きたほなみ太ってました!

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お菓子でも大人気の「きたほなみ」は8月2,3日に収穫になりました。
水分は22%前後(2日⑦圃場)、3日目(⑤圃場)は18%。
去年が7月26日に収穫できてますから、約1週間ほど違う。
これは良い兆候のひとつ。登熟期が長~くとれてる。
登熟日数もそうだし、天気も25~26℃くらいで推移してきたと思うとホント小麦には最適。
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今年(H24産)の「きたほなみ」は、太ってました~!!
やせてる、太ってるは農家にとっては、”容積重”という品質区分に相当していて要は小麦粉になる部分の
胚乳部分の重さを見ることになります。もちろん高いほうが良い。
製粉歩留りもよく、またより菓子向きのタンパクの低いところをとるのも、より容易になるからです(製粉会社の仕事ですが・・・)。
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今年の収穫が過去2年(H22,23)との違いというか、私なりに気づいたこと何点かあげてみます。
1.”穂ちぎれ”がほぼ皆無→過去2年は猛暑と言われ、急激に穂が干上がり、病気発生も多かったため、根からの養分吸収が寸断されていたため、枯死しているような状態だった。
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2.①から判断すると、収穫した株がまだ青さを残している。最後まで養分吸収をしている感じ。
3.コンバインのタンク内に入る”穂ちぎれ”もしたがって少ない。しかし、意外に「ゆめちから」よりも、「きたほなみ」のほうが、穂の途中から切れ穂が目立つように感じた。したがって、タンク内に未脱穀の穂も多少はあった(回転数850rpm)。
4.倒れにくいとは言われているが、密度の濃さは致命的感じ。H24は倒伏ないが、秋の播種量と時期は重要。
5.その一粒の重さからなのか、株たて本数(少なさ)の割りに収量はある。
6.圃場⑤と⑦を比べると、理想的だったのは⑤の南側2ha。何年か寂しい感じの小麦だったので、今年ことリベンジしたいと春先から注視していたところ。密度的にはわからないけど、少なくともNセンサーで、幼穂形成期、止め葉期の数字を頭にいれておいて来年へとつなげたい。
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7.穂首までの丈は、76~80cm(結局意外と伸びた)。穂長9.5cm、段数は9~10段。でも最上段は規格にあたらない穂も結構ある。これなら8~9段でびっちり詰まった小麦のほうがよいだろう!でもどうやって?・・・
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といったところだどうか。
”粘りのある土つくり”として、堆肥量を増やしてきているのも、もしかしたら寄与してくれたのかもしれない。
収量があり、やっぱり小麦収穫はこうじゃなきゃ、楽しくない!
この後、掃除して、最後の圃場となる「ゆめちから」→掃除して、「キタノカオリ」が続く。

「ゆめちから」のミステリーサークルにファイターズのBB君が!!

