ヨモギ事件

師走のこの時期。
前田家恒例の行事は餅つきだ。
旧年(まだ終わってないけど)の無事故や大病のないことに感謝し、また新年を迎えるにあたりこの行事はかかせない。
昔は、”またつくのかよ~”と渋ったころもあったが、今考えると家族の文化事業に近い、この時代に自分家のことながら素晴らしいイベントだと思う。もはや、やらないと落ち着かない。
しかし、今年はとんでもない大事件が発生した。
昨日のクリスマス会を含めた家族会議で、母が”ヨモギ採るの忘れちゃったわ~”と一言。
その場の全員が耳を疑い、”え~ヨモギもちないなんて家の歴史にないべさ~!”と場が一瞬凍りついた。
しかし、ないものない。しかたない。ある中でやるしかない。
来年は今年の悔しさを含めて2倍食べたくなるだろう。これは事件だ!!
 さて、26日当日は快晴。
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 旧来のだるまストーブに、倉庫や作業で出た雑っぱな木をくべ、究極のSECO燃料を使い、新潟産の新米もち米を吹かす。薪くべは、じいちゃん(社長)が担当。活きよいよく全開で燃やす。
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今年は助っ人登場。スタッフのRyujiが手伝ってくれた。もちつき初体験。きっと後にいい思い出になるに違いない。ツキ手がいないのは家族の、地域の問題になりうる。
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 ”次~ノリいきま~す!!”と長女。
 アイの手は基本、ばあちゃん。アンコも担当。前日からコトコトと自家製小豆(エリモショウズ)を煮て準備。しかも、炊きたてのもち米は想像以上に熱い。長年の技術と我慢?が要される。
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 アンコ入りの白もち&ゴマもち。うまいんだぞぉ~~。
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 もちだけじゃ飽きがくる。自家製たくあんと番茶がなんとも合う。日本人はやっぱりこれだ。
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 で、時々大泣き。でんぷん触りまくって、のし餅踏んじゃったりして怒られる。
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 今年はヨモギ事件が起こってしまったので、急遽、ピーナッツ餅、海苔もちに、ゆかり(梅としその干物)もちに挑戦。汗だくになってつくったものは何だって美味いんですね~。
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 そして、いままで餅つきはこの小屋で作ってきました。それも今年まで。小屋の老朽化はもちろん、農作業機械の大型化にともない駐車と作業スペースが手狭になったため、また事務所を建てる目的もあり来年度に取り壊し予定です。約50年。現在の住所の前に住んでいた小屋ではなくその当時は家。近くなのですが500mほど、トラクターで小屋に丸太を入れて現在の位置に引っ張ってきたそうです。
 夏場は援農さん(パートのおばちゃんたち)の休憩所やばあちゃんの漬物小屋、実習生の仮住まい、そして年末の餅つきと役割を果たしてきました。小屋自体はなくなりますが、あの煙突からぽっぽとでる薪ストーブの煙は今後も失くさないようにしたいと思います。
 ありがとう~~!!!