元から、自分のできる範囲で農から食につながる生活を我々は目指しています。」
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「本別の子供達への想い」が込められていて、
周りのお母さん達からは、やがて巣立っていく子供達を思って、
「ちょっと泣けてきちゃった」
「感動しちゃった」
「本別は農畜産物に恵まれた町だね」
との声が・・・!
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私からは
「ゆめちから」が給食にも4回ほど登場したこともあって、
この期待のスーパールーキーの「ゆめちから」のお話もさせて頂きました。
希望のゆめちから、希望を背負った子供達にたくさん食べてもらいたいです。

10年先も・・・

あちこちで、桜の開花のニュースを聞きながら、
雪景色を眺めていましたが、
今朝の雨で雪解けがハイピッチですすみました。
一雨ごとに暖かくなる・・・という実感です。
吉祥寺のベーカリー ダンディゾンさんから届いたカードとオリジナルバックを頂きました♪
ありがとうございます!
10周年を迎えるそうです!おめでとうございます。
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なにやら美味しそうなイベントもあるそうです。
ダンディゾンの木村シェフには、前田農産の「はるきらり」を使って頂いています。
パン・ド・ロデブやパン・バイヤスに使われています!
木村シェフから「前田さんのはるきらりが一番よかったから」と言って頂き、
小麦粉も採用されたのですが、私達も救われました。
実は、小麦粉販売を始めた当初から親しくお付き合いしてださったパン屋さんとの
別れがあり・・・
「農家が小麦粉を販売していくには、いったいどう展開していったらいいのか。。。」
そんな想いを抱えていた時。
ダンディゾンさんとの新たな出会いが、新たな出発となりました。
10年先にもお付き合い続くような小麦を作るよう頑張ります。
はるきらり
春まき小麦です。
優しい味でクセがなく、食事に合わせて召し上がって頂くパンにぴったりの小麦です。
サンドイッチなどにすると、その良さを実感して頂けると思います。
我が家ではベーグルにするのがイチオシです♪
もうすぐ種まきが始まります!

2012(H24)甘甘ビートを育てよう! 結果:そんなに甘くなかった➘・・・

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ビート管轄地区の北海道糖業より、いつものビート便り(資料参照)が来た。
それによると、昨年(H24)は、”高収量&低糖分”という結果。
確かに!うちも過去最高平均収量でありながら、過去最低の低糖分となった。
やはり、そんな甘くないな~。
H24産で気をつけた良い点は
1.5月上旬の雨と低温をまって、圃場状態が良くなってからの移植。⇒ 待つのも仕事 (H23年に移植に無理して痛い目にあった。)
2.いつも道理、早期播種で55日以上育苗にかけられた。
3.8月下旬までは、病気なく元気、元気!
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ダメだったところは?
1.低糖分の結果からも、葉っぱを守るため、9月の防除体系の見直し。1回→2回?
2.スプレイヤーポンプの調子悪く(シーズン後に完全に修繕)、草を残すはめに・・・(久々草取りきつかった)。
3.いまだビートに変わる輪作体系作物に取り掛かれてない。
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(写真:十勝毎日新聞社)
本別町の直藩率(種を直接畑にまくこと)はもう4割近いのかと驚いた。流石に共同プラントの少なさから、労働力の確保が難しくなっている現実がある。
今年(H25年)はどうなるでしょう?3月8日から移植のポット作業始まります!!

29年現役です!

大改修ビフォーアフターといっても、ようは解体作業の連続だ。
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前田農産の歴史をひも解くと、昭和59年(1984年)から本格的に自己収穫、乾燥にとりくんできたようだ。
小さい頃の思い出といえば、乾燥能力がたりなかったのだろう。
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ビニールハウスにブルーシートを広げ、そこにダンプで運んできた生の小麦(きっと30%近くあったんんじゃないかと思う)を
薄~く広げ、裸足になってすり足でラインをつくる。要は外気でより乾燥するように撹拌作業を人海戦術でやっていたのだ。
今もなんとなく、小麦の青臭さと粘りっけと面倒くささを感じてたのを覚えている。
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その乾燥機。初代はこの昭和59年導入ということで、なんと29年戦士だ!
ひと夏のほんのわずかな1~2週間。
それでも穂発芽させちゃいけないと、ほぼその時期だけフル稼働する。
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そして設置されてから29年目にして初めてのお引っ越しをしてるのです。
きっと、新天地(といっても20mくらいしか離れてない)でもやってくれるに違いありません。
いや、やってくれなきゃ乾燥機じゃないんです!
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何年もかけて、ここ数年はスタッフたちと一緒に何度も試行錯誤を重ね、改造しまくってきた倉庫をさらなる改善策をうっています。
そう何年も想い続け、この鼻水が垂れ落ちるくらい寒い中、夏場の作業にむけて充電してます。
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今までこの場で頑張ってくれた乾燥機およびライン達に感謝!
今年も事故なく、やりましょう!よろしく!
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大改修、ビフォーアフター!

