その人たちは”ピーターパン”

千葉にあるパン屋さん、”ピーターパン”より当農場に使者がきました、研修生として。
小麦工房ピーターパンはこちら⇒ http://www.peaterpan.com/
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皆で”ハルキラリ”VS”春よ恋”の穂の位置や形を観察しています。
たった半日でしたが、4人の女性は真剣そのもの。パンを作る、販売するという仕事から、小麦粉になるその大元の畑を見に来ることの重要性と興味深さがあるようです。”現地現物”どこで、だれが、どん
なふうに、どんな想いで農産物をつくっているのか?食料に対する不安・解消も確認できますし、農家としても畑をみてもらって現状を知ってもらうこと。小麦-粉-パン・パスタ・ケーキ-食べる人まで繋がるのは結局のところ人なんですね。人的交流もっともっと深めていきたいところです。
 しかも、今日の北海道FM局のインタビューを上京する際に、千歳空港で受けたところをみると、あの4
人組み”モってるな~!”と、防除機で作業しながら、昼間のラジオを聴いてました。楽しそうな声が充
実感に感じましたよ!お互いに、食べる人が笑顔になる食材創りに頑張りましょう!
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しっかり、畑の草取りもしてもらいました!お疲れ様でした。

キタノカオリの花が咲く

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強力粉系”キタノカオリ”の花が咲きはじめました。
前回ホクシンのところで、小麦は自家受粉するとお話しました。あれです。以下を参照してください。
https://co-mugi.jp/blog/wp-content/uploads/2008/06/post_49.html
去年のキタノカオリは少々不本意なところもあります。収穫前の登熟期に曇天がつづいたせいか、アミロ粘度値がひくかったこと。あとで、パン屋さんに聞いたら、”作業性の問題はあるかもしれないけど、天然酵母で長時間醗酵の場合なら別に問題ないよ!”と言われ一安心。
ちょっと偏った概念があったせいか、アミロ値の低いものは製品にならないのかとずっと思っていましたので、実需の人の声を聞くことの大切さを感じた一面です。
実際、多摩市にある有名な天然酵母で試作していただいたパン。パン職人のオーナーいわく、良い粉、良い酵母、良い釜がパンつくりにはかかせない、その中でも、パンはやっぱり粉が主人公なんだよ!と言われ、自分の仕事は主役にもなれるようなスゴイことなんだなと痛感したわけです。
釜伸びやクラストも外麦と十分はれる、申し分なかったようで、”これだ!求めてたコメント、うれしい”と家族で喜んだものです。実際、美味しい。キタノカオリ特有の、やさしい香ばしいかおり。春よ恋はより甘味の強い感じがしました。
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ここの天然酵母自体もスゴイんだと思いますけど、多くの方に喜んでもらえる、それには多くのパンを愛する方達と粉ラボ(コラボ)が必要ですね。
そこのあなた様、よろしくお願いしますね。

春小麦のヒゲダンス

6月16日小雨曜日 ハルキラリ+春よ恋+ライコムギ観察
春小麦の形に代表されるヒゲ(ノゲとかとも言う)。やはりこの止め葉時期に、すでに立派に形成されています。裸麦とかにもある、よくある小麦の代表的な絵にもつかわれるようなこのヒゲ?いったい何のためにあるのでしょうか?ライコムギにもあることがわかりました(春まき系だからかな?)!!!
ライコムギ:止め葉 草丈45cm 穂段数10段 茎はハルキラリより太い
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春よ恋:止め葉 草丈50cm 穂段数9段 ハルキラリよりも細い 有効分けつ3本、無効2本
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ハルキラリ:止め葉 草丈53cm 穂段数9段 茎は春よ恋より太い 有効分けつ3本
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地域普及員N氏のお話では、”籾がヒゲ状になっていることで、家畜や鳥、人間に着きやすく、子孫をより遠くに運ぶのに好都合なのではないかとか、のちほど出穂してこえばわかりますが、このヒゲ状の穂も光合成の1%ぐらいはしているのではとの、補完的機能性の役目ではとのことも考えられるそうです。
あと、これは実際の話ですが、鹿の被害にあわないことを考えると、他の動物に食べられないように、トゲをのこしたのではないかと自己防衛しているのではないだろうかとも考えられます。
たしかに、この殻(籾)は粘り気を感じます。納豆のような糸をひくような感じではなく、なんともマジックテープのような、ホクシン(秋小麦)にはないネチっコさがあります.。籾の粘り気を感じることからも、タンパク%が高い強力粉のイメージをもたせます。私的な感想ですけど。
ホントはなんでしょうね?ハルコよおせえて?
収穫のときも、このヒゲが折れて空気中に飛び出し、皮膚にあたったりしてかゆみやくしゃみを感じたりもします。これは効きますよ~。数千、数万の穂の一本一本が積もって、脱穀をしている機械の網の部分にびっちり張るような形ですから。取り除くのは人力しか方法がなく、”どうにか良い対策を”機械に改良したいところです。

