情熱海原 挑戦・世界一周!!!

突然ですが、弊社の小麦粉(香味麦選)4種がついに世界一周にでかけます!!
”なにっ?、なんのこっちゃ?”ということなのですが、
昨年、従兄弟がヨット競技で頑張っているというお話をさせいただきました。
その続きではないのですが、関連性大のお話。
うちの叔父、前田Hさんとその息子Yがなんと、ヨットで世界一周をするというトンでもない計画を実行するのです!すでにアラシックスティ(60歳真近)の熱き叔父さん、幼少時代遠足で大津(本別町から一番近い太平洋)の海を見た瞬間、”俺は海で生きる!!”と決めたそうです。なんで大津の海でそこまで・・・と思いましたがそれはさておき、その後東海大学を経て、学生の頃は全日本のヨットの選手にまで。それから結婚、4人の息子に恵まれ沖縄に移住後、沖縄の美しい海を多くの人に伝えたいと観光業を始め、いまでは、ダイビングスポットや石垣の秘境を見られるリゾートをしています。
”NHK連ドラ、ちゅらさん”で有名になった舞台地”小浜島”から船で10分。
”リゾートアイランドkayama”はそこにあります。十勝の澄み切った青空から、沖縄の突き抜ける眩しい空へ、考えることは”なまら壮大!”ですが熱い、熱いおじさん。今は長男、前田K・次男Nがリードしながら南の国を興奮させてます!!!
そして、この情熱の集大成が”世界一周”なのです。ヨットで4男Yukiと共に世界を約2年間かけて巡る壮大なストーリー。叔父さんたちの夢に、私たちも”食”で応援させてもらいます。乗船させてもらうのは、うちの香味麦選シリーズの小麦粉たち。1kg袋にはいった、ホクシン、キタノカオリ、春よ恋、ハルキラリと4種合計30kgとP社のホームベーカーリーを寄贈させてもらいました。
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いくら夢とは言え、旅が始れば厳しい戦いの連続。精神的にも、肉体的にも尋常じゃないプレッシャーを感じるに違いありません。そんな時、生まれ育った故郷の小麦粉の香りや味をひと時でも味わえたなら・・。絶望の淵?なんてことは望みませんが、人間”食=命”だといくことを痛感する瞬間もあるかと思います。無理をせず、無事に還ってきてほしい。ただそれだけです。
叔父さんの思いは”沖縄の海の現状を世界に向けて発信する!”温暖化の影響で珊瑚が白骨化していたり、分けのわからない気候変動で島が侵食されていたりと沖縄の綺麗な海を大地を次世代にも残したいという想いを胸に世界に出て行くのです。
航海の模様は、Yuukiが船上より衛星無線を使って、ブログで発信しています。
私の”あなたのキッチンから広がる麦畑”と
彼の”世界の船窓から”のWチャンネルをお楽しみに!
”情熱海原”まさに、自然と自分に、闘いを挑む挑戦の始まりです!
はかせたろう氏の”情熱大陸”の躍動感みなぎるバイオリンが胸に鳴り響く。
それは私だけではないはず・・・そう貴方の胸にも。♪チャチャチャチャチャチャ~ン♪

新品種”はるきらり”学校給食デビュ~!!

春小麦の新品種”はるきらり”学校給食としてデビュ~しました~!パチパチ。
十勝支庁が旗振り役となり、十勝産のパン用小麦の普及をもっとという取り組みとまずは、できたものを地元で食べてみようという運動から、”春まき小麦プロジェクト”通称?”春小プロ”が去年より発足しました。参加しているのは、音更町の農家と本別町からは私が参加しています。
今回は両町の間で、小中学生の学校給食として子供たちに提供されました。”はるきらり100%”で作ったコッペパン。子供たちにも喜んでくれたようです。
新聞でもとりあげていただきました。
北海道新聞  ”新種小麦のパン好評”
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十勝毎日新聞 ”児童ら笑顔でパクリ”
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新品種”はるきらり”の特徴なんですけど以下の点です。
1.パンが美味しい
2.小麦の品質低下につながる収穫時期の雨による、穂発芽が少ない。
3.タンパクは”春よ恋”とくらべると若干少なめの傾向がある。
私が”はるきらり”をつくりたい理由と感想。
1.新しいもの好き。なんでもやってみないとわからんですよ、良さも悪さも!
2.穂発芽しづらいとなると、品質や収量の安定化がはかれる。今年は春よ恋もよかったので差異なし。
3.パンの膨らみに影響はありませんでしたが、同じ肥培管理でもタンパクは若干下がる。”春よ恋”よりもしっとり、なめらか、ちょっと素直すぎる感じもする。美味しいですよ!
ここでちょっと、はるきらり物語について
”はるきらり”は”春よ恋”にとって変わるわけではないのですが、パン用小麦の美味しさはそのままに、収穫時期の雨による品質劣化を防ぐために投入されてきたのです。幻の小麦”ハルユタカ”はブランドとして有名ですが、考えてみてください。なぜ幻なのか?それは農家がつくりづらい=収量・品質が安定しないのです。うちの父も10数年前、ハルユタカを3年作って、2年は穂発芽させてしまい結果は1勝2敗。農業は天気商売といえ、消費者に農産物を届けられなければ、農家としての使命を果たせてないのです。
”ハルユタカ”を現在もつくっている方たちには相当な苦労や情熱があるんだと思っています。
ハルユタカ⇒春よ恋⇒はるきらり⇒新品種と味、香り、収量、品質と風土に合わせながら安定性をだしていく、そういった物語があるようで、はるきらりの家系図は
はるのあけぼの:市場にデビューしたが短命で終わった品種。実質農家の作付けほぼなし?

