十勝の春まき小麦のマッコリ(農酒)のゾクゾク(続々)する編。
”お酒は二十歳になってから”ということで味わえない子供たちがいること。
それから、酒粕がでてくるのもわかってたので、パン屋さんに相談してみようと酒粕を酒造メーカーから頂きました。
小麦の酒粕自体の扱いも初だったようで、私もそのボロボロさ加減をみると、「使えんのかな~コレ~」という感じ。
でもでたとこ勝負。おしいしかったら儲けもんだなとお世話になっている何店かのパン屋さんにもっていきました。
するとどうでしょう!思いもよらぬ美味しいパンが出来あがったじゃないですか!
帯広市のはるこまベーカーリー栗原オーナーが2種の春よ恋マッコリ酒粕アンパンを作ってくれました。
酒粕を種伸ばしに使用しているそうで、ほのかなお酒の香りとアンパンが絶妙!!
やっぱり日本人には合いますね~。
イーストを使うと言っても、もともとはお酒のように発酵させて使っていたもの。
日本の酒作りもパンに貢献してますよね。
とにかく理由なく美味しいパンです。子供もお酒の弱い方も関係なく食べられます。
ん~自分で言うのもなんですが、小麦って奥の深い面白い取組です。
春よ恋、はるきらり、はるゆたか マッコリ豊作祈願祭
春よ恋 マッコリ(農酒)になりました!
春よ恋がマッコリ(農酒)になっちゃいました!
パン用小麦の春よ恋。
以前は地ビールになったりしました。こちら⇒ポチ
春と力強い小麦の可能性も感じてもらえるお酒になればと思います。
日本で一番人気といってもいいパン用小麦として定着してきた春よ恋。その原麦でマッコリ(農酒)ができちゃいました。お隣韓国ではそもそも、農家の疲れた体をいやす利き酒が発祥のようです。
十勝はお米で「十勝晴れ」、ビートでリキュール「ビートの心合わせ」その裏盤?B面?をやろうと十勝の農家3軒で月変わりのマッコリを発売。
しかも、兄弟で?!
十勝の農業者3人で農酒を作ろうということから、
1.はるゆたか 帯広市 伊藤さん 3月発売
2.春よ恋 本別町 うち前田 4月発売
3.はるきらり 音更町 津島さん 5月発売予定
が担当になって春小麦っても、いろいろあんだぞ~というまづは知ってもらおうと小樽の地酒メーカー田中酒造さんの力を借りてマッコリにしてみました。
春よ恋のマッコリ(農酒)が本日から藤丸百貨店で発売中です!
限定600本!
お中元では、3本の飲み比べセットが限定でる予定です。
是非、各春小麦の飲み比べも酔っぱらわないうちに?やってもらえたらと思います。
どう飲むか?絶対冷がお勧め。中間報告ですと、それぞれの品種の味が違います。パンに違いがあるように。
美味しいパン研究工房”つむぎ”からの贈り物
千葉の佐倉に、美味しいパン研究工房の「つむぎ」とパン屋さんがあります。
研究工房と名のとおり、パン屋さんでありながら、しっかりじっくりと小麦と向き合うオーナーがやっています。
竹谷さんがそのオーナー。
パン業界では知らない方がいないくらい製粉や小麦研究に明け暮れてきた方です。
今回、ちょっとしたきっかけをいただき、平成23年度の当農場の小麦粉でパンを焼いていただきました。
いづれも角食パン(一旦冷凍後送られてきました)
①平成23年産 前田農産 春よ恋100%
②平成23年産 前田農産 ゆめちから50%+きたほなみ50%
③(コントロール) 1CW 100% フルフレーバー法
④平成23年産 前田農産 ゆめちから50%+きたほなみ50% フルフレーバー法
注:フルフレーバー法とは、100%中種で中種にバターと練乳が入る製法のようです。
写真の③が大きいのは、パン型サイズの違いによるもの。
パンの品種による食べ比べは、小麦粉を販売するようになりよくやるようになった。
それぞれの小麦やその年の特徴がでる可能性もわかり、かつパン屋さんの技術がいかに素晴らしいかも素人ながら想像できる。
結論から言うと、①の春よ恋が私たち家族では一番美味しく、香りも高く感じられた。
1時間発酵 吸水74% で見た目はパサつきを感じたが、独特のモッチリ感と香りの高さはやっぱり違いを感じさせる。
②のゆめちから50%+きたほなみ50%が反対に味的には、素朴すぎるというより味気がなかった気がした。
1時間発酵、吸水68%。ゆめちからも、きたほなみも期待の新生小麦たちだ。美味しさを引き出すためというよりも、製法によっても潜在能力はアップするはずだ。フルフレーバー法の④と比べると味を本当に感じなかった。