ファッロ(スペルト小麦)の怪

庭先のファッロ、異常です。というようり、異常なのか普通なのかもわかりませんけど・・・。
小麦の形というよりは、なにか宿根草系の観葉植物の感じ。6月11日の写真
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6月16日の写真。
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ン~まだ幼穂形成にも入っていない感じ出し、とてもあのイカツイ穂ができるような茎の形をしていない。
根本的に秋まき(越冬型)の品種なのか、はしゅ日が遅すぎたのか?もともとこういう品種で、あとから大化けするのか?ん~なんとも不思議。
しかも分けつ(茎がわかれること)がスゴイ。肥料もたいしたやってないのに、ニラのようにヒュイヒュイでてきて、どうなってんの?と作ってるひとに聞きたいくらい。
隣のナスの苗木も、”お前ら、もっとシャンとしろよ!”と垂れ垂れの細い葉っぱに激をとばしているのではないだろうか?というより俺が言いたいだけなのか?・・・
”ジャパン”には根づかないのか?頑張れ!ファッロ!

チビチビ・コムギ大レース

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”お~い、Mたん、まっでぇ~”
”T~こっちだよ~、メイロだメイロだ~”
と子供達を野放しにすると、コムギ畑をズンズン駈けずりまわる。
ここまでは良い。子と粉(になる麦)の成長がよくわかる。
問題もある。コムギの葉っぱで肌も切れたりする。息子はとくに敏感。
チクチクコムギの中、大レースが始まった。”こっちだよ!””ふ~っはぁっ~まっでぇ~”
”痒いのとんでけ~”とあんじながら、だけど楽しそうなんだな~これが。
キタノカオリは丁度、息子Tが隠れるくらい。85cmぐらいかな~。時期は出穂直前です。写真は6月11日
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”春よ恋”はじわじわと、しかし急速に感じるくらいの勢いで伸びてきている。倒れないか心配。下ハルヨコイ、だいたい50cmぐらいにはなったかな?
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収穫時には、メイロなんてやってられない。畑で遊ばせてたら機械も入ってくるし、滅多ない危険が一杯です。
でも子供達にしてみたら、目の前が麦ジャングル。川口ひろし探検隊(古い?)、隊長の気分だな。
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6月15日頃には、穂が争うように茎からできま~す。大レースは続くよ。

♪穂・穂・穂の穂~♪ホクシン

6月13日ぐらいから、うちの圃場ではホクシンの穂が止葉(トメバ:最上段であり最終葉)の上に穂がでてきました。朝と夕方で穂ができってしまうぐらい、”あれっ、いつの間にこんなにでてきて~?!”と独り言いってしまうほど。写真は秋まきのホクシン(薄力系)の圃場。
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出穂(しゅっすい)してくると、小麦は早速子孫つくりにはいります。小麦は自家受粉の習性があり、温度によって受粉時間はことなるようですが、およそ30分~2時間程度。暑いほど短時間です。やっぱり燃えるよう恋?は短時間なのかな~と余計な心配をしてしまいますが、なんせほんのわずかな時間ですよ。
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ここで天敵となるのが、カビですよ。籾が開き雄シベが伸びて、受粉後、籾が閉じてオシベの花だけが取り残される。この雄しべが伸びて籾が開くときにとくに、外部の感受性がつよくなり赤カビ病の危険性が高まる。赤カビの危険性を回避するため、殺菌剤を使用するんです。ちなみに赤カビ病が発生すると商品として流通できません!だからこの一瞬のできごとを逃さないようにしたい。
花の咲きは、小さな黄色いつぶ(葯)が頴の外側にでているかどうかでわかります。
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無事に受粉がおわれば、あとは乳熟期、登熟期となり収穫です。

