今日はくもり空で肌寒い天気です。
昨日までは、30度を超える真夏のような日が続き、
数日前まで寒さに震えて、ヒーターを焚いてダウンのコートが手放せなかったこ
とが、嘘のような陽気でした。
小麦もこの陽気を受けて、ぐぐっと生長をして、葉も青々と広げています。
現在は茎の中に赤ちゃんの穂が出来る時期です。
表面状は見えませんが、茎を裂くと中から、柔らかな穂があるのが確認できます。
近所のアスパラ農家さんの収穫も始まっているようで、
早速に採りたてのアスパラを頂きました!
さて、
今年も「伊勢丹のお中元」に登場しておりますっ。
もう定番になっております、5色の色と味が楽しめる
協栄岡野さんの
前田農産生産小麦100%使用
小豆島手延素麺「彩景色」半生仕立て
そして、
十勝菓子工房 菓音さんの
ハッピーックッキー・十勝スフレカステラセット
伊勢丹新宿店の数量限定ギフトには
ブーランジェリー ラテールさんの
大地のパンセット→6/5スタート
に採用されていおります♪
どうぞよろしくお願い致します。
協栄岡野さんではオリーブの栽培を始められたそうです。
昨年はオリーブソースで食べるイタリアンなお素麺を提案されていました。
このソースがとても美味しかったのです!
オリーブオイルと素麺の組合せも意外や意外とっても合いました。
残念ながら今年のカタログにはありませんでしたが・・・。
また、頂いてみたいです。
カテゴリー: 粉ラボ
クリスマスといえば~ZOPFさんのシュトレン!挽きたて前田小麦も♪
千葉県ZOPF、伊原シェフのシュトレンは、ビックです~。
大きいです。お箱も高級感が。。。
中には陶器のお人形がかくされていると書かれていますが
まだ出てきておりません。楽しみです!
スパイスの香りがキッチンにただよっております。
きっと本場ドイツのシュトレンはこのような感じなのでは・・・
食べたことがありませんが貫禄がございます。
わが前田農産のきたほなみをお店で製粉して使ってくださっています。
小麦の香りもします!します~!
ありがとうございました。
クリスマスといえば~ダンディゾンさんの前田農産・春よ恋のシュトレンです♪
こちらは東京・吉祥寺のダンディゾンの木村シェフのシュトレン。
箱もスタイリッシュでオシャレです~。
フィリングにはイチジクやプラムなどもドライフルーツがごろごろ入っていて、
カットしていると、大胆にはみ出してきてくれるので、そこから食べちゃいます。
そして材料は当農場の春よ恋ときたほなみを使って頂いています。
くふふふ~。ありがとうございます。
クリスマスといえば!シニフィアン シニフィアンさんの絶品シュトレン♪
皆さまクリスマスはいかがお過ごしでしょうか。
本別は記録に残るほどの大雪が降ったために、例年よりも美しいホワイトクリスマスです。
まだ幼い子供達がいる我が家には、今日の夜、サンタはやってきますよ~。
そして、一足早く、全国から美味しいクリスマスプレゼントが届いております♪
そう、クリスマスといえばシュトレン!
先日はわれらがますやさんのとかちのシュトレンをご紹介しましたが、
ベーカリーさんによって、生地の配合や、フィリングの果実やナッツの種類によって、
お味がぜんぜん違うんですよね~。
本場はドイツの発酵菓子でイエス様のおくるみの形だとかトンネルの形だとかいわれがあるそうです。
クリスマスまで毎日薄くスライスして少しづつ食べていく、お祝いのお菓子だそうです。
シュトレンはちょっと苦手という方もいらっしゃるのですが、
日本人のシェフの素晴らしいアレンジによって、日本人の味覚にあった
絶品シュトレンが全国にあります。
こちらは、東京は世田谷のシニフィアン・シニフィエ志賀シェフのシュトレンです。
純白の箱に入っておりました。
切りますよ~。
ぽろぽろとクッキー生地のようで、とても食べやすいです。
アーモンドなどのナッツがたっぷり入っていて、そりゃあもう、美味しいです。
このちょっとブラウンな美味しい粉砂糖はなんというのでしょう。
魅惑的な甘さです。
いつも、小麦を最高に美味しい形に仕上げてくださって
ありがとうございます!
ミステリーが”スロウ十勝”の表紙飾る?
8月出版の北海道や十勝を代表するローカル超専門雑誌のスロウ十勝版の表紙に当農場の「ゆめちから」の畑がすっぱ抜かれました~
パチパチ~!!
しかも、ただの「ゆめちから」畑じゃありません。
ご存じ!(じゃない方もいると思いますが)、とかち夢宙人たちが創りだしたミステリーサークルアート2012のあの畑です。
出版社のソーゴー印刷さんから電話あり、なんでも”三社怪談?”的なものをやりたいとか。
今回は小麦の関係から、①生産者はうち前田農産⇒流通・製粉は株式会社山本忠信商店⇒パン屋は帯広市のはるこまベーカリーと私と、山本社長と栗原さん3人のそれぞれの想いや十勝の小麦の将来像なんかをミステリーサークルの中心円で語ろうという形になりました。その時の写真が表紙になったわけです。
とにかく、読んでみてください。
ローカルちっくでありながら、やっぱり地域をつくるのは地域の現代人であり、それを伝えていくのも我々の仕事なんだとそれぞれが認識したうえで十勝人としての誇りみたいなことを語っています。
ちなみに
他の記事でも、
1.帯広市畜産大学あぐりとかち脇本さんの夢
2.十勝輸出プロジェクトシンガポールツアー
なんかにもでてきます。
夢ばかりじゃだめなんだけど、夢をみなきゃもっとだめなのかもしれません。
マスヤパン、クグロフの原料獲りに来ました!
十勝のローカルパン屋さんといえば、帯広市の”満寿屋(マスヤ)パンさん。
うちの母も学生の頃から、ここの”ねじりドーナーツ”が好きで、私も大好物に。
原料が何処であれ、好きなものは好きというのが人間の癖なんでしょうけど、それが十勝の小麦にいつしか変身し、
しかも、数あるパンの中でもまた、うちの小麦からできてるとなると感激するわけです。
今の当農場の取組も、マスヤパンの杉山社長の熱き魂に触れなければなかったのかもしれません。
そして、その遺伝子はこちらのスタッフさんに受け継がれています。
しかも、きっと全国初じゃないのかな?地産地消部という超ローカルチックな部署があり、そこを仕切っているのが、天方シェフ。
東京や札幌で修行を積み、流れ流れて帯広へ。これも間違いなく縁でしょう!
うちには、4年前から毎年のように、コンバインに乗りに来て、毎年のように一緒にピザやいたり、ミステリーサークルベーグル作ってくれたり、トカチノクグロフを作ってみたり。職人や農家さんたちの橋渡し役として、また美味しいパンを創る一職人として、すっかり十勝人になっている天方シェフが、スタッフさんをつれて収穫体験に来ました。
収穫・乾燥+調整ラインからの流れから、職人さんに毎年の成分変化の違いや傾向を説明して、
いざ、クグロフの原料の一部「きたほなみ」の収穫に。
初めて乗るコンバインは蛇行運転から始まっても当たり前。
皆上手くいったんじゃ我々の立場もない。
でもこの体験も重要。いつも触れている小麦粉の基になっていて、畑で植えられているものと感じられるから。
十勝全体でこういったことは可能だと思う。確かに、倒伏していたり、雨が降るとか言ってたらそんな時間はなくなるが、職人に美味しく作ってもらうには、粉だけだしてもダメだと思っている。お互いに人間だから。
ということで、トカチノクグロフは十勝素材100%の発酵菓子です。
お菓子ともパンともいえないこの触感。是非食べてみてください!!
十勝ベーカリーキャンプ2012inミステリーサークル?
今年も十勝ベーカリーキャンプ2012が開催された。
7月6日と例年よりも2週間ほど早くの開催だ。
このキャンプは今年で4年目になる。
帯広市役所の産業連携室が旗振り役となり、民間の農家、パン屋、流通業などが会を運営してきた。
私は正直、めちゃくちゃ気にいらないことがこのキャンプにはある。
それは小麦ツアーが”オプショナルツアー”という項目なのだ!
実行委員をやっていて文句をいうのもなんだが、この地に来てパン屋のキャンプやる意味は正直ないと思う。
講習会なら札幌や東京、大阪でやればもっとレベルは高くなっていいと思う。
十勝産小麦を使おう!とかいってるんであれば、それは流通や製粉会社だけのことでないはず。
小麦畑に焦点をあてるべきで、なぜオプションなのか?むしろ本丸だと自負しているが、きっと過去3年の選定農場(うちだけど)が悪かったせい?もあるのかもしれない。ただ、もっと小麦粉の前の小麦に耳を傾けるべきじゃないかと思う。別に話を聞いてほしいわけでなく、実際の現場をみることの重要性を強調したいだけだ。
ということで、毎年どおりバタバタ始まった。
過去のベーカリーキャンプで
私の紹介してきた畑の小麦たちは
一年目(H21) どっちが美味い? はるきらりVS春よ恋
二年目(H22) 日本のパン用救世主 ゆめちから
三年目(H23) 忘れちゃや~よ!キタノカオリ (ゆめちからの片親)
四年目(H24) 春小麦新品種ってどれ?&ゆめちからでミステリーサークルアート2012 これであなたも夢宙人!?
