きたほなみ太ってました!

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お菓子でも大人気の「きたほなみ」は8月2,3日に収穫になりました。
水分は22%前後(2日⑦圃場)、3日目(⑤圃場)は18%。
去年が7月26日に収穫できてますから、約1週間ほど違う。
これは良い兆候のひとつ。登熟期が長~くとれてる。
登熟日数もそうだし、天気も25~26℃くらいで推移してきたと思うとホント小麦には最適。
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今年(H24産)の「きたほなみ」は、太ってました~!!
やせてる、太ってるは農家にとっては、”容積重”という品質区分に相当していて要は小麦粉になる部分の
胚乳部分の重さを見ることになります。もちろん高いほうが良い。
製粉歩留りもよく、またより菓子向きのタンパクの低いところをとるのも、より容易になるからです(製粉会社の仕事ですが・・・)。
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今年の収穫が過去2年(H22,23)との違いというか、私なりに気づいたこと何点かあげてみます。
1.”穂ちぎれ”がほぼ皆無→過去2年は猛暑と言われ、急激に穂が干上がり、病気発生も多かったため、根からの養分吸収が寸断されていたため、枯死しているような状態だった。
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2.①から判断すると、収穫した株がまだ青さを残している。最後まで養分吸収をしている感じ。
3.コンバインのタンク内に入る”穂ちぎれ”もしたがって少ない。しかし、意外に「ゆめちから」よりも、「きたほなみ」のほうが、穂の途中から切れ穂が目立つように感じた。したがって、タンク内に未脱穀の穂も多少はあった(回転数850rpm)。
4.倒れにくいとは言われているが、密度の濃さは致命的感じ。H24は倒伏ないが、秋の播種量と時期は重要。
5.その一粒の重さからなのか、株たて本数(少なさ)の割りに収量はある。
6.圃場⑤と⑦を比べると、理想的だったのは⑤の南側2ha。何年か寂しい感じの小麦だったので、今年ことリベンジしたいと春先から注視していたところ。密度的にはわからないけど、少なくともNセンサーで、幼穂形成期、止め葉期の数字を頭にいれておいて来年へとつなげたい。
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7.穂首までの丈は、76~80cm(結局意外と伸びた)。穂長9.5cm、段数は9~10段。でも最上段は規格にあたらない穂も結構ある。これなら8~9段でびっちり詰まった小麦のほうがよいだろう!でもどうやって?・・・
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といったところだどうか。
”粘りのある土つくり”として、堆肥量を増やしてきているのも、もしかしたら寄与してくれたのかもしれない。
収量があり、やっぱり小麦収穫はこうじゃなきゃ、楽しくない!
この後、掃除して、最後の圃場となる「ゆめちから」→掃除して、「キタノカオリ」が続く。