カナダの品種:名前はわかんないけど、やっぱり北米・カナダ産の小麦はパン用に向くのかしら

C****:北海道中央農業試験場の品種で病気耐性が強い
この三種を10年かけて、交配させて厳しい選抜試験と適正試験を重ねて出てきたのです。親の基をたどれば更に10年と、試験場の研究員のひとたちも人生かけて、北海道の小麦を北海道の気候や風土に合わせて良くしていこう!と意気ごんで地道な作業を繰り返してるんだと思うと、どの種も大切な種です。
長くなりましたけど、”つくるとこから、たべるとこまで”今まで分業で生産性ばかりおっていた(自給率を考えると追わないとダメなのも事実です!)、農業をどっかで見直すよい機会だったと思います。
まだまだ、点の動きですが、これが線の動きになれば、消費者も加工業者も農家もハッピーなはず、と夢みる今日この頃。
”はるきらり”の研究者の皆様、どうもありがとうございます!そして、春小プロのみなさま、どこまでやれるかわかりませんが、良い方向だけはむいている感触。今年も”キラリッ!”って光らせましょう!
あなたのキッチンからも”はるきらり”を光らせてください!
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溶かせ~ゆき~!

3月11日晴れ曜日。雪を溶かそうとしています。
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使うのは、肥料なんですけど”炭酸カルシウム(通称:タンカル)”チョークだとか、運動会のライン引きにつかわれる石灰石を砕いたもので、そのままだと真っ白なので、炭(墨)で黒く色づけしてあるのです。広く畑一面にまくとこで、日照量がより多くなり、雪解けが早くなるため今年のように雪が多いとしや春先の作業を早めたいときなどに有効です。豪雪地帯では、2~3回も分けて作業することもあるとのこと。あまりに雪解けが遅いと秋播き小麦なんかは、雪腐れ病や追肥作業の遅れにもなるし、逆に早すぎて雪がないと、凍害にあたる可能性もあるし・・・。丁度よいってどのくらいの雪なんでしょうね。
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トラクターにさらにタイヤをダブルに履かせての作業。接地面積を広げて、自重を分散するのが目的。通常、もっと雪の多い地域ではクローラタイヤといって、ブルトーザーとかショベルがはいているような、面長なゴムタイヤでやるのが一般的です。10m四方に約20~30kg(場所によって違う)ほど散布しました。大体黒くなっていれば良しとするくらいです。ただし、タイヤなので日中になると雪がザクザクして走りつらく、土をかいてしまうことがあるので、朝早くできるだけ雪が凍ってしまっているうちにやりたい作業です。
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散布して15分もしてくると、炭が雪で溶け出して黒い半濁模様が浮き上がってきます。これでOK。あとは御天と様に”晴れてね!”とお願いして作業は終わり。
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うちでは今年、春まき小麦(春よ恋・ハルキラリ)の作付けに対して主に融雪作業を進めました。春小麦は特に生育日数の確保が収量にも繋がると思っていますので、早く畑に入れることが条件になります。
今年はあまり、土壌の凍結も少ないような気がしますが・・・
とかいって、次の日に雪降ってきちゃったりして。”ありゃ、せっかくの作業が・・・”といっても、この時期は雪も早く溶けてきます。今年は”春よ恋・はるきらり”4月上旬には、播けるといいな~と思いながらの作業です。

♪シャワアを浴びて~うぉうぉうぉうぉ♪

前回のビートの続きから。
2月28日から3月3日にビートの種を育苗ポットに作ってハウスになれべたあと。
うちには、育苗ハウスが2棟あり管理しています。
まず、土と種が慣れ親しませるというか落ち着かせるというか3,4日あけた3月5日に1棟目ハウスのビート苗に散水を開始。およそ40~45kgくらい(1ポット)6Lくらいの若干暖かい水をかけてました。
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それから8日に2度目の散布。すると・・・10日には子葉がプチンってでてきて
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次の11日に再度かるく散水してあげると、表土が柔らかくなって皆いっせいに発芽してきました~!
”あぁ~良かった~”と一安心。でてくるまで心配しちゃいますし、ムラなく発芽しないと後の管理が大変になるので、初期は気がぬけません。立枯病の防除もしたり。
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今日は最高気温が8℃越え!ハウス中は30度はあり、常夏+梅雨(散水のため)のような湿気を楽しめました。しかし、ビートたちも気持ちエエわ~♪シャワアを浴びて~うぉうぉうぉうぉ♪とか歌っているようでしたよ。”もしかしたらこのビートたち、この世代でないかもしれから、しらんかな~この歌”と思いながら・・・。
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ちなみに、マイナスになる夜は暖房(サーモつきで初期は5~7度に設定)とお布団がわりにビニールシートをかぶせんるんです。暖房はお金かかりますね~。その分、太陽さんからの温室効果が必要になります。
今年3月上旬の天気は温かく、日中は平気でプラスの気温。4~6℃とか。でも朝晩はちゃんとマイナス6~8℃とかになります。

今年も始動!ビートポット!