ついに今年の小麦の収穫開始~!!
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予定では、ゆめちから⇒きたほなみ⇒キタノカオリ⇒春よ恋⇒はるきらりの順に収穫してきます。
トップバッターはゆめちから、それもスペシャルなやつ。
そうです!あのミステリーサークルアート2012の舞台?になった12番の畑の収穫から開始です。
まず、やってしまったのが後部のストローウォーカーのハッチが閉まっていて、藁がでずさっそく手作業で藁を取り除きどっと汗。
初歩的なミスをしてからガンガン開始に。
今年のコンバインの調整(TX66)変更点は大きく3つ。
①シリンダー回転850rpm⇒去年は約800rpm:高回転理由は穂ちぎれが少なく、ゆめちからのノゲ対策としても効果的なのかを知りたかった。また、穂の下側の揉みきれない未脱穀粒を極力ないようにしたい。
②風:800rpm⇒去年770rpm:容積重が高そうな(太りが良い)小麦が多く、軽いやつならとんでって構わないくらいの調整にしてみた。夾雑物<ゴミ)も少なく良くなった。 ③コーンケーブクリアランス10mm:昨年とほぼ変わりない。ちょっと湿気で渋くなると9mmに変更した。 という中で刈りとりスタート! とおや?! IMGP6577.JPG
なんでやねん!ファイターズのB・B君がミステリーサークルにいるべさっ!
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しかも、得意げにハンドル握って、「ゆめちから」を収穫!!
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こういうサプライズってあるんですね!なんだか各町村廻ってファイターズの試合の時に球場にその町を流すコーナーがあるらしく、役場通じてきたみたい。いや~でもあの31度もあった中、ジェスチャーだけで会話するのは辛かったわ~なんせ初日でテンぱッてたし。これで今年のパリーグ優勝まちがいないと確信しました。
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それから、それからスペシャルゲスト、デジタルグラフィックス社の河村さん家族。
ミステリーサークルアートを写真で本当にアートしてくれた方。十勝を応援してくれるその姿勢に感謝です。
こんなことしかできませんが、せめてもの恩返しとコンバインに乗りにきてくれました!
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それから、うちのボンズたちを乗せてガンガンゆめちからを収穫していきます。
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お姉ちゃんが「ゆめちから」を収穫し、
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長男が「ゆめちから」を同じく収穫。
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そしてこれで見おさめ。ミステリーサークルアートの看板の前でパチリ。
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アートにした部分もしっかり刈り取らせてもらいました。これもミステリーサークルアートに参加してくれた皆さんへの約束。
こういう状態でもコンバインの能力は凄いんですね~!
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そして、ミステリーサークルアートの首謀者たち”とかち夢宙人”を代表してバイトしにきていた二人にゆめちからを収穫してもらいましたよ~。こういった経験も学生達にしてみれば楽しく、辛い?思い出になっているでしょう。でも体験が一番よいのです。文字や写真じゃ面白くない。第一線が一番面白いし、感動があります。川本くんに・・・
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東京出身の清水君。今の学生はすれてると思いきやなかなか骨のある奴もおおいのです。カッコつけてる暇はない。ドロンコになって青春を謳歌してほしいですね!ここだとホントのドロンコばかりですが(笑)。
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「ゆめちから」とは次世代の若者たちです。もっともっと尖ってもいいと思う。元気に活動的に失敗を恐れず、若さで行動力で世の中を変えていく人達を、この小麦は応援します。是非、夢のパワーの凄さを胃袋から?感じたい人、いっぱいたべてください!夢も希望もパンもおなかも脹らむのがこの小麦の凄さだと勝手に私は信じ込んでますから~!!!

十勝ベーカリーキャンプ2012inミステリーサークル?

今年も十勝ベーカリーキャンプ2012が開催された。
7月6日と例年よりも2週間ほど早くの開催だ。
このキャンプは今年で4年目になる。
帯広市役所の産業連携室が旗振り役となり、民間の農家、パン屋、流通業などが会を運営してきた。
私は正直、めちゃくちゃ気にいらないことがこのキャンプにはある。
それは小麦ツアーが”オプショナルツアー”という項目なのだ!
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実行委員をやっていて文句をいうのもなんだが、この地に来てパン屋のキャンプやる意味は正直ないと思う。
講習会なら札幌や東京、大阪でやればもっとレベルは高くなっていいと思う。
十勝産小麦を使おう!とかいってるんであれば、それは流通や製粉会社だけのことでないはず。
小麦畑に焦点をあてるべきで、なぜオプションなのか?むしろ本丸だと自負しているが、きっと過去3年の選定農場(うちだけど)が悪かったせい?もあるのかもしれない。ただ、もっと小麦粉の前の小麦に耳を傾けるべきじゃないかと思う。別に話を聞いてほしいわけでなく、実際の現場をみることの重要性を強調したいだけだ。
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ということで、毎年どおりバタバタ始まった。
過去のベーカリーキャンプで
私の紹介してきた畑の小麦たちは
一年目(H21) どっちが美味い? はるきらりVS春よ恋 
二年目(H22) 日本のパン用救世主 ゆめちから
三年目(H23) 忘れちゃや~よ!キタノカオリ (ゆめちからの片親)
四年目(H24) 春小麦新品種ってどれ?&ゆめちからでミステリーサークルアート2012 これであなたも夢宙人!?
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といった勝手なテーマにそってます。
まず、家前の春よ恋の畑の中の、奨励品種決定試験圃場へ参加者の皆さんを連れていきました。
ここでは4品種×2パターンで管理されてます。
春よ恋、はるきらり、北見春71号、HW5号と後ろ2品種は今後の北海道の奨励品種としてその日をまつことになります。
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ベーカリーキャンプに参加する方はいろんな業種や全く関係なく興味があってという方もいます。
ほとんどの方は、小麦なんかマジマジ見たことなんかありません。皆興味深々で聞いてくれるんです。
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それから、意味のないような悪ふざけに思われる「ゆめちから」のミステリーサークルへ。
いろんな想い、それがどう子供達に伝わるのか?楽しくなくては心に残りませんが、これも参加者の皆さんにとってはわけがわからない感じの中の、意味ありげなとかち夢宙人たちの挑戦と創造性に驚いた様子でした。
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今回の講師の、竹谷さん、山崎さん、栄徳さんにもきてもらい用意した高所作業車からの一望を楽しんでいただいたのでした。
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皆でこのミステリーを眺めながら、マスヤパンさんに来てもらい、うちの特性石窯でピザランチ!!
皆さんと懇親を深めながら食事になりました。
前田農産100%のきたほなみ&ゆめちからのブレンドでマスヤパンさんが作ってくれたものです。
「想いを形にする」というのが我々農業者のそして我々の仕事の一部になります。
もちろん小麦を生産することも含め、地域の役にたつことも、商品化することも。
是非参加した皆さんも、小麦畑を思い出しながらパンをやいていただければと思っています。
参加ありがとうございました。
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農家は切っても育種は切るな!!