黄昏 大納言

5月19日に播いた大納言、発芽しました。
この日の夕方から、20日にかけて強い雨が降ったため、土の表面が硬くなり(雨降って地固まるっていいますよね)、多少ですが発芽がきついところもありました。首をもたげて、子葉を地上にだそうとしています。来年は細土と表土を鎮圧するローラーを少々弱めにすることが課題かな~。
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大納言って始めてまいてみましたが、遺伝的なことなんでしょうか、見た目からなんでしょうか、種の大きさに比例するように、子葉も大きい。開きかたがエリモと比べると豪快です。すぐに本葉がプチっと子葉の間にできてくるので、本葉になるべく影響の少ないこの時期に除草剤で草退治です。
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適度な雨と太陽と、豆は気温が高いのが大好き!受粉時期に暑かったら最高にいい豆とれると願ってま~す。6月12日に、あまりにも土が硬そうなんでカルチという機械で、土の表面を砕く作業もしました。子草退治も狙いの一つです。
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嫁様のブログもよろしく!見慣れない豆をまいたそうです!
http://ameblo.jp/akico-mugi/page-1.html

育てよう若き地域のレポーター 長いも植えました!

6月10日、仙美里小学校で農業体験を行いました。
JA本別青年部のオジサンまじり?の若者達が集まり・・・。
本別町は3小学校あって、そのうちの一つが今日の仙美里(せんびり)小学校です。
対象は4.5.6年生。去年(h19)もいろんな作物をつくりました。好評を経て、今度は支部化。
酪農に従事する部員はこの時期、一番牧草の収穫期に入りなにかといそがしさのますころですが、
昔お世話になった自分達の学び家にもどり、それぞれの地域の子供達に”作物ってなんだ?”というのを一緒に体験する事業です。
仙美里支部は”長いも”つくりに挑戦。
”長いも”は作土層が深く、土もやわらかい赤土のようなところが適するようで、どこでも作れるわけじゃございません。本別でも何戸かしか作っておらず、貴重な野菜類の一つです。
まず、スコップで30cmほど横穴をほり、やわらかい土を埋め戻したあと、培土し消毒した種いも(石灰のみ)を等間隔に植えていきます。
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その後、ドリルで穴をあけて、2mぐらいの間隔でポールを立て、ネットをかけます。長いもはつる性の植物なんで、絡むなにかが必要なんです。
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子供達はサッカーゴールのようなネットがなんなのか、長いもがどんなふうに成長するのか興味深深。
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無農薬で行う予定。”草取りしっかりやっとけよ~!”とアドバイス。

ハルキラリ+春よ恋+ライ小麦=?

ハルキラリ+春よ恋+ライ小麦=一圃場に植えてあるムギ家族です。
北海道の有望品種、ハルキラリ、存在感をましてきましたよ~。”春よ恋”とくらべても、葉っぱが横に広く、茎も少々太い感じ。”春よ恋”が細く淡い恋だとすると(どういう意味だろう)、ハルキラリは少々の失恋では動じない?図太さを感じてます。個人の主観ですので、実物を見に来てください。
写真は左、”春よ恋” 右”ハルキラリ”すでに幼穂形成ステージに入っています。
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それで、ハルキラリのお隣が春よ恋で、そのまた”春よ恋”のお隣に育つ?というより繁殖しているライ小麦ですが、ん~太い。葉から茎から、自然交配ではなく、人口的に交配されたものみたいだけど、人造人間キカイダー(知ってる?)みたいな感じだけど、楽しみ。やっぱ農業はこうでなくちゃ。どんな穂になるのか”へ~んしん!”と言うのはいつでしょう。
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幼穂は入ったみたい、よしよし。(6月8日)見てくださいよ、私の手相!じゃなくて、ライ小麦の幼穂。ダメだピンボケしとるわ。
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ビートは順調ですよ

え~ビートですが、元気にしてます。
移植してから彼此、一ヶ月経ちますね~どうなったでしょうか?
5月28日の写真 お~
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同じく6月8日の写真 お~お~(なにが?)
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5月31日に除草剤をかけました。ここで面白いのが、この効果。実はビートはアカザ科なのですが、雑草にも代表的なのが、シロザ・アカザで同科にもかかわらず、ビートには薬剤効果はでないんです。不思議でしょ?
雑草退治で一番需要なのはタイミング。初めは可愛く見える雑草の子葉も、ホオッておくとそれはそれは強大な手ごわいヤツになります。農家にとっては恐怖であり、共存しなくてならない植物なんです。今度、畑の雑草を紹介します。
それより、雑草の定義ってしってます?
雑草とは:人間の生活範囲に、人間の意図に反して繁殖する植物のことである。
合ってます、この説明!育つじゃなくて、繁殖というニュアンスがグーですね。でも雑草から言わせれば、”雑草の生活範囲に、雑草の意図に反して種を絶やそうとするわる~い動物のことである。”なんて辞書にかかれてるかも?