2月28日から、ビート(砂糖ダイコン)のポットつくりがはじまりました。
そうです、今シーズンも開幕なんです。
ビートって何?という方に。ビート=お砂糖(グラニュウ糖)です。産地は北海道全域。日本の砂糖は沖縄のサトウキビと北海道のビートしか事実上ありません。
さて、まだ3月上旬。畑はまだ一面雪の大地なわけで・・・。ビートは主に2種類の撒き方があって、1つは移植すること、もう一つは直幡といって、種をそのまま畑にまくことです。もちろん、この時期、雪の上から種をまく直幡の方はいません。つまり、生育日数(50日程度)たって、ある程度大きくなった苗を植える作業が移植作業なんです。その工程をみてみますと・・・
1.ポット(苗床となる紙筒)に土(肥料入り)をいれます。
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2.種を播きます。土は蜂の巣上になっていて、およそ1cmの深さくらいのオオトツを作った中に種をまきます。穴があいたところに、種を落としていきます。
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種には、4~5品種くらいあって、私のいる管轄では白色と紺色の種をまけます。色の違いは精糖工場が違うんです。今年は、アゼンド、HT28、リッカーという3品種をまきました。それぞれ、根重のあるもの、糖分のあるもの、病気に強いものなど特性があります。
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3.覆土(土では種穴を埋め、温室ハウスに並べていきます)。
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一日、600~650冊くらい、6haぶんくらいはつくります。人がいないともしくは、機械的なラインがそろわないとできません。昔は全てマンパワー。土入れも、苗運びも移植も。途方にくれるような作業体系だったようです。
世の中の景気は全然、甘くないけど、農家のビートは甘いですよ!
是非、こころ安らぐひと時に。ちなみに、本別町に工場がある北海道糖業からは、”ほのぼの印”が代表です。

“ヴァイツェン” 小麦ビールできました!

早いもので3月に入ってしまいましたね。
今年も畑仕事開始となりました。ビートの播種作業は後日として、コラボ企画始まりです。
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十勝ビールのその名も”こむぎ”ビアー。デビューです。今年、十勝は大雪。ですが、雪の中から♪シュワシュワっ♪と小麦ビールがひんやり、冷えてます。
”小麦でビールを作ろう!”ということで、十勝で唯一の地ビールメーカー”十勝ビール”社とともに、小麦のビールを作りました~パチパチ。小麦の付加価値創造を目指して、また新たな一歩です!
3月3日の北海道新聞にも掲載されました!記事はこちら↓
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ビールといえば、大麦なんですけど、小麦でもビールはできちゃうんですね~これが。
ドイツ南部でよく飲まれているそうなんですけど、その名は”ヴァイツェン”というそうです。
キャップに”Weizenヴァイツェン”の文字が目印。
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弊社の”春よ恋”を使ってもらい、1月後半から加工開始。まず、麦芽をつくることから。これが結構な手間と気遣いのいる作業なんですって。9日間、手作業で麦芽をつくり、半分くらい大麦と混ぜ合わせてできたのが今回のもの。ちなみに、小麦だけでは、加工作業上ビールはできないんだとか。麦の蛋白の含量とたんぱく質が糖分に変わる性質上、醸造加工がうまくいかないんだとか。へ~っと思ってしまった。
まづ、色ですけど、若干濃いめのオレンジともゴールドともいえる濃厚さを感じさせる。”白ビール”
なんても言われているみたい。
味は・・・”んっ、なんだこのバナナみたいなフルーティな味わいは?!”というのが第一印象。飲んだ後に、ビールの香りがフワっとくるが、飲み始めは”フルーティバナナテイスト”でカクテル系なのかなと錯覚してしまう。
十勝ビールの工場長、塚本さんも”従来のヴァイツェンと比べても、より香りとマイルドさがでましたよ”と話してくれた。従来のビールの”コクとキレ”とは一線をきしているビールのジャンル。
ほろ酔いどころか、”春よ恋”のビールに恋してしまい、酔ってしまった。
お求めは”十勝ビール”へ連絡を。
もうすぐ、春本番。春よ恋でつくった”こむぎ”ビールで良いスタートを”かんぱ~~い!”

日本穀物科学研究会でのお披露目

前回お話したおり、2月7日大阪、エコール辻にて第137回日本穀物科学研修会の例会・総会がありました。
 その中で製パンにおける国内産小麦の機能性の追求と題して、エコール辻の教授である吉野精一先生にデモンストレーションを取り入れた講義を行いました。136回の研究会では、今度デビューする超強力小麦”北海261号”の講習を引き継ぎ”じゃ、現状の小麦じゃどうなる、どうする?”といったところみたいