キタノカオリは、8月7日、8日と10haにそんなにかかる訳がないのだがかかった。
コンバインロクロクに非常事態発生”びーん、びーん、びーん!”なんて今でこそ、ふざけていられるが汗が噴き出るほどあせった。
ロータリーセパレーターと呼ばれる部分が破損。
茎を送りだせないため、完全に止まってしまった。それが8月7日正午あたり。
”これは参ったゾ~”と思い修理にだす。1日仕事になったがディーラーで懸命の処置。
しかし、8日にまたすぐ破損してしまった。打つ手なしと思っていたが、別ディーラーが春小麦収穫のためにデモをしていると聞き、
早速もってきてもらった。最新型のコンバインだ。お値段も聞くと最新式らしくお高い!!!
キタノカオリはめっぽう登熟期の雨に弱い。
一回雨に当たるだけでも、デンプン組織がぶっ壊れる低アミロ小麦となり、生地ダレや麺がきれることになる。
だからものすごいタイムリーでスピーディな収穫が問われるのだ。雨に当ってから明日晴れるからいいや!では×。
さっきまで傘にいれててあげたのに、ちょっと雨にぬれただけで豹変してしまう恐ろしきカオリちゃんと私は内心思っている。
しかし、この小麦美味しいのである。
キタノカオリだけあって、その独特の風味とモッチリした味。また色もカロテノイド色素を多く含んだクリーミーな色合い。
非常にパン作りの中でも面白い品種らしい。
今年(平成24年)の十勝では8月1日、6日、9日夜に雨が降った。
うちの町はそんな滅茶苦茶な雨ではなかったが、この雨でキタノカオリがいかれたしまった生産者もあると聞く。
ギリギリセイフだったし、昨年10月6日と結構遅くまいたこともうちにとっては今回幸いしたかもしれない。
熟期がどう見ても、遅い感じだった。下手すると春よ恋のほうが早い?なんてことないよなと8月入って思っていたくらいだ。
今年も去年同様、キタノカオリは粒が大きかった。
来年への課題は、もうちょっと欲張ろう!!だ。穂の形が急激に良くなった気がして追肥を抑えたが、倒伏するのを恐れずに、品種を信じて止め葉期以降の追肥をしてみたらよかったと思う。ただその場合、春よ恋よりも遅くなる可能性も含むので今回はこれで良かったのかもしれない。