③1CW(カナダ・ファースト・ウィート)これが、いわゆる日本の食パンの原点麦であり、一番なじみのあるパンである。
吸水67%フルフレーバー法
つむぎさんに焼いてもらったパンは非常に食べやすく、美味しかった。きっとスッと考えることなく食べられる食パン。
焼き色も濃すぎず、薄すぎない美味しそうなパンの出来上がりだった。またハリというかボリュームがでたいよ~と主張している感じ。
④ゆめちから50%+きたほなみ50%
吸水66% フルフレーバー法
②の配合と同じながら、美味しさは断然こちら側だ。
”中種にバターと練乳”という乳質が入ることによる味や生地の変化は大きいようだ。
③の1CWとも違う、味の美味しさがあり、ちょっと”あれっ今日のパンなんか違うな~”という印象が残る感じでした。
シンプルにわかったことは、
1.パンの美味しさはデンプンの質の美味しさ。
フランスパンのバケットが美味しいのはデンプン質に関係がある(竹谷さん)⇒品種特性ならびに土質や風土もまた起因するかもしれない。
2.製粉もまたパンの美味しさの重要なエレメント。
タンパクが高いのはアミノ酸の量に関係するが、美味しさがそれとイコールではない。
灰分の数字によっても美味しさは変わる。きっと人間は食糧摂取のみならず、食事を美味しくいただくためにふすまのような雑味も香ばしさや美味しさの中にとりくめてるんだろう。
3.製パン技術も重要。
それぞれの業態で美味しさを引き出すことは重要なことである。
これは正直、難しい。職人でもないし・・・ただ農業の現場にもにているかもしれないな・・・。
いつも思うがこういう活動はいろんな方にお願いをしたり、実際やってみたりすることだと思う。
正直言うと、毎年同じ作物を取ろうとも思ってないし、同じなわけないと思う。
自然の中での不自然はいつもあり、そのための安定性を出すために、育種の人がいて、我々生産者が土作りをして、製粉メーカーがより良いスペックにあわそうと努力し、パン屋さんが製造法を粉に合せてやっているんだと思う。
つむぎの竹谷さん、大変ありがとうございました!!
今年のベーカリーキャンプお待ちしておりま~す!
完成!でっかい石窯物語
ついにあの石窯が完成しました!!約2週間の歳月?をかけたやる気とアイディアだけの石窯の完成です。
どうしようかと迷っていた、フロントフェースは愛執ただよう?半アーチ型を採用。
下絵だけをイメージしながらバランスをとれればと工夫しました。デザインって難しいですよね~。
お金をかければいいってもんじゃないし、部材もコストを抑えるとすると規格ものをつくるほうがいいし、自分で加工できたらそれはそれで楽しいしかっこいいし。迷うことも勉強ですね。
耐熱ガラスはそんじゃそこらに売っていないのですが、ネット社会ではあるんですね~。いろんなことが勉強になりました。
後に解るのですが、最初の火つけの段階で、すすが硝子に付着し、全く中が見えないという残念なこともありましたが、まぁ良しとしましょう。
この石窯は、約1t近くの重量があるため移動は、フォークリフトかクレーン車で吊り上げ式を採用しました。
なので背面には、吊り上げようの天秤を作成。これも皆手作り。
今回は2段式石窯を作成。下段で薪をたき、上段に熱気を巡らせて(石窯背面の一部が隙間になっている)、煙突から熱気や煙を抜くバッフル方式を考案しました。といっても、石を組んだだけのものですので、多少の煙や熱気もれはあります。
今回は本格的な薪がなかったため、昔小屋だったものを解体した時にでた廃材を利用。この廃材もうちでは恒例となっていた年末の餅つき大会、母やおばあちゃんの漬物小屋として使われてきたもの。最後までお伴させていただきます。
燃焼温度が低いうちは煙がもうもうと上がってきます。
火の廻りが出来始めると、煙突や入口からの煙も少なくなり、クリーンな煙が排出されます。ここは要注意、蜃気楼が見えるくらいの煙は相当な高温です。200度以上。
それから、約一時間半燃やしに燃やして、反射温度計(これが使える!!!)で測ってみると、上段は300度越え!!以前パン屋さんに「200度以上は必要ですよ」って言われていたので、驚きの高温窯でした。その証として、いくら中が熱くても外壁側まで石が熱くなっていないのです。これは保温性の高さを証明しています。やったぜ、ベイビー石窯!!
そうしている間に春休み中の子供たちは、椅子を準備したり、煙と戦ったり?してその時を待ちます。
そしていよいよ、ピザ投入です。手作りピール(歩鎌の柄+ステン板でつくりました)にピザを乗っけて、子供たちがいざ投入。
するとどうでしょう!!下に敷いてあったクッキングシートが投入と同時に一瞬でメラメラメラっと燃えていくじゃないですか!
これは凄い温度だ~~!!300度以上は半端でない熱さのようです。ピザも一気に仕上がっていく感じ。見てください!この艶と旨そうな焦げ!!と自画自賛ばかり。わずか1分半から2分くらいで仕上がります。
それからオプション参加として、ヒマラヤ岩塩プレートに鶏肉を乗っけてやいてみました。これがまた滅茶苦茶、ハチャメチャ旨い!!驚くほどの美味しさです。
こちらもオプション参加のさつまいも。ホイル焼きならもっと外側も美味しく仕上がったでしょう。でも味も甘みがでてきて、本当の石焼きイモですね~。たまりません。一段目の火の中にほおり投げておいても良さそう。ダッチオーブンも使えそうなので、いろいろやってみたくなってきました。
うちのスタッフの松本さんも笑顔でしたね~。
本当に手の器用な方。溶接の仕方、部材の選定や何が次に起こるか、想定される次のことをまた、改善点や問題点を探せる若者は今は少ないような気がします。だからベテランや先人達の生活の知恵を実践を通して学ばなければならないのです。
これで、器?(期)は整いましたで~。
皆で楽しむ、エンター石窯にしたいです。
次回は、前田農産の小麦粉でピザ作りに挑戦だ!!
畑の雪融かしってどうするの?
3月15日から融雪剤散布を開始した。
今年は結局3つの剤を使ってみた。いづれもブロードキャスター使用。
BCとは、トラクターに肥料散布をつけて円盤の遠心力によって広い範囲に均等に肥料をまく機械のこと。
1.豚プン(乾燥)
2.鶏糞(乾燥ペレット)
3.防散融雪タンカル
それぞれのメリット・デメリットは?
良かった点
1.豚プン(乾燥):燐酸の肥効性
2.鶏糞(乾燥ペレット):窒素の肥効性、粒揃い。
3.防散融雪タンカル:他に比べ格段に融雪が早い
悪かった点
1.豚プン(乾燥):比重がバラバラ。また重いので雪が重みに耐えられず落ちてしまう。
一番融雪の効果はなかった。むしろやり直しっぽい。
2.鶏糞(乾燥ペレット):豚プンよりは比重は軽く揃っているが、融雪効果を求めるならかなりの量を蒔かないといけない。
3.防散融雪タンカル:凄い煙埃。融雪速度ナンバー1。流石それ専用だけあった。
また、いつもより遅い融雪剤散布(3月中下旬)を作業日選択した。
早く小麦が出過ぎると、③,4月の低温により小麦が赤くなる傾向があるため。
毎年のことだが、春先の秋まき小麦の色をみるまではドキドキさせられる。
甘甘ビートを育ててみよう!!
ビートの苗つくり。
種蒔いて4日後、水やり管理が開始されます。
これも種をまいてすぐ水をやるよりは、土にある程度なじんだ状態で水をやることによって一斉に発芽してきます。
発芽がそろえば、あとの管理作業もグッと楽になり、かつ平均した作物ができることになります。
最初の水やりから10日くらいは、絶対油断大敵。土や発芽した後にマイナス温度だとかなりのダメージなります。
外はマイナス、一度凍らせでもしたらアウト。
ホースやポンプの水を毎回抜いておかないと、朝晩凍って、破裂や破損の原因です。
土には最初乾燥防止のために、パオパオといガーゼの薄いようなものをひき、水分の均一化と蒸発を防ぎます。
効果としては蒸らすイメージでしょうか。
一冊につき5Lを2日(中一日おいて)に分けて、散布。一日に3000Lほどの水をまくのです。
その後、最低気温を5度に設定して、暖房機をいれておきます。
暖房機が壊れるなんてことはあってはならないのです、絶対!!
それからやや2,3日後発芽見られます。
ハウス内の気温やちょっとしたもともとの土壌水分、水のやり方で途中、発芽していたりまだだったり。
ここは人間が細かく☑をしながら補助的にジョーロで発芽の手助けをします。
”発芽をそろえる”ことに集中と時間を割きます。
あとは、土の極端な乾きと、濡れ過ぎに注意したり、立枯病の防除をし管理していきます。
今年は暖房ダクトにかけるシートを約7年ぶりくらいで新調しました。より軽く、暖かくできています。
子葉がでてきて、その間から本葉がでてきましまた。
甘甘ビートは最終的な目標ですが、管理は甘すぎるとビートもダレて?しまいます。
温度管理も朝晩は最初のうちは十分に気をつけてながらも、本葉がでてくるころ(20日後くらい)には徐々に寒さの中を鍛えなければなりません。それとローラをかけたりします。(去年から試験的にやってますが首本が強くなっていいかんじだった)。
甘く育てない、甘甘ビートになればと思ってます!!
でっかい石窯物語
3月下旬、念願だった石窯製作にとりかかった。
以前から農場でピザとかパンを振るまうことができればと思っていた。
しかも大家族のような雰囲気のあるやつ。
昨年はドラム缶で、ピザ窯を作成してみた。
”Drum Can Pizza true”だ。その時の様子はこちら⇒ポチ
今回はこれを根底から覆すような本格的石窯をつくる。
やりたいことは2つ。
1.デカイのつくりたい。しかも移動できるやつ。
2.北海道素材でつくりたい。
デカサといっても人それぞれ。
今回は、横縦が1200mm正方形の石窯つくりに挑戦。
北海道素材として、“札幌軟石”といわれるその名のとおり、札幌周辺で採掘される石をを窯に組み立てた。
約4万年前に支笏湖の火山活動で生まれた石層で、あの石屋製菓さんとか、札幌コンベンションセンター、小樽レンガ倉庫の一部にも使われているそう。昔は何百人という石工の人たちが働いていて、”石山通り”もその関係でついた名前のようである。
ダンプで日高山脈を越えて、採掘現場までいって石材屋さんから石をいただき組み立ててみました。
今回是非ご紹介したいのは、こちらの会社さん”辻石材工業株式会社”です。
建築様式の変化、新素材に時代はかわり、こちらの会社でしか”札幌軟石”の生産業者は残ってないそうです。
もともと、このアイディアは音更の農家さんから頂いた。
そこのうちは1段ものの、置き火式。
今回はバッフル使用とし、2段層にして連続で焼かる仕組みができないかと考案。
下段で燃やして、熱気を上段に流し込み焼けないかな?と。
3月23日に、JAほんべつ青年部の本別支部の若いメンバーが集まり作ってみた。
なかなか重い。超重量級で一本80kgくらいありそう。2人でたがかないと、持てない重さだった。
こういう経験は経験値になる。なんでも見て聞いてみたら実践するのが一番勉強にもなるし、この出来事を子供たちにも伝えられる。
しかも、軟石らしく本当に掛けやすい、ポロポロと石の塊というイメージではなく、石と乾いた泥を固めたような塊のイメージだ。
そ~と、そ~と作業をした。また次の日に、ジェットヒーターをたいて仕事をしていると石から湯気が上がる。
相当な湿気を含んでいるもの間違いなさそう。火入れは慎重にしたい感じだ。
火の抜けの防ぎ、密閉間を高めようと途中、耐熱モルタルをペタペタ素人的にぬった。
確かに軟石だけあって、ポロポロ砕けやすい。
“あれ大丈夫だべか・・・?”と不安半分、期待は2倍の状態。
そのために取外し可能な鉄枠を製作。
今は2層の窯の入り口のデザインと作業性を考え悩む。
耐熱ガラスも用意しないと。
“お父さん、ホントにできんの~?”とドキっとすること言われましたが“見てろよ~!楽しいぞぉ~”とだけ言っといた。
薪拾いにもいかせなきゃ。1,2月と山にいっていたので薪を調達しなきゃ。
薪も通常は1,2年乾燥させる必要があるため、ここではどこまでやるかは未知数のところ。
今後、6月の修学旅行生の受入や7月のベーカリーキャンプ、子供たちの部活動、会社の懇親会や仲間での地域の交流会に大いに役立てばと思う。
これで小麦たちもこんがり本の姿の小麦色に焼かれたら、嬉しいだろうな~。
PS 残りの耐熱モルタル、もったいないので後でプレートにでもしようと、枠を作って固めてみました。
細い鉄棒もいれて強化。どうなるんでしょうか?楽しみ
新規就農者イチオシ候補誕生です!
3月10日にスタッフの一人、広瀬君が退社しました。
2年間泣き言、たわごと言わず、不慣れな作業を一生懸命やってくれました。お疲れさまでした。
向かって、左端のイケメン(皆イケメンぞろいですが・・・)が広瀬くん。
3月10日というのは、ビートの苗つくり作業が終わった日になりました。今年もポット苗の最初のキーである土入れをやってもらいました。休憩中は皆に、”どうすんだ、どうすんだ?”と根掘り葉掘り聞かれてましたね。
何よりうれしいことは、実家の酪農畑作業を継ぐと決意したことです。
今の世の中、食料を根っこから作ろうという若者は少なく、また現実問題としても農業に新規参入するというのは、経済的にも精神的にも決して楽ではないからです。同じ農業者としてこれから楽しみ、イチオシ候補です。羊蹄山のふもと、真狩村のマッカリーナの入り口で、どんな農業を夢見るんでしょうか。
2年間私もサラの状態で一緒に仕事をしてきました。
不器用でも真面目じゃなきゃ務まりません。しかも臨機応変に状況に応じて動くということは、常に何かを感じたり見たり、嗅いだり、聞いたりして初めて分かることが多く、毎年同じ作業でも状況によっては違うわけでした。
途中、怒られたりもしましたが、畑に山に時には弁当持参で来てくれたんです。
なかなか頑丈な心と体が備わっている若い子はそうそういません。両親のお陰だと思います。
一緒に仕事をしてきた他スタッフとも協力しあい、作業を進めてきてくれました。
一番一緒に仕事した龍二が選んだ、広瀬農場のネーム入りツナギをプレゼント!
この日はスタッフ皆での送別&就農壮行会です。
子供たちからはシール交換?ポッキーをもらい?
最後にみなでパシャとしめたわけでした。
たった2年間でしたが、多くのことを学び巣立って行ってくれたらと思います!
がんばれ!広瀬!
向こうでも愛されキャラでやるんだぞ~~~!!
PS:現在(平成24年3月~4月)に正社員/研修生を募集中です。
やる気のある方、食糧の根っこでやってみたい若者是非、応募してください。
詳しくはこちらをご覧ください⇒前田農産 求人情報
甘甘ビートを蒔いてみよう!!
準備からやや1週間後、3月7日~10までの四日間、種まきの始まり。
毎年の同じようなことをやり、同じ機械を使っている。
特に大きな変化はないのだが、変わってきているは人間の高齢化だと思う。
ビートはここ数年生産面積が減っている。
減少要因で考えられる理由は
1.高齢化に伴う重量作物としての位置づけになったこと。
2.ここ2、3年の猛暑や水害で思ったほどの収量、糖分にいたっていないこと。
3.戸別補償前の政策化では、明らかに生産抑制を強いられたため、生産意欲がわいていない。
ここ最近の良いことといえば
1.内需が増えているより、海外関係で、砂糖の原料価格は上がり基調。
2.産地資金の創設で若干の補助があり。
過去から含めて良いことといえば
1.輪作体系の確立(土にも他の作物にも良い)
2.ビート工場をはじめ、地域の運送業、燃料業、機械工業などの発展維持があったこと⇒地域で経済活動のサイクルとなっている。
くらいだろう。確かにたった何日かのために、前年から土準備やハウス準備してまでやることなのか?
と思えばそれまでだけど、国内に甘味料は沖縄のサトウキビしかないわけで、やっぱり考えると重要な農産物のひとつだ。
上記、内容からすると、食糧自給の面、消費者的、お菓子やジュースの甘みからくる幸福感、農家の経営上もビートの収量をとって、なおかつ甘甘のビートにせにゃいかん結論にたっする。
3月上旬からのビートポットの作業の理由は、生育期間の確保だ。
直幡栽培(土に種そのままをまくこと)も移植作業(ポットを植え直す)も結局時期は4月下旬(十勝の場合)になる。
50~60日くらいのハウス栽培があったほうが、安定的なのは間違いない。
4月下旬の強風、乾燥、水害も考えられ、まだハウス内の生育であればなんとかなる。
重労働とリスク分散を今は考えての移植だ。
作業はいたって簡単だ。
①土入れ(肥料混ぜ)
②ポットに土を詰める
③ポットに種を落とす
④覆土(ふくど)、およそ1cmの土をかぶせる。
⑤ハウスに並べる。
それぞにポイントやコツがあるので、それを覚えればなんてことない。
今年は2日前に、500kgパックに入った土を外にだしておいて、整地をいつえもし易いにしてみた。
やっぱり焦って整地をするとその後、ポットの割れから発生するロスも大きくなる。
備えあれば、なんとかだ。実際、ゴミ、石拾いから整地まで、2日目の午前中には2棟目ができていた。今年の成長点だ。
途中の休憩も、いいコミュニケーションの場だ。
今年は4人の就労センター(65歳以上)に来てもらい、手伝ってもらった。
でもまだまだ働けるひとたちばかり。若い人もまけられない。
さぁ、今年の始まりですよ!甘甘狙いましょうね!!