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今月の日本農業新聞の記事だ。
タイトルは”育種・防除に打撃 財源不足 揺らぐ継続性”という記事。
なんのことかというと、国の事業仕分けにより(財源がないからという理由で)、国の指定試験事業が1年前に廃止されたのだ。
これは未来に向けて重大な過ちを犯しているに違いない。
なぜか?何度も紹介しているとおり、小麦の品種選抜の何千から選びぬかれたエリート麦たちだ。
その基礎研究がなくなり、または短くなればその弊害はかならず現場で起きる。
収量性、生産性(耐病、耐寒、耐雪など)、製粉性、加工適正などありとあらゆる側面から、いいとこどりをしながら、選抜された小麦を人工交配で地道に生み出してきたのが今の品種たち。
畑では、高齢化や労働分配からも小麦の占める割合が今後も高くなる。同時に、病気や連作障害も付ものになりえる。
育種はその病気や天候変動、ニーズの多様性に応えるためにあるのだ。
正直、兼業農家にばら撒いている財源があるのなら、種を育てる機関と研究員に拝聞すべきだ。
日本の農業の将来に深くかかわっていくのは、この基礎研究部門だ。
さらに悪いのは、日本の小麦の等級制度だ。この制度は今や検査機器の整った現代では無用の産物でしかない。
一般には知られていないが、国策である小麦、米、大豆には穀物検定検査が行われている。
3つに共通するのは、見た目(外見)検査と成分検査だ。
小麦の場合は、粒度を検査委員の目視による等級検査と、成分はタンパク、灰分、FN(フォーリングナンバー)、容積重、DON検査がある。
重要なのは、もちろん成分。いくら外見がよくても、加工者側が困るような例えばFNの低い、低アミロの小麦では話にならない。
例えば、今北海道の小麦はジレンマに陥っている。自給率14%といわれているが、生産の9割を占めるうどん用中力粉は市場でダブついて価格が落ちている(もちろん外麦が安くなっている要因もある)。反対に、パン用中華麺用はいままでそう安定した品種がなかったのも手伝い生産量は少ない。
がしかし、それ以上に問題になりそうなのがこのパン用中華麺用小麦の外見の悪さだ。タンパク含量の高いパンや中華麺に使う強力小麦は硬質小麦ともよばれている。他方、ウドンのような中力粉は軟質小麦という。外見上は、軟質小麦のほうがよく、今後でてくる「ゆめちから」なんかは実は正直ブサイクなほうだ。
なぜ、粉々にする製粉してなんぼの小麦に外見検査が必要なのか?昔は検査機器もなかったので人間の目視は重要だったかもしれない。しかし、ほぼインスタントででてくる成分検査に対して、検査員の外見検査はなんの意味があるのか疑問だ。
そもそも誰もこの麦の等級制度は得をしない。生産者はもちろん製品率の低下⇒収量減=製粉会社への流通量限⇒価格高騰⇒消費者も買いずらい⇒市場がないとみなされ作付減。本当に自給率や農業を育てたいと思っているのであれば、この制度は撤廃すべきである。しかも全国少なくとも稲、大豆の作付があり、検査員が仕事を辞めることもない。痛みを伴わない構造改革なら早急にやるべきだ。外麦よりも検査基準は厳しいのだ。有事になったらきっと規格外の小麦も食用にまわるかもしれない。
とにかく、この制度も撤廃して育種に財源をあてるべきだ。問題は将来、必ず起きる。
育種に何十年もかかるのもわかる。でも等級検査を撤廃することにより、成分で勝負しようとする生産者も増え、地域での競争もはじまり、且つ消滅した小麦や品種改良中の小麦まで幅広い品種をつくれたら、今度は加工業者のなかでもオリジナル商品ができてくるはずだ。
”小は親を選べない”ように親の掛け合わせによっては、ブサイク麦になりかねない。
でも見た目なんか関係ない。問題は中身であり加工適正のマッチングなのに。人間だって同じ。
中身で勝負するのが本来である。
とにかく、育種をさらに発展させ、実用化をより充実させるには、柔軟性と多様性を認める麦政策にするべきだと切に思う。
気候変動やマーケットやニーズの変化は生き物だ。規制緩和とかそういう次元の話ではない。もともとの小麦の在り方を考えれば今の制度が間違っているのがよ~く理解できる。
俺の息子の代までには絶対に変えなきゃならない。
農家はきっても日本の種を創る切り札たちは絶対に残し発展させるべきである。

春よ恋 マッコリで酒粕アンパンできました~!

十勝の春まき小麦のマッコリ(農酒)のゾクゾク(続々)する編。
”お酒は二十歳になってから”ということで味わえない子供たちがいること。
それから、酒粕がでてくるのもわかってたので、パン屋さんに相談してみようと酒粕を酒造メーカーから頂きました。
小麦の酒粕自体の扱いも初だったようで、私もそのボロボロさ加減をみると、「使えんのかな~コレ~」という感じ。
でもでたとこ勝負。おしいしかったら儲けもんだなとお世話になっている何店かのパン屋さんにもっていきました。
するとどうでしょう!思いもよらぬ美味しいパンが出来あがったじゃないですか!
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帯広市のはるこまベーカーリー栗原オーナーが2種の春よ恋マッコリ酒粕アンパンを作ってくれました。
酒粕を種伸ばしに使用しているそうで、ほのかなお酒の香りとアンパンが絶妙!!
やっぱり日本人には合いますね~。
イーストを使うと言っても、もともとはお酒のように発酵させて使っていたもの。
日本の酒作りもパンに貢献してますよね。
とにかく理由なく美味しいパンです。子供もお酒の弱い方も関係なく食べられます。
ん~自分で言うのもなんですが、小麦って奥の深い面白い取組です。
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春よ恋、はるきらり、はるゆたか マッコリ豊作祈願祭

4月17日、春小麦マッコリ3兄弟の育ての3オヤジがうちの畑に集まり、種をまいて豊作祈願祭を行いました。
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今年の種まきシーズンはなかなか天気が許してくれず、昨年よりは一週間ほど遅れ。
それでも4月中旬に種まきできているのであればまだましな方かもしれません。
マッコリ(農酒)を今年も美味いのだそうぜ!と先輩農家さんと集まり、種まきです。
地元の新聞さんも面白がって撮ってもらいました~!
さぁこれからが畑本場、気合いれて頑張りましょう!!

春よ恋 マッコリ(農酒)になりました!

春よ恋がマッコリ(農酒)になっちゃいました!
パン用小麦の春よ恋。
以前は地ビールになったりしました。こちら⇒ポチ
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春と力強い小麦の可能性も感じてもらえるお酒になればと思います。
日本で一番人気といってもいいパン用小麦として定着してきた春よ恋。その原麦でマッコリ(農酒)ができちゃいました。お隣韓国ではそもそも、農家の疲れた体をいやす利き酒が発祥のようです。
十勝はお米で「十勝晴れ」、ビートでリキュール「ビートの心合わせ」その裏盤?B面?をやろうと十勝の農家3軒で月変わりのマッコリを発売。
しかも、兄弟で?!
十勝の農業者3人で農酒を作ろうということから、
1.はるゆたか 帯広市 伊藤さん 3月発売
2.春よ恋    本別町 うち前田 4月発売
3.はるきらり  音更町 津島さん 5月発売予定
が担当になって春小麦っても、いろいろあんだぞ~というまづは知ってもらおうと小樽の地酒メーカー田中酒造さんの力を借りてマッコリにしてみました。
春よ恋のマッコリ(農酒)が本日から藤丸百貨店で発売中です!
限定600本!
お中元では、3本の飲み比べセットが限定でる予定です。
 是非、各春小麦の飲み比べも酔っぱらわないうちに?やってもらえたらと思います。
どう飲むか?絶対冷がお勧め。中間報告ですと、それぞれの品種の味が違います。パンに違いがあるように。