といった勝手なテーマにそってます。
まず、家前の春よ恋の畑の中の、奨励品種決定試験圃場へ参加者の皆さんを連れていきました。
ここでは4品種×2パターンで管理されてます。
春よ恋、はるきらり、北見春71号、HW5号と後ろ2品種は今後の北海道の奨励品種としてその日をまつことになります。
ベーカリーキャンプに参加する方はいろんな業種や全く関係なく興味があってという方もいます。
ほとんどの方は、小麦なんかマジマジ見たことなんかありません。皆興味深々で聞いてくれるんです。
それから、意味のないような悪ふざけに思われる「ゆめちから」のミステリーサークルへ。
いろんな想い、それがどう子供達に伝わるのか?楽しくなくては心に残りませんが、これも参加者の皆さんにとってはわけがわからない感じの中の、意味ありげなとかち夢宙人たちの挑戦と創造性に驚いた様子でした。
今回の講師の、竹谷さん、山崎さん、栄徳さんにもきてもらい用意した高所作業車からの一望を楽しんでいただいたのでした。
皆でこのミステリーを眺めながら、マスヤパンさんに来てもらい、うちの特性石窯でピザランチ!!
皆さんと懇親を深めながら食事になりました。
前田農産100%のきたほなみ&ゆめちからのブレンドでマスヤパンさんが作ってくれたものです。
「想いを形にする」というのが我々農業者のそして我々の仕事の一部になります。
もちろん小麦を生産することも含め、地域の役にたつことも、商品化することも。
是非参加した皆さんも、小麦畑を思い出しながらパンをやいていただければと思っています。
参加ありがとうございました。
春よ恋 マッコリで酒粕アンパンできました~!
十勝の春まき小麦のマッコリ(農酒)のゾクゾク(続々)する編。
”お酒は二十歳になってから”ということで味わえない子供たちがいること。
それから、酒粕がでてくるのもわかってたので、パン屋さんに相談してみようと酒粕を酒造メーカーから頂きました。
小麦の酒粕自体の扱いも初だったようで、私もそのボロボロさ加減をみると、「使えんのかな~コレ~」という感じ。
でもでたとこ勝負。おしいしかったら儲けもんだなとお世話になっている何店かのパン屋さんにもっていきました。
するとどうでしょう!思いもよらぬ美味しいパンが出来あがったじゃないですか!
帯広市のはるこまベーカーリー栗原オーナーが2種の春よ恋マッコリ酒粕アンパンを作ってくれました。
酒粕を種伸ばしに使用しているそうで、ほのかなお酒の香りとアンパンが絶妙!!
やっぱり日本人には合いますね~。
イーストを使うと言っても、もともとはお酒のように発酵させて使っていたもの。
日本の酒作りもパンに貢献してますよね。
とにかく理由なく美味しいパンです。子供もお酒の弱い方も関係なく食べられます。
ん~自分で言うのもなんですが、小麦って奥の深い面白い取組です。
春よ恋 マッコリ(農酒)になりました!
春よ恋がマッコリ(農酒)になっちゃいました!
パン用小麦の春よ恋。
以前は地ビールになったりしました。こちら⇒ポチ
春と力強い小麦の可能性も感じてもらえるお酒になればと思います。
日本で一番人気といってもいいパン用小麦として定着してきた春よ恋。その原麦でマッコリ(農酒)ができちゃいました。お隣韓国ではそもそも、農家の疲れた体をいやす利き酒が発祥のようです。
十勝はお米で「十勝晴れ」、ビートでリキュール「ビートの心合わせ」その裏盤?B面?をやろうと十勝の農家3軒で月変わりのマッコリを発売。
しかも、兄弟で?!
十勝の農業者3人で農酒を作ろうということから、
1.はるゆたか 帯広市 伊藤さん 3月発売
2.春よ恋 本別町 うち前田 4月発売
3.はるきらり 音更町 津島さん 5月発売予定
が担当になって春小麦っても、いろいろあんだぞ~というまづは知ってもらおうと小樽の地酒メーカー田中酒造さんの力を借りてマッコリにしてみました。
春よ恋のマッコリ(農酒)が本日から藤丸百貨店で発売中です!
