皆様にお知らせです。
この度、弊社、前田農産の小麦粉4種が大きなチャンスをいただきました!
時は2009年2月7日、なんと明日なんです。
主催は日本穀物科学研究会の第137回の総会+例会。
場所は大阪あべの エコール辻大阪です。
内容は「穀類の製粉技術および製パン技術における最近の動向」というお題。
うちの小麦子たちは「製パンにおける国内産小麦の機能性の追求」
(国内産小麦によるパン混捏・焼成のデモンストレーション)というなんだか、すごい企画のなかにねりこんでいただく予定です。
エントリ-No1:ホクシン
エントリーNo2:キタノカオリ
エントリーNo3:春よ恋
エントリ-No4:ハルキラリ(春よ恋の後継品種、超Newです!)
いづれも、去年2008年産もの。
エコール辻、製パンマスターコース校長先生である、吉野精一先生の支援をいただき現実となりました。偶然にもパンつくりを何年か前に始めた妻の指導書が吉野先生の著書”パン「こつ」の科学”でした。もしかして、この本の人に会うの?と妻にいわれ、共に東京でお会いしたしだい。
何度かお会いさせていただき、最初にいわれた”アカデミック(学術的)にもやってみなさい”とのことば。
生産者の思いだけでなく、実質的なデータをとって傾向をつかんでおくこと。非常に重要な要素なんだと感じました。
実は平成19年産のホクシン、キタノカオリ、春よ恋も同校で試作していただいております。
写真は去年12月に試作していただいたパンたち。
バゲット、カンパーニュ、食パン、菓子パンといろいろ。可能性を真に感じるパンでした。
デモと試食のあとには、カネカ食品、日清製粉の技術担当者さまのお話もあるとのこと。
すごいところに入れてもらえたな~と人との繋がりに感謝です。
アメリカのMiki姉、サンキューベリーベリーベリーマッチです。
しかし、浮かれてる場合じゃありませんよ。逆に今後のプレッシャーにも、モチベーションにもなります。
多くの消費者に届けたい貴重な国産小麦(自給率1%未満、吹けば飛んじゃいます)。
まづはパン職人のかたに国産小麦のより多くの利用をお願いしたい次第です。
私も参加してきま~す!ドキドキワクワクですよ~。
カテゴリー: 小麦
雨降って、地凍る。
”雨だぁー、何で北海道の1月中に雨なんだ?”
しかも降りました、ほぼ日中一杯。1月23日、十勝というより全道的に雨なったようです。日中も4月上旬の暖かさですって。完全にクレージーな天気だわ。
札幌では雪祭りの雪が思うようにあつまらず、帯広でも冬祭りの銅像なんかが解けて崩壊したというニュースもありました。
畑にも良くない。2年前にも12月に雨が降って、さらに1月にもふり、畑がスケートリンクみたいになったことがあります。そのとき、小麦が分厚い氷の下敷きになってしまい、凍結とうより呼吸困難が続いたための窒息枯れのような状態になりました。水のたまる畑の低みなどは、特にひどく被害が大きかったのです。
思い出すあの恐怖。畑も縞模様というかスポット状にに枯れるため、後の管理が大変。欠株が多くなり収量が減るのはもちろん、そこからの雑草の繁茂、追肥肥料や農薬の無駄。畑の乾きの早い、遅いなどいろんなことが考えられます。
天気商売ですね~雨も1月だってわかってふってきるんだべか?温暖化とよびたくなる北海道らしからぬ現況があるのも最近の天気なのです。
24日の道路なんて、このとおり。スケートリンクです。今日もどこかで誰かが転び、誰かが路面転落とかしてるのかもしれません。明日はマイナス15度ですよ。どうなってるんだ。
麦チェン!!??
”麦チェン”という聞きなれない言葉知ってますか?
今日平成20年12月22日の十勝毎日新聞(ローカル紙)に”道が麦チェン”PR という話題がありました。
この麦チェン運動(=チェンジの略)ですが、北海道の知事が議会で推進を進める(特に春よ恋といった強力粉)と発言。十勝の小麦は全道の4割(薄~中力)を生産する主産地で、今年からホクシンかわる新品種キタホナミの栽培もはじまり、平成21年産より順次作付けされていきます。収量性、製めん適正が優れるようです。
”きたほなみ”の発芽。穂発に強い=吸水しにくいのかな?ちょっと乾燥年には発芽ががどうなの?でも楽しみですね~。打倒ASW!(オーストラリア・スタンダード・ホワイト=日本のうどんはこれが主流)
一方、主にパン用の強力粉である ”春よ恋”⇒”はるきらり”にとって変わることはちょっとない情勢かもしれませんけど、新品種へと代変わりしてきています。ちなみに平成24年くらいには、また新しい春まき小麦がでてくるそうです。楽しみ楽しみ。
上写真、パン用強力粉、新品種”はるきらり” キラリって光り輝く品種になれるかな?
ハルキラリの小麦粉ありますよ!(1kg袋のみ)限定商品です。
国では、10年後(平成30年?)に国内自給率(現在41%)のものを約10%もアップして50%にするようで、工程表では小麦を180万トン(現在90万トン)にすんですって!え~E~E~E~eeってホントにかい?一応本州の米収穫後の田んぼ後を麦にする(通称、裏作)で確保するとか。
現場の農家からすると不思議な観点がいっぱい。
1.現在でも裏作を行なっている地域や県が少ないのでは?
理由:そもそも田んぼ=粘土地(水をはるため)=排水性良くない=麦・大豆(乾燥好む)=本州では収穫時期(雨季時期にあたる)=収量・品質の低下(穂発芽・カビの問題)
2.そもそも誰がやる?
理由:本州とくに都市近郊では兼業農家が主。田んぼは管理の面から、土日農家でも可能になっている。そこに、手間のかかる小麦(防除面)、大豆(草取り)などを播いてしまうと、兼業をやってられなくなる可能性が大いにある。農業従事者の高齢化は北海道でも同じ問題。本州はより深刻なのでは?
3.麦の品種改良の進捗度は?
理由:小麦は本来外来種で乾燥地帯を好む作物。北海道やここ十勝でも良質麦がとれるようになったのは、試験場等での血なまぐさい品種改良のおかげだと思う。特にこれからの品種”キタホナミ””ハルキラリ””北海261号”なんかは、品質を低下させる収穫期の雨に強い。きっと、世界No.1の雨に強くて、品質の良いハイブリット種が北海道にはあるんだと思う。本州でも強力粉の開発が叫ばれているようだけど、予算を真剣に割り振って自給率1%(強力粉分)を2%くらいにあげられたら・・・
結論:日本は稲穂の国。豊富な水資源あり米文化があるからこそ、国民が飢えてないんだと思う。”餅は餅屋”じゃないけど、稲作農家には美味い米を作ってもらう必要がある。一回、稲作から畑作へ土層改良してしまったら最後。”そうだ、稲作に戻そう!”なんて能天気なこと言ってたら、ホントの土葬になりかねない。牛の飼料麦にあてるとか、バイオエタノールとして裏作を位置づけるとかのほうが現実性があるのではと今日は勝手に推測してみた。
で、なんだったけ?あっ、そう”麦チェン!”ですよ。
俺も畑で、仮面ライダーのように”ムギ~チェン!、トウっ!”ってやって、子供達の失笑をかおう。
現実味の帯びない政治色の強い農業政策のように・・・・
でも、ムギチェンジしていくのはホントです。応援よろしくお願いします!負けないよ~外麦なんかに!
根雪
12月11日の午後、ついに根雪(雪解けの時期までとけずに残る雪)となりました~。
12月3日からこの日まで、関西方面にいっていたのでその間、雨が降ったとかは聞いていましたが名古屋空港にて、”到着地、十勝帯広空港の天気は雪のため、千歳空港か名古屋空港に引き返すことも考えられます!”だって。ついてないな~と思っていましたが、3時の飛行機が到着したほぼその瞬間より雪の強さがましたのです。
ということで、これより冬らしい雪化粧と畑はあいなりました。といってもそんなに降ってないですね。きっと8cmくらい積もったのでしょうか。
雪の下のホクシン。12月12日
秋播き小麦のホクシン、キタノカオリ、新品種キタホナミはこれより越冬するんです。”ハードニング”といって、気温が5℃以下の日が続くと、葉が厚く短くなり、葉色が濃くなり耐寒性がますそうです。たしかにマイナス20度とかでもいきながらえるんですから、”スゲェ”の一言ですよ。そこで掛け布団代わりになる雪が重要なんです。多からず少なからず、”フワっ”と小麦を覆うようなかんじであればよいのですが・・・。朝晩マイナス10度くらいですが、暖冬な感じはあります。万が一雨でもふったらと心配もあります。
11月1日の”シバれるね~ブルっ!!”と言っている?キタノカオリ
この冬はどう越します?
aki maki co-mugi
9月21日から秋播き小麦たちをまきはじめました~パチパチ。
今年は3品種まきましたよ~。前回畑を起こし、整地しました。
そこに、肥料を散布します。小麦は越冬しますので、冬を乗り越えられるだけの肥料をあげます。窒素肥料を4kg土に散布しました。
ブロードキャスタと呼ばれる機械です
散布している感じは・・・文字どうり”撒き散らし”てます。24m分飛びますが、散布ムラを考慮して12mづつにしています。白いが肥料。
まづ先頭打者は”キタノカオリ”です。青いのは種子消毒済みだという塗料がついています。
キタノカオリはその品種特性から、ホクシンと比べて熟期が遅いので、同日近くであれば大抵の場合、収穫時期も遅れます。一番最初にまきましたが、秋播き小麦のなかでは一番遅くに収穫することになる予定です。
二番バッターは”ホクシン”です。
北海道小麦の定番、9割はこの品種です。9月22日から30日にかけて反あたり6~9kgの間で播種していきました。
作業機械ですが、麦類は”ドリルシーダー”という機械を使います。うちのは肥料のタンクがない分、”パワーハロー”という整地する機械+種を播く機械がドッキングしたかたちのものになっています。
種がでてくるところは、
円盤の中に筒があって横の大きな鉄車輪が土にふれて駆動輪となり、種のタンクのなかに撹拌する棒をまわすことにより種がポロポロとでている仕組みになっています。一番後ろの鉄の棒は土をならして、種に土をかぶせる”覆土”の役目をしています。種の深さはだいたい、2~3cmとなっています。
3番手は新品種”キタホナミ”デビューです。
ホクシンに代わる次世代エース。農業試験場では、開発用途はうどんにしたときの製麺性のよさ、くすみがないころ、農家にとっても1~2割増収可能という”ホントかよ~?!”と言われてしまいそうな楽しみな品種。今年から解禁となり、今後3年間で徐々にホクシンにかわっていく予定だときいています。
”ASWに匹敵する”いってるけど、もともと”うどん”だって日本の食文化なんだから、”匹敵”とかじゃなくて”日本独自のうどんの味のする小麦”と紹介してほしい。国産小麦自給率14%ですけど、”うどんの食文化度ってせっかく100%なんだから。それに、”うどん”だけじゃないですよ、ホクシンだって、このキタホナミだって。
美味しいシフォンケーキやクッキーだって活けてますから。道産小麦にも十分活躍して、パンにだって変化してますよ。
種を播いたら、仕上げにローラーで鎮圧をしてあげます。鉄車輪がいっぱいついたローラーで播種床を落ち着かせ、土をおさえることによって発芽に必要な水分の吸着率をあげようとする作業です。
現場では”品種を変えること”=”掃除をすること”です。
が、多くの方にいろんな小麦を提案し知っていただきたい。それぞれの品種のその年の素晴らしさを感じて欲しい。そういう気持ちで作付けしてます。
平成21年8月の収穫までのお楽しみ、始まりです。
”はるきらり”&”ライ小麦”の祭典
ついに収穫の日となりました。ライコムギと春まき小麦の次世代エース”ハルキラリ”。
8月18日、十勝晴れ。今日が今年最後の夏日かな?って感じの中での収穫。
19日に雨予報がでてしまっため、GOサインを出しました。
まづは、ハルキラリから。最終的にここまで倒れてしまいましたが、8月2.3の連続の雨、16日の夕立雨により約5割の倒伏状態。”春よ恋”よりは倒伏は強いことは感じていますが、絶対はやはりないことも事実。夏場の雷雨には、やっぱり降参することもあるようです。水分は18%前後。見た目は”春よ恋”とは似ても似つかない感じ。粒のそろいは良い感じでした。
7月29日の写真。左:春よ恋 右:ハルキラリのツーショット。まだ二人ともぴんぴんしてます。
8月10日。8月1.2.3の連打の影響で、”春よ恋”から徐々に倒れ、同じくらいの幅で倒れています。追肥の仕方が悪かったのかもしれないし、林に近いことで風の影響を受けやすかったのも原因の一つだと思います。14日には、一足早く、”春よ恋”を収穫。
8月18日、隣では14日に収穫された春よ恋の麦稈が、牛やさんに丸められています。
そして、午後からライコムギの収穫。茎の感じと穂の垂れ具合から収穫してみましたが、まだ水分は30%以上ありました。長身によるコンバインの刈りつらさはなかったものの、もう少しまっても良かったかもしれません。どうしてか?ということですが、40度以下の熱風でゆっくり気を使いながら乾燥したものの、見た目は良くない。シワがよってみたり、色が白っぽくなったり。通常、ホクシンではありえないような感じ。雨がなければ、あと2日ぐらい待ちたい感じでした。
でも、このライコムギ、素敵です!!!トップの写真がそれ。
穂の揺れる感じ、シルバーに輝くいでたち。コンバインにのっていても、感動的な光景でした。
未知なる可能性を含め、美味しくなれなれライコムギ!
嫁もブログを久々に更新しました!!チェックお願いしま~す。
http://ameblo.jp/akico-mugi
Come on! Spring Love!!!
”春よ恋” 無事、今年も収穫し終わりました~パチパチ。
今年は例年よりも5日ほど早い、8月10日からの収穫となりました。例年、お盆あたりの15日から20日にかけてですので播種日がいつもと変わらないとすると、収穫が早まった感じがします。
なぜか?ということですが、7月下旬と8月上旬の雨で、十分に水分をもらったあと急激な温度上昇、30度以上が4日ほど続いたため、穂水分だけが乾燥されるという現象が起きました。下の写真の中の、実が青いものは穂の下部にある実。7~8段くらいついていましたが、上部から急激に乾燥してきているのがわかります。
もちろん、良く晴れた日は水分が3~4%は楽に落ちるので、もっと日にちをおいて、茎水分が抜けてから収穫したかったのですが、8月14.15日と雨予報がでたため、収穫開始となりました。
種子水分は、平均20~24%ほど。”う~ん、まだ待ちたい、でも実は乾燥しだしてるし、何日か後には雨が・・・・”と思いながらも、コンバインを走らせました。
しかも、倒伏している小麦を刈りとるというのは、けっこう根気のいる作業で、土水分や茎水分があると刈りづらく土をコンバインの中にいれていまうため、細心の注意をしていないと作業性も悪いのです。コンバインの歩腹前進?というか牛歩戦術?というか・・・。連日連戦のコンバインも作業者も泥んこ状態。
去年(H19)はピーカン天気が続き、収穫時の水分は13%と乾燥機がほぼ要らない状態。”お天気商売”とは正にこのことで、作物の適期に作業を終了させることの難しさが毎年、違うんです。
しかし、登熟前の水分も十分にあったことと、花時期の天気も良かったせいか、粒ぞろいの良いものがとれて、ホッとしています。実際、15日には”にわか雨”もあり、冷や汗をかきながら待つよりは、良い判断だったかなと思ってます。あとは、成分。見た目じゃないところが、農産物、小麦にもいえるところ。
いっぱい、いっぱい食卓に笑顔がこぼれるような、パンやお菓子たちに変身してほしいものです。
キタノカオリ、獲ったどぉ~~~!!!
8月6日、キタノカオリを収穫、秋小麦は無事収穫の全日程を終了しました~パチパチ。
登熟がホクシンよりも、5日ほど遅いのがこの品種の特徴でもあり、8月2.3の雨害も心配されましたが、その時点ではちょうど赤く色づく間際だったせいもあり問題なく収穫できました。
この日は、本別町に短期滞在されている、大手電化製品メーカーM下電気にお勤めのご一家が小麦の収穫体験に来ました。これは総務省から”テレワーク事業”といって、パソコン一つで田舎からでも仕事をじゃんじゃんこなして、時間にとらわれず田舎暮らしをエンジョイしながら働く事業の一環です。ゆとりを持って、精度の高い仕事をしつづけましょうみたいな感じなんでしょうか。本別町でのテレワークに関しては役場HP http://www.town.honbetsu.hokkaido.jp/home/news/telework.html参照してください。
ご一家には、キタノカオリの圃場にて、コンバインに乗って収穫体験していただきました。
ご主人は会社では環境対策部署みたいなところで、CO2の削減やグループ会社全体で環境対策とともに、コスト低減できないかを分析したりするそうです。そこでうちの乾燥施設のエコ対策についてお話したり、奥様はパンつくりが大好きだそうで、業務用を買い込むほど小麦粉消費の激しい一家だということ。二人の子供さん達も元気そうでしたが、奥様は小麦を目の前に興奮ぎみでした。
うちのキタノカオリの粉も気に入っていただけたようで、ありがたいです。
キタノカオリは特徴として、短管(茎が短い)で倒れにくい、穂が太い、実の見た目が良くない、低アミロの影響を受けやすい、縞萎縮病という病気に弱いなどの良いとこ、悪いとこ、いろいろありの品種です。
今年のキタノカオリは超エコ麦です!なんでかって?畑で天日干しされて、12.5%以下の12.2%平均で収穫できました!たまたま日照りが続いた結果ですが、いつもこうなら、国際競争力だって少しはつくのにっと考えてしまう。
日本は見た目社会?外見判断?が農産物にも適用されているのは、スーパーで花々しく揃って、ならぶ農産物を見ればお分かりだと思います。あの裏に製品にならずに、加工されたり、廃棄される多大な農産物の裏サイトがあるのです。
”小麦は挽いて何ぼ”の製品ですが、やっぱり見た目も重要???ということで、検査をうけますと、通常2等級がついてしまいます。この品種にかぎっては。問題はそのゴツゴツとした肌の感じ。ホクシンのようにツヤっとしてません。粉はクリーム色っぽく、独特の風味が特徴で、パン用強力粉なんかに良く合います。”人間、顔じゃないよ!”=”小麦、肌じゃないよ中身だよ!”というのが農家の言い分。数年前からやっとその主張が認められ、今は1等麦として流通しています。
畑のロールケーキ エピソード1.5
”うんとこっしょ!、どっこいしょ!”チビたちはコロポックルになったかのように、ケーキを回そうと力だめし。オリンピックもはじまったし、頑張れニッポン!
家の前のキタノカオリの麦わらも、牛やさんに巻かれ巨大なロールケーキに変身。ちょっと朝晩はひんやり、すがすがしい風を受けてます。
巻かれたロールは迅速に牛やさんの施設にて、保管されます。屋根のある方はそのまま、外に置いとく方はラッピングといってビニールを外周にぐるぐる巻きにして外に保存します。乾燥麦稈は火災の原因にもなることがあります。水分状態やちょっとしたことで、くすぶり火災を起こすそうです。
麦はしまった状態ですが、やっぱり柔らかく、良い気持ち。高みの見物でうれしいかと思いきや、下の息子は”ごわい~、たかい~!!”と喜ぶ余裕はないようです。
畑のロールケーキ エピソード1
畑に突如、でっかいロールケーキが現れました!!!
というか、麦稈(麦わら)、通称バッカンロールです。収穫した小麦跡に残るワラを一度、機械で広げて天日干しをします。この頃、30度の天気が何日か続いていますので、一日とかで十分乾いてしまうようです。それから広げたワラを今度は、一列に集草します。これも機械でやります。
一列に並んだ、乾いた麦わらの列を今度は、ロールベーラーと呼ばれる機械で、丸めて集めていきます。ただ丸め圧縮しただけでは、バラバラになりかねませんので、トワインと呼ばれるプラスチックでできた網とか紐状のものを外周に縛りつけて完成です。
全長、1.6mにもなります。ものすごいコンパクトに圧縮されているんです。
畑のあちこちにゴロゴロと横たわった、ロールを最後はトラックに積み込み作業です。2本の鋭いホークのついたタイヤショベルとかトラクターを利用して積み込み、各酪農家さんまで運ばれます。
この時期、小麦の収穫が終わると牛やさんが同時に忙しくなります。搾乳の間の限られた時間を使ってフル回転で麦ロールをつくり、集めます。
ことろで、麦ロールどうするの?ということですが次回のお話です。