美味しいパン研究工房”つむぎ”からの贈り物

千葉の佐倉に、美味しいパン研究工房の「つむぎ」とパン屋さんがあります。
研究工房と名のとおり、パン屋さんでありながら、しっかりじっくりと小麦と向き合うオーナーがやっています。
 竹谷さんがそのオーナー。
パン業界では知らない方がいないくらい製粉や小麦研究に明け暮れてきた方です。
今回、ちょっとしたきっかけをいただき、平成23年度の当農場の小麦粉でパンを焼いていただきました。
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いづれも角食パン(一旦冷凍後送られてきました)
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①平成23年産 前田農産 春よ恋100%
②平成23年産 前田農産 ゆめちから50%+きたほなみ50%
③(コントロール) 1CW 100% フルフレーバー法
④平成23年産 前田農産 ゆめちから50%+きたほなみ50% フルフレーバー法
 注:フルフレーバー法とは、100%中種で中種にバターと練乳が入る製法のようです。
写真の③が大きいのは、パン型サイズの違いによるもの。
パンの品種による食べ比べは、小麦粉を販売するようになりよくやるようになった。
それぞれの小麦やその年の特徴がでる可能性もわかり、かつパン屋さんの技術がいかに素晴らしいかも素人ながら想像できる。
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結論から言うと、①の春よ恋が私たち家族では一番美味しく、香りも高く感じられた。
1時間発酵 吸水74% で見た目はパサつきを感じたが、独特のモッチリ感と香りの高さはやっぱり違いを感じさせる。
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②のゆめちから50%+きたほなみ50%が反対に味的には、素朴すぎるというより味気がなかった気がした。
1時間発酵、吸水68%。ゆめちからも、きたほなみも期待の新生小麦たちだ。美味しさを引き出すためというよりも、製法によっても潜在能力はアップするはずだ。フルフレーバー法の④と比べると味を本当に感じなかった。
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③1CW(カナダ・ファースト・ウィート)これが、いわゆる日本の食パンの原点麦であり、一番なじみのあるパンである。
吸水67%フルフレーバー法
つむぎさんに焼いてもらったパンは非常に食べやすく、美味しかった。きっとスッと考えることなく食べられる食パン。
焼き色も濃すぎず、薄すぎない美味しそうなパンの出来上がりだった。またハリというかボリュームがでたいよ~と主張している感じ。
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④ゆめちから50%+きたほなみ50%
吸水66% フルフレーバー法
②の配合と同じながら、美味しさは断然こちら側だ。
”中種にバターと練乳”という乳質が入ることによる味や生地の変化は大きいようだ。
③の1CWとも違う、味の美味しさがあり、ちょっと”あれっ今日のパンなんか違うな~”という印象が残る感じでした。
シンプルにわかったことは、
1.パンの美味しさはデンプンの質の美味しさ。
フランスパンのバケットが美味しいのはデンプン質に関係がある(竹谷さん)⇒品種特性ならびに土質や風土もまた起因するかもしれない。
2.製粉もまたパンの美味しさの重要なエレメント。
 タンパクが高いのはアミノ酸の量に関係するが、美味しさがそれとイコールではない。
灰分の数字によっても美味しさは変わる。きっと人間は食糧摂取のみならず、食事を美味しくいただくためにふすまのような雑味も香ばしさや美味しさの中にとりくめてるんだろう。
3.製パン技術も重要。
 それぞれの業態で美味しさを引き出すことは重要なことである。
 これは正直、難しい。職人でもないし・・・ただ農業の現場にもにているかもしれないな・・・。
 いつも思うがこういう活動はいろんな方にお願いをしたり、実際やってみたりすることだと思う。
正直言うと、毎年同じ作物を取ろうとも思ってないし、同じなわけないと思う。
自然の中での不自然はいつもあり、そのための安定性を出すために、育種の人がいて、我々生産者が土作りをして、製粉メーカーがより良いスペックにあわそうと努力し、パン屋さんが製造法を粉に合せてやっているんだと思う。
 つむぎの竹谷さん、大変ありがとうございました!!
今年のベーカリーキャンプお待ちしておりま~す!

完成!でっかい石窯物語

ついにあの石窯が完成しました!!約2週間の歳月?をかけたやる気とアイディアだけの石窯の完成です。
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 どうしようかと迷っていた、フロントフェースは愛執ただよう?半アーチ型を採用。
下絵だけをイメージしながらバランスをとれればと工夫しました。デザインって難しいですよね~。
お金をかければいいってもんじゃないし、部材もコストを抑えるとすると規格ものをつくるほうがいいし、自分で加工できたらそれはそれで楽しいしかっこいいし。迷うことも勉強ですね。
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耐熱ガラスはそんじゃそこらに売っていないのですが、ネット社会ではあるんですね~。いろんなことが勉強になりました。
後に解るのですが、最初の火つけの段階で、すすが硝子に付着し、全く中が見えないという残念なこともありましたが、まぁ良しとしましょう。
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 この石窯は、約1t近くの重量があるため移動は、フォークリフトかクレーン車で吊り上げ式を採用しました。
なので背面には、吊り上げようの天秤を作成。これも皆手作り。
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 今回は2段式石窯を作成。下段で薪をたき、上段に熱気を巡らせて(石窯背面の一部が隙間になっている)、煙突から熱気や煙を抜くバッフル方式を考案しました。といっても、石を組んだだけのものですので、多少の煙や熱気もれはあります。
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 今回は本格的な薪がなかったため、昔小屋だったものを解体した時にでた廃材を利用。この廃材もうちでは恒例となっていた年末の餅つき大会、母やおばあちゃんの漬物小屋として使われてきたもの。最後までお伴させていただきます。
 燃焼温度が低いうちは煙がもうもうと上がってきます。 
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 火の廻りが出来始めると、煙突や入口からの煙も少なくなり、クリーンな煙が排出されます。ここは要注意、蜃気楼が見えるくらいの煙は相当な高温です。200度以上。
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 それから、約一時間半燃やしに燃やして、反射温度計(これが使える!!!)で測ってみると、上段は300度越え!!以前パン屋さんに「200度以上は必要ですよ」って言われていたので、驚きの高温窯でした。その証として、いくら中が熱くても外壁側まで石が熱くなっていないのです。これは保温性の高さを証明しています。やったぜ、ベイビー石窯!!
そうしている間に春休み中の子供たちは、椅子を準備したり、煙と戦ったり?してその時を待ちます。
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 そしていよいよ、ピザ投入です。手作りピール(歩鎌の柄+ステン板でつくりました)にピザを乗っけて、子供たちがいざ投入。
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 するとどうでしょう!!下に敷いてあったクッキングシートが投入と同時に一瞬でメラメラメラっと燃えていくじゃないですか!
これは凄い温度だ~~!!300度以上は半端でない熱さのようです。ピザも一気に仕上がっていく感じ。見てください!この艶と旨そうな焦げ!!と自画自賛ばかり。わずか1分半から2分くらいで仕上がります。
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 それからオプション参加として、ヒマラヤ岩塩プレートに鶏肉を乗っけてやいてみました。これがまた滅茶苦茶、ハチャメチャ旨い!!驚くほどの美味しさです。 
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 こちらもオプション参加のさつまいも。ホイル焼きならもっと外側も美味しく仕上がったでしょう。でも味も甘みがでてきて、本当の石焼きイモですね~。たまりません。一段目の火の中にほおり投げておいても良さそう。ダッチオーブンも使えそうなので、いろいろやってみたくなってきました。
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 うちのスタッフの松本さんも笑顔でしたね~。
本当に手の器用な方。溶接の仕方、部材の選定や何が次に起こるか、想定される次のことをまた、改善点や問題点を探せる若者は今は少ないような気がします。だからベテランや先人達の生活の知恵を実践を通して学ばなければならないのです。
 これで、器?(期)は整いましたで~。
皆で楽しむ、エンター石窯にしたいです。
 次回は、前田農産の小麦粉でピザ作りに挑戦だ!!

畑の雪融かしってどうするの?

3月15日から融雪剤散布を開始した。
今年は結局3つの剤を使ってみた。いづれもブロードキャスター使用。
BCとは、トラクターに肥料散布をつけて円盤の遠心力によって広い範囲に均等に肥料をまく機械のこと。
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1.豚プン(乾燥)
2.鶏糞(乾燥ペレット)
3.防散融雪タンカル
それぞれのメリット・デメリットは?
良かった点
1.豚プン(乾燥):燐酸の肥効性
2.鶏糞(乾燥ペレット):窒素の肥効性、粒揃い。
3.防散融雪タンカル:他に比べ格段に融雪が早い
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悪かった点
1.豚プン(乾燥):比重がバラバラ。また重いので雪が重みに耐えられず落ちてしまう。
           一番融雪の効果はなかった。むしろやり直しっぽい。
2.鶏糞(乾燥ペレット):豚プンよりは比重は軽く揃っているが、融雪効果を求めるならかなりの量を蒔かないといけない。
3.防散融雪タンカル:凄い煙埃。融雪速度ナンバー1。流石それ専用だけあった。
また、いつもより遅い融雪剤散布(3月中下旬)を作業日選択した。
早く小麦が出過ぎると、③,4月の低温により小麦が赤くなる傾向があるため。
 毎年のことだが、春先の秋まき小麦の色をみるまではドキドキさせられる。
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