輝いて!新麦”はるきらり”

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先日、春春ブラザーズ(勝手につけてます)の春よ恋を無事収穫したとのレポートをさせていただきました。さて、新品種の”はるきらり”はどうだったのか?
8月10日正午から3時半くらいまで収穫を終え、春まき小麦も無事に収穫完了~~パチパチ~。
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 水分はまだ25%近くあり、やはり春よ恋と比べても若干晩生の品種の感じしました。出穂、受粉はほぼ春よ恋と変わらなかった感じがしますが、登熟期までの日数が春よ恋よりも長いのかもしれません。というか、3kmくらいしかはなれてないんだけどもしかすると温度差もあったのか・・・。受粉時期って良かったんだけどな~・・・。下は6月30日ころの花時期。
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茎があまり乾ききっていないので、籾飛ばし(シャフスプレッダ)からや雑穀からでる埃を感じない。
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 春よ恋同様、いやそれ以上にまだ茎に生が残っている感じでしたが、11日ににわか雨それから12日に台風4号来るぞとの予報で再び急ぎの作業となりました。こういうときはめちゃ準備が重要です。春よ恋からのコンバインやら乾燥機やラインの掃除やら、そのぞれの持ち場で男たちが茎やら埃や残った種やの処理や掃除に全速力で向かいます。
それはそれはむさ苦しく、暑いのなんのって。
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7月23日の写真。もうちょっと穂が青い時はホントにキラキラしてますよ~いい眺めです。
ですが、収穫の時ほど緊張感というか、時間が一瞬にしてなくなってしまうくらいの気がします。10日は思いがけず午前中から晴れ、”まだ夜にならないでくれ、雨降っちゃダメ!!”とか無理なことばかり思いながら、ゆっくりと確実にそれでいて迅速に作業は進めなくてはなりません。実際この日は降りませんでした。
 さてその”はるきらり”ちゃんですが、倒伏率2%くらいの軽微な被害で済みました。今年は昨年、うどんこ病(春よ恋よりは弱いです)やら雨にたたられ、早期に倒してしまった反省点を徹底的にケアしてきました。ほぼ病気なくすすんでましたので昨年よりは収量の確保はできそうです。
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8月3日の種の中。ゲゲっ一部赤味がかってきている。なに~早すぎないか~?
 今年は小麦は全般的に干上がる感じでの収穫になりました。タンパクやFN値はどういった傾向になるのか。また問題やら課題やらでいっぱいになりそうです。またそれらについて作り手側(ユーザー)はどう思うのか?ドシドシ粉ラボしていって美味しいパンやお菓子やパスタになればと思います。
 先日の”十勝ベーカリーキャンプ2010“でもシニフィアン・シニフィエの志賀さん、ラ・テールの栄徳さん、はるこまベーカーりーの栗原さん、こなひき小屋の木村さん、それから札幌でパン講師をされているカフェ・ダブリエの森本さんなど多くの方に普及も兼ねて”はるきらり”を使っていただきました。
 粉ラボといえば、昨年産(H21産)の”はるきらり”を多くの方にモニターにてご利用いただきました。
お菓子やパンの材料の“クオカ”さんとモニター販売とアンケート調査を行っていただき、”はるきらり”単独の味と使い勝手をパン焼き・食べ好きの方に聞きました。
北は地元北海道から南は沖縄まで、約400名の方に”はるきらり”についてどう思うか?が聞き取れました。
ご協力いただいたお客様はもちろん、クオカさんにも大変感謝申し上げます。
その時の”はるきらりモニター“(平成21年度産の販売は終了)のサイトはこちらです⇒ポチ
アンケートデータは非常に貴重なご意見だと思い、現在北海道で行われている”麦チェン”事業の中での十勝での取り組み”十勝春まき小麦プロジェクト”(こちらでも十勝住民のはるきらりに対しての意見を集約しています)やこの品種を生みだした試験場の担当官の方にも次の品種改良の一つの材料として活かしていただければとお渡ししてあります。また地元パン屋さんはもちろんのこと、パン教室をやっている”夢工房y.b.h“の早川さんや東京でも粉商材の“mix&mix“さんでも”手作り教室“の生徒さん達に春よ恋とはるきらりの違いを感じていただきました。その時の様子はこちらです⇒ポチ
皆さまどうもありがとうございました。また後日このアンケートやについてもレポートさせていただきたいと思います。
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 8月10日の収穫の様子や春小プロの取り組みが、8月16日の十勝毎日新聞(此間スンゴイ花火大会を主催したローカル紙)に記事になりました。
 ”はるゆたか””春よ恋””はるきらり”と新たな仲間が増えます!
皆さんの手でこの品種をキラリって輝かしちゃってください!!