年末から始まった、”前田農産未来プロジェクト2013”
コンセプトはさらに30年使える、繋がる施設周辺整備。
既存施設を①120%有効に、さらに②作業性良く、より③クリーンにできるようにするのが目的。
①は小麦の面積や収量増に対応すること。+α新規作物導入でより施設稼働率を上げる。
②動線の取り方、掃除のしやすさを考えたラインにすること。
③埃や残さの飛び散りを防ぐ工夫。
この実践を始めたのです。
きっと2カ月以上はかかるでしょう。
まずは、”ブッコワス!”解体から開始!同時にいらないものを廃棄することから。
さぁ今年も頑張るぞ~。30年後を見据えるなんてそうそうはできないけど、これが我々の道の一部になります。
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機械部品棚になっていた個所を取り払い、さらの状態にもどします。
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幾度となく、この棚も直してきましたが、この改修も営農の流れの一部です。
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まだまだ続きますよ~!

ガンジーの言葉

「見たいと思う世界の変化に、あなた自信がなりなさい。善きことはカタツムリの速度で動く」とガンジーは言っています。
変化のスピードやそれ自体は止められなし、変わらない。
出来ることは、自分がその変化の先頭にたつこと。
私達自信、農業者として、食の原点として何ができるのか?何を求められているのか?どう社会の役に立っていくのか?
自分達に夢に一歩づつ近づき、地域に必要とされる農業法人として精進していきます。
今年も宜しくお願いします。
前田農産食品合資会社
専務取締役
前田家4代目
前田 茂雄

クリスマスといえば~ますやパンさんのトカチノシュトレン♪前田農産はるきらり使用

ますやパンさんのとかちのシュトレンです。
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食べて感動しました。
おうちにそのお菓子があると、楽しい気持ちで家事ができたり、早起きができたりする、
そんなお気に入りのお菓子があると思いますが、
日常をスペシャルな気分にさせてくれるシュトレンです。
素材が十勝にこだわっているところにも愛を感じます。
こちら、前田農産のはるきらりを使用してくださっています。
ますやパンの杉山社長も多忙にもかかわらず、よく農場へきてくださります。
あるときは、ピザ窯号で、ある時は軽トラックでご自身で小麦粉を取りにいらしてくださったり、
農場の奇画した「ミステリーサークルアート」をご覧になってくださったり。
写真は高所作業車からスタッフの方とのツーショットです。(勝手に申し訳ありません。)
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開発した天方シェフも、畑のこと、農産物のことを知ろうとしてくださる方。
自らコンバインを走らせたことも!
こちらの写真は天方シェフご自身が真剣に小麦を収穫する姿です。
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私達にとっても、大事な思い出とともに食べたい、十勝の誇れるお菓子です。

クリスマスといえば~野の花さんの石窯シュトレン♪前田小麦の里帰り

こちらは福井県鯖江市の石窯ぱん工房 野の花、佐々木シェフのシュトレンです。
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越前和紙に包まれてやってきました~。
あんずジャムの素朴な甘さと手作りドライフルーツの控え目な甘さがたまりません。
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もちろん、当農場の北海道の小麦を使用してくださっています。くふふふ~。ありがとうございます。
ほんとうに、自分たちが生産した小麦がこのような形になって
里帰りを果たしてくれるのは、農家冥利につきます。
みなさまありがとうございました!
シュトレンまだまだ続きがあります!

ありがとう!さようなら!こんにちはキャラバン!

バンを入れ替えることにした。
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その名もニッサンキャラバン。
うちではキャラバンにして初代から2代目。今回が3代目になった。
うちは家族で夏遊んだ記憶はほぼない。その代わりなのか、家族で冬にスキーにでかけることがあった。
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昔はミニバンなんていうカテゴりーがなかったから、セダンじゃ家族がギュウギュウだ。
スキー場だったか温泉だったか忘れたが、バンの荷台スペースにコンパネをひいて布団や毛布をいれてガタゴトゆれて頭ぶつけながら兄弟と喧嘩しながら、途中車酔いしながらでかけた思い出がある。
その2代目キャラパンも9人乗り。現在では、パートのおばちゃんたちもすくなくなり、ミステリーサークルでは学生達を乗せて大活躍し、昨年の山あるきでは難所をいくつも走破し、毎年ビートポットの補充や燃料補給、様々な場面で活躍してきた2代目キャラバン。
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特に今年春の山作業はこき使い過ぎて、悲鳴をあげるようになっていた。
ただやっぱり乗りやすい。大きい包容力がこの手の車にはある。
まったく同じ型を中古で見つけたので、交換することにした。
ありがとう!キャラバン。さようなら!キャラバン。中東いっても(勝手に想像している)頑張るんだぞ!
そしてこんにちはキャラパン!これからもよろしく!いっぱい夢と希望を詰め込んで走りたい。