限定600本!
お中元では、3本の飲み比べセットが限定でる予定です。
是非、各春小麦の飲み比べも酔っぱらわないうちに?やってもらえたらと思います。
どう飲むか?絶対冷がお勧め。中間報告ですと、それぞれの品種の味が違います。パンに違いがあるように。
美味しいパン研究工房”つむぎ”からの贈り物
千葉の佐倉に、美味しいパン研究工房の「つむぎ」とパン屋さんがあります。
研究工房と名のとおり、パン屋さんでありながら、しっかりじっくりと小麦と向き合うオーナーがやっています。
竹谷さんがそのオーナー。
パン業界では知らない方がいないくらい製粉や小麦研究に明け暮れてきた方です。
今回、ちょっとしたきっかけをいただき、平成23年度の当農場の小麦粉でパンを焼いていただきました。
いづれも角食パン(一旦冷凍後送られてきました)
①平成23年産 前田農産 春よ恋100%
②平成23年産 前田農産 ゆめちから50%+きたほなみ50%
③(コントロール) 1CW 100% フルフレーバー法
④平成23年産 前田農産 ゆめちから50%+きたほなみ50% フルフレーバー法
注:フルフレーバー法とは、100%中種で中種にバターと練乳が入る製法のようです。
写真の③が大きいのは、パン型サイズの違いによるもの。
パンの品種による食べ比べは、小麦粉を販売するようになりよくやるようになった。
それぞれの小麦やその年の特徴がでる可能性もわかり、かつパン屋さんの技術がいかに素晴らしいかも素人ながら想像できる。
結論から言うと、①の春よ恋が私たち家族では一番美味しく、香りも高く感じられた。
1時間発酵 吸水74% で見た目はパサつきを感じたが、独特のモッチリ感と香りの高さはやっぱり違いを感じさせる。
②のゆめちから50%+きたほなみ50%が反対に味的には、素朴すぎるというより味気がなかった気がした。
1時間発酵、吸水68%。ゆめちからも、きたほなみも期待の新生小麦たちだ。美味しさを引き出すためというよりも、製法によっても潜在能力はアップするはずだ。フルフレーバー法の④と比べると味を本当に感じなかった。
③1CW(カナダ・ファースト・ウィート)これが、いわゆる日本の食パンの原点麦であり、一番なじみのあるパンである。
吸水67%フルフレーバー法
つむぎさんに焼いてもらったパンは非常に食べやすく、美味しかった。きっとスッと考えることなく食べられる食パン。
焼き色も濃すぎず、薄すぎない美味しそうなパンの出来上がりだった。またハリというかボリュームがでたいよ~と主張している感じ。
④ゆめちから50%+きたほなみ50%
吸水66% フルフレーバー法
②の配合と同じながら、美味しさは断然こちら側だ。
”中種にバターと練乳”という乳質が入ることによる味や生地の変化は大きいようだ。
③の1CWとも違う、味の美味しさがあり、ちょっと”あれっ今日のパンなんか違うな~”という印象が残る感じでした。
シンプルにわかったことは、
1.パンの美味しさはデンプンの質の美味しさ。
フランスパンのバケットが美味しいのはデンプン質に関係がある(竹谷さん)⇒品種特性ならびに土質や風土もまた起因するかもしれない。
2.製粉もまたパンの美味しさの重要なエレメント。
タンパクが高いのはアミノ酸の量に関係するが、美味しさがそれとイコールではない。
灰分の数字によっても美味しさは変わる。きっと人間は食糧摂取のみならず、食事を美味しくいただくためにふすまのような雑味も香ばしさや美味しさの中にとりくめてるんだろう。
3.製パン技術も重要。
それぞれの業態で美味しさを引き出すことは重要なことである。
これは正直、難しい。職人でもないし・・・ただ農業の現場にもにているかもしれないな・・・。
いつも思うがこういう活動はいろんな方にお願いをしたり、実際やってみたりすることだと思う。
正直言うと、毎年同じ作物を取ろうとも思ってないし、同じなわけないと思う。
自然の中での不自然はいつもあり、そのための安定性を出すために、育種の人がいて、我々生産者が土作りをして、製粉メーカーがより良いスペックにあわそうと努力し、パン屋さんが製造法を粉に合せてやっているんだと思う。
つむぎの竹谷さん、大変ありがとうございました!!
今年のベーカリーキャンプお待ちしておりま~す!