黒豆の”祝い黒”、昨日6月6日の雨をうけて一斉に発芽してきました。
前日、6月5日は乾いた土を持ち上げ、地割れしていました。土が白っぽいのは、火山灰土が比較的強い土壌で作付けしているから。前回もお話しましたが、大豆・金時類は種子である豆そのものを、地上に押し出し、割れたところから子葉がでてきます。大豆はうぶげのようなものを葉一杯つけてきます。
6月7日にはこんなんでました~!子葉のうぶげ、”枝豆”のさやにもついてるやつですよ。大豆は特このうぶげが目立つ。収穫のときもこのうぶげが人間にはあんまやさしくないんですね。毛がとぶわけですよ。そこらじゅう!また収穫時にどうなるかお話することにして・・・
列で見るとこんな感じ。種子の能力、土壌水分や硬さ、まかれた深さによって発芽に多少のばらつきがありますが、今年は5月20日と6月6日にちゃんとした?(ある程度の量)の雨があったので、そろい良く生えてきたほうです。
UDO&KOGOMI
旬の山の幸、ウドとコゴミをもらいました。
山散策の大好きな援農さんのおばさんにいつもいただいたりしています。行者にんにくとかも。
山菜を採る人の掟:現場は決して人に教えない。欲張って根こそぎとらない(来年にまた山からのおすそわけを頂戴するために)。の2点。
どこからともなく、ビニール袋一杯にとってきてくれると、土の香りと新緑の風味が一杯にかもしだされるんです。バーター貿易じゃないのですが、お礼の物々交換に野菜や庭でとれる果実などで応えます。
妻がワラビ、ウドの天ぷらと、同おひたしで食卓に香りづけするわけです。やっぱ新鮮、うまい!
SASAGEは何系?
これ何かわかります?小豆?大豆?あんた誰?
The answer is SASAGE!! そうです、ササゲなんですね~。と何か聞いたのは、ちょっと豆を作っている人にきけば”ナニこれ?”となるから。理由は、大豆・金時豆は一般的に豆を持ち上げて地上部にでてきますが、小豆は豆を地中に残したまま、子葉だけが地上部にでるからなんです。
この写真を見る限りは、豆を地上部に持ち上げて発芽している=大豆系。But子葉は見るからに小豆系。なので迷う、迷う。”ササゲ”自体はこのあたりでは超めずらしい。同じ町内の友達が試験的に作りはじめたものです。ガルバンゾーも播いたらしい。でも一向に発芽の兆しがないとのこと。明日の6月6日の雨後に発芽しなかったら厳しいかも。”でも発芽ぐらいするっしょ”って話してました。おっとっと、ササゲね。赤飯には聞いたことありますが、食べ方さえもよくわかりまへんね。
ウィキペディア(Wikipedia)』によると、なになに・・・
ササゲ(黒目豆)
分類
界 : 植物界 Plantae
門 : 被子植物門 Magnoliophyta
綱 : 双子葉植物綱 Magnoliopsida
目 : マメ目 Fabales
科 : マメ科 Fabaceae
属 : ササゲ属 Vigna
種 : ササゲ V. unguiculata
学名
Vigna unguiculata (L.) Walp.
和名
ササゲ
英名
Cowpea
ウィキメディア・コモンズには、ササゲ に関連するマルチメディアがあります。ササゲ(大角豆、学名 Vigna unguiculata)はマメ科の一年草。つる性の種類とつるなしの種類とがある。アフリカ原産。主に旧世界の温暖な地方で栽培される。(旧世界ってなんだ?)
語源は、莢が上を向いてつき物をささげる手つきに似ているからという説、莢を牙に見立てて「細々牙」と言ったという説、豆の端が少々角張っていることからついたという説など諸説ある。(へ~)
穀物用種は、さやが10-30cmで固く、豆は1cm程度の腎臓形で、白・黒・赤褐色・紫色など様々な色の斑紋をもつ。つる性種は草丈が2mから4mになるのにたいし、つるなし種の草丈は30cmから40cm。寒さには弱いが、暑さには非常に強い。(つる性の豆って手入れが大変!)
日本では、平安時代に「大角豆」として記録が残されている[1]。江戸時代には「雎∮、」という名前での記述もある。また、アズキは煮ると皮が破れやすい(腹が切れる=切腹に通じる)のに対し、ササゲは煮ても皮が破れないことから、江戸(東京)の武士の間では赤飯にアズキの代わりに使われるようになった。(へ~へ~へ~へへへ~)。
結局、小豆系?大豆系?どっち?
ちなみに、鳩に食べられたものもあるとのこと。やっぱり鳩も高級品だってわかるんだべか?新芽の一番柔らかそうな、プリプリした豆だもんね~。食べたくなるのもわかる!俺もハトだったら・・・
鳥の食害されると、豆が切れて棒状になっている(農家語でこの状態を”坊主”と言う)。もちろん育ちません。虫もありますよ、根切り虫・タネバエ等にやられます。
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藤の花の咲くころに
藤の花が庭先で咲きました。”へ~こんなんなんだ~”と思っていたのも、そのはず。ここ何年もさいていなかったからです。
おばあちゃんが生前、”藤の花が咲かんね~、どこかいかれとるんだろうか”と言っていたそうで。やっと日の芽をみられる日がきたのですね。6月上旬はちょっと寒い日が続いてるので、下の花までしっかり咲くのはむづかしいかもしれないけど・・・。
めった咲かんものが、咲き乱れる。今年はなんかいいことありそう!!
ライコ&ハルコ
拝啓、ライ小麦さま、お元気ですか?お隣さんの”春よ恋”も大きくなってきたでしょうか。
ライコムギの写真
ライコちゃん、はっきりいって、ごっついっす!種の大きさでガタいがきまるわけではないけれど、勢いの良い芝麦(雑草)のように、張り切って葉っぱを横に広げてますね~。オモロイじゃないですか。
文献によると、なになに。小麦よりも穂が最上部の葉(止め葉)から穂がでてくる(通常、出穂期)のが、約6日ほど早いとか。しかし、私のもつ文献は、きっと秋播きのライ小麦に違いない。春まきにまいたとなると、いつだべ?”春よ恋”よりもチョイ前・後?それとも全然、違う時期になったりして。
写真は左がライコムギで、右が”春よ恋”ですね。春よ恋はまだまだ線が細い。一粒の種から3本の茎に分けつしています。ライコも分けつはあまり変わらないみただいけど、何せ葉、いでたち、逞しく勇ましい感じ。どんな穂をつけるか楽しみだの~。
ハルコも元気にしとります。
予告:秋播き小麦のホクシン・キタノカオリはもうすぐ、穂が顔をだしますよ~。
で・で・出た~!スペルト小麦!
うちの庭先のスペルト君、出てきました。
あんな鎧のような籾の中からも、立派に発芽してきました。”そりゃそうだよな、子孫残すのに殻が固すぎて出てこないなんてありえないよな”と一安心。
しかし、やっぱり作条にまいたほうが、発芽率は良いようで、ばら撒き(種が表土にでているようなもの)のほうは、発芽が難。特にもみのついたまんまだから余計、そのリスクはあると考察する。
古代ムギといわれるだけあり、もしかしたら何世紀はいいすぎかもしれないけど、小麦を人類が食べ始めた原型に近いものだとすれば、相当な価値がある。気がするのは私だけだろうか。
何千年の時を繋ぎ、ついにスペルト小麦が、家の庭先で目覚め?たのです。
まづはパチパチ。
育てよう若き地域のサポーター 豆を播きました!
5月28日、地元の小学校3年生50人弱が、小豆をまきにきました。
いつだったか、今年の農業体験どうする?をJA青年部の支部で話し合い、学校との協議をかさねて、小豆をまくことにしました。本別町は豆ところということもあり。
小豆は大納言とエリモ小豆。生育の違いを観察するのと同時に、同じ小豆でも違うものがあることを学んでもらいます。
支部の青年部員が10人ほどあつまり、子供達5人、6人うけもち、豆の播き方を指導。”大体みんなの足の大きさ18~21cmぐらいづつ、指の第一関節ぐらい2~3cmを土に”ズブっ”ていれて、2,3粒づつまいてってね~と教えます。
子供によっては、おしゃべりな子、真剣な子、もっと効率的にできないかと工夫する子。皆それぞれ特徴あります。
生育途中でできれば、一回くらい除草作業をしたり、観察をつけたりして、10月上旬には収穫体験を行い、加工体験(今年は餅つきのあんこをつくる予定)をするしだいです。
”手植えは大変、何日もかかるよ~”とやっぱり、機械作業の必要性も感じたりしてました。
美味しい小豆になりますように・・・
♪shape of my wheat
幼穂ってあまり見たことないのでしょうか?
小麦の穂の赤ん坊のことですが、この例年、5月10日前後から幼穂の発生がみられます。
写真は5月23日にとったキタノカオリの幼穂。この時、すでに小麦の形、穂の段数が決定します。
これは9段。あとはどのくらい実の肥大と、横に何条(2条、6条大麦とかっていうじゃないですか)できるかで、一穂の量が変化します。土の力と太陽と雨も、実の太りには重要です。”さぁ、自然界よ力をかしておくれ~”と魔女のように呪文をとなえたりして。
ライターの先ぐらい、1cmぐらいに育った穂。最初は5月上旬、小粒のタケノコのような状態だったものがここまで大きくなりました。
一方、春よ恋はというと・・・背丈はこんな感じ。左:キタノカオリ 右:春よ恋
幼穂はできとるかな?と解剖してみると・・・あった?肉眼では確認できるような、できないようなそれらしき(タケノコ状のような穂)ものが見える。けど、まだはっきりしないな。
ぐびぐび大きくなれよ~!
♪sha~pe~,shape of my whe~at♪ スティングの”shape of my heart”にのせてお送りします。ご自分で歌ってください。
今年の失敗 春まき小麦 初冬栽培
今年の失敗 ”春よ恋”の初冬栽培
初冬栽培って何?ですが
まず 普通栽培の仕方:
春まき小麦(ハルユタカ、春よ恋、ハルキラリ)は春に種をまくとされる。年が明けた春、4月上旬~中旬にかけて、種を播かれる。アメリカのハード・レッド・スプリングも文字通り硬質の赤色春小麦と言われ春先に播種される。ちなみに、ウインターがつけば、日本で言う秋播きのようだ。
一方、秋まき小麦(ホクシン・キタノカオリ)は収穫前年の9月中旬~10月上旬に播かれて越冬させたもの。北海道の9割は秋播き小麦である。
初冬栽培の仕方:
春まき小麦を秋播き小麦のように越冬させる。播く時期は雪のふる直前がよいとされる。なぜか?雪が布団かわりになり、種を零下で休眠させた状態にでき、春先の雪解けをまつ必要性がない。また、ハルユタカの最大の欠点でもあった、穂発芽やカビの問題を収穫時期、通常は10日から2週間程度収穫が早まることにより、8月中旬お盆あたりの収穫期に降る雨の被害を避けられることから、北海道でも雪深い札幌や旭川方面の道央地域で盛んな栽培方法。
初冬まきを十勝・本別でやったらどうなるか?適用できるのか、やってみた。
工程:
1.平成19年11月22日 会社横の圃場 7反 播種量19.5kg/反(通常1.5倍の播種量) 表土は少々凍結状態 パワーハローにて種が表土にでないよう、播種後に混和する。
2.同年11月28日ごろ、寝雪(雪が降って完全に大地を白く覆ってしまう雪のこと) 越冬開始
3.平成20年3月中旬 まだ種は発芽していない
4.同年20年4月19日 発芽したがふぞろい。どうみても3割もでてきていない。
同日の春小麦の断面:しかも発芽したやつも、表土3~4cmほどで、下の土からクラストが発生。下土と分離ているため、このままの成長が望めない状態。根が浮いている。
ほとんどは、発芽した段階で凍害にあってしまい、硬い種子から春先の暖かさで発芽したところに、朝晩のマイナス気温が発生。芽がでたところに凍ってしまい。凍死状態になったと考察される。
同日:やもなく廃耕にする、残念。播きなおし。
まとめ:
1.道央地帯のような寝雪と違い、十勝(特に本別町は雪が近年少ない)の寒さは越冬小麦には厳しい条件。特に春先の朝晩の凍結と日中の暖かさが、発芽した種子には厳しい条件下にある。よって、初冬栽培は不適と考える。
2.むしろ、雪が少ないことをメリットに、春先の早期は種に向けた圃場つくり(融雪散布、秋の排水対策など)を行い、生育日数の確保をしたほうが有利である。
試験場等では、品種格差もあるようだ。ハルユタカ>春よ恋で初冬まきに適するようだとの説明。しかし十勝の気候はいづれにしても寒すぎのようである。
スペルト小麦ってなんだ?!
妻がみつけてみた超レアもの小麦。スペルト小麦。って何ですか?
私もよく知りませんが、こういう偶然ってあるんですね~。その小麦の存在をしってから数日たって、種をある方からいただいたので庭先で鑑賞用と自家消費にむけてまいてみました。
この品種初めて見たときは、”すげぇ、何だこれ?”と言わせるような姿。どこの国のものかもわかりませんが、古代麦ってこんなに”ゴツイ”のかと思いました。穂の長さもさることながら、驚愕なのは、その種をつつむ皮。”硬いし、ぶ厚い”。まるで、”鎧をつけた麦”みたいなイメージ。
通常、小麦は乾燥麦だと手でもんだだけで、種がこぼれますが、スペルトはそうじゃない。手でもんでも、穂が小穂に分かれるだけ。種は全くでてこず、指でほぐすように小穂の殻をとってあげないとでてこない。”コイツ、なにもんだ?””さすが小麦の親分、簡単には一肌脱がないんだな”と思わせる。しかも、粒も大きい。ライコムギも雄々しいかんじだったけど、こっちはthe king of wheatみたいに君臨するような感じ。
なにせ、一粒づつやっていたら日が暮れてしまう。ということで、小穂のまま、播いてみた。少々強引だが、エン麦なんかは皮つきで播いたりするし・・・。もっとも、古代から自然にあったもの。地球の変化に対応するために、殻を硬くして雑菌の進入を防ぎ、自然の流れで、地上に落下しながら子孫をのこしてきたんだから、なんともないのかな?
どうなる、スペルト?
お味は?なんですが、ここはプロに聞いてみよう!ということで
石釜パン工房”野の花”さまのHPをご参照ください。美味しそうです!!!
http://www.ishigama.com/