よめの妹が結婚式以来、2度目の十勝入りを果たした。
あのころまだ少女だった彼女もすっかり大人の女性に見える。
大学を卒業、4月から社会人だな、おめでとう!!がんばれよ~!!!
ということで、都会ではできない、トラクターのドライブにしゅっぱ~つ!息子と3人で
次の日、三国峠を越えて旭川へ。す、す、すごい雪!十勝では雪畑を見つけるのでさえ困難だが、さすが雪大国、ごっつり雪畑だらけでした。北海道の中央の山一つでこんなに気候が違うんだな~と改めて気づかされました。
旭川=動物園=ラーメンみたいな連想でしょうか
いってきました。動物園。こちらもペンギンたちが雪の上をしゅっぱつしんこう~!
初雨
今年最初の雨、それは3月14日の夕暮れからやってきた。
しとしとと、やさしく。冷たい雨。
15日の昼には快晴となり、気温も10℃まであがった。
この雨、十勝では非常に重要なんです。土壌の凍結が30cmも40cmも深く刺さりこんでいるため、
晴天の日が続くだけでは、なかなか凍結が抜けない=麦の根も養分を吸いに動き出せない。
ゆっくりと、しとしと、ふる雨は正に天の恵み、春の呼び覚まし声みたいなものなんです。
従来の年よりも、2週間以上は”天気がはやい”感じがしていますが、土の寒さが和らぐ上では結構でしょう!
山も春の訪れを感じてます!ネコヤナギの写真
ビートの芽吹き
あまーくなる予定のビートくん。
種をまいてから、土にならして4日後に第一回目の水散布。たっぷりやりまして、夜間は
10℃以下にならないように、シートをかけ尚且つ苗の周りに暖房で暖めてやります。
”贅沢なヤツ”とは思いますが、生産者というのはほとんどの人が、製品になる割合を多く
作ろうと努力するものです。ハウスでも日のあたり方が微妙に違うとこや、手作業だけでは
どうしてもムラができてしまう。ですから、機械や化学をりようします。
もうちょっと、がんばれや~
表面の土が濡れたりすると、活き良いついてでてきます。芽吹いた~!
これはあくまでハウスの中の人工的なもの、畑は水分、種の深さ、気温、表面の鎮圧加減といろいろ考えなきゃならんのです。
肉を削って骨を絶つ!土を削って水を絶つ!
ここ2,3日、暖かいのです。なんと10℃越え!
キタノカオリの圃場はひくみがあるため、雪解け水がたまります。
水が少しで動いているうちは、小麦は窒息死しないんです。
去年(平成19年)、史上初?となる12月と1月に雨という最悪な状況で畑がアイスリンク状態に。
案の定、多くの畑(うちの町周辺含め)の小麦が酸素不足で枯れてしまいました。
家の社長(父)が、緊急用水路をつくってます。きっと水の流れがあるから大丈夫でしょう!
水路になった麦たちよ、すまん・・・。
少々の犠牲はやも得ない、自然界の掟はもっともっと過酷で厳しいです。
お~い元気か、小麦たち!?
朝の気温は-9℃、日中は+4℃近くまでなるこの頃。
雪解けは日中一気にすすみ、小麦たちが顔を出し始めました。
まだ、凍っている状態で葉がちじこまっている状態。ちょっと雪解け早すぎ?と
感じているのか?雪の布団にもう少しかぶっていたい・・・そんな感じなのでしょうか。
写真1 家前のキタノカオリ 雪解けの水たまりが気になる~(注:水道は作ってあります)
写真2 ハルヨコイの畑。どこ、麦は?と思いでしょうが、去年11月22日に土が半凍りの中、播きましたので土の中です。まだ発芽してない模様。”初冬まき技術”といって札幌周辺や道央中心の土の凍結があまりない地帯での技術です。なんと北海道の春まき小麦の約4割がこの初冬まき(H19年度9だそうです。家では初めての試み。うまくいくか検討ついてません。
あまり雪のコタツでいつまでもいると、雪腐病なんかにかかってしまうので、他の豪雪地帯では
融雪材(黒色つきの炭酸カルシウム)などをまいて雪を溶かしたりしてます。
甘~い!ビートの作り方 その壱
今年もついにシーズン開始。
初めに家ではビート(てん菜)のポットつくりが始まった。
北海道でつくられる砂糖(グラニュウ糖)はビートが原料であり、十勝でも代表的な作物のひとつだ。
ビートは2種類の植え方がある。直播きと移植だ。前者は雪解け後、畑の凍結がなくなり、地温が上昇してから直接、種をまくやりかた。後者はビニールハウスで約45日程度育てたポット(育苗株)を畑に移植するやりかた。生育期間が長いため収量性に安定感があり、かつ悪い種や株を初期段階で選別できるメリットがある。デメリットは管理があり経費がかかることだ。
1.蜂の巣上になるアコーディオン式の紙ポットを、突起板にのせて土をいれる。
写真1
写真2
2.土のずっしりはいったポットを天地返してポットに種(ヨーロッパの品種)をまく。
写真3
写真4 種はコーティングされていて、色は精糖会社でそれぞれ違う。北海道糖業のはスカイブルー?
3.種が見えては、発芽不良を起こすので表面に土を覆う。それを運搬機でハウス全体に並べる。
写真5
写真6
4.途中9.3時に皆でわきあいあい、いっぷくする。ふ~~~、ほっ。
この作業を3日半つづけ今年の分は完成。あとは3日後に水やりです。
あと32回!!!
あと32回!!!
農業経営の一線から退く年まで・・・。
65歳で引退となると、残りの回数は32年。
短い・・・あまりにも、十勝で一年一作とすると、これしか農業にトライできないわけか・・・
とシーズンはじめに思った。
”何ができるのか”と”何をしたいのか”の区別をつけ、”何が求められているのか”を
食べていただける人に聞いてみよう!それを見つけ、追い続けるのが今年の目標です。
”顔のみえる生産と消費へ”そういうサークルができれば最高です。
山の幸
家族そろって、山にいってみた。
同じ町村だし、そんなに人里はられていないのになぜか、より空気がうまく感じる。
人にそれぞれ寿命があるように、木にもそれがあるようだ。
特に、第二次世界大戦中に裸山になった、北海道の森林のほとんどが、
からまつ(落葉針葉樹)に植林された。雑木(ナラ、ニレなど)にくらべ、育ちがはやく
育てやすいというのが理由だった。
植林から50~60年たち、カラマツも実を多くつけだすと、木の生長よりも子孫を残す
周期にはいる。これが、いわゆる伐期なのだ。
祖父が植え、父が管理し、孫が収穫する。家族でいえば、三世代にわたる一代事業だ。
”すげぇ、長丁場な仕事だな”と思いつつも、
種を撒きはじめた祖父母の気持ちになると、今孫が収穫できることは感慨深いことだろう。
山の神に感謝しながら、山の幸を収穫していきたい。
畑のリハーサル
今日は、土壌分析の会の勉強会があった。
まずは、足元の土の状態を客観的にでも、みることが大切だ。
だって、お天とさんは、どうなるのかわからないから・・・
農業はギャンブル?神頼み?じゃ、いけないのです!
まだ雪の中の畑が、春になって見えてくるまで、リハーサルを行う。
この銘柄の肥料をこの畑に、何kgやるとか、どんな方法でやるとか、
おおよそいつやったらよいか?よりPCでかんりするのに使いやすくるのは
どうしようか?だとか、いろいろ意見や去年の反省点など、皆もっている。
このリハーサル作業はとても、重要だ。大よそでも肥料や農薬の経費をつかめるし、
土壌分析から無駄な肥料をやらなくてもすむから。家もカリやリン酸が負荷財産?(過剰)
になっている畑や、カルシウムやミネラルの多い、適正範囲だとか、少ないとかいろんな
畑の顔がみえてくる。やり方やタイミングもリハしとかないと、現場では”いざ”というとき、
あわてふためくことが多いから。
PLAN→DO→CHECK→ACTIONができるこの時期、心も体も頭も充填しなければ!
雪だるま一号
やっぱり今日も十勝晴れ。
気温ももしかしたら1度くらいあるのかな?
日中は穏やか、子供達も日曜で外で遊びたいし
今日は”雪だるまつくろうぜ!”dayになりました。
準備するもの:雪、ショベル、水、楽しむ気持ち
さっそくはじめましたが・・・
十勝の雪は寒いため、基本的には粉雪なんです。
うまく丸まらないため、ある程度は水をかえて丸くしました。
か~んせ~い!
こういう体力消耗運動が、子供おたちにとって、夜ぐっすり眠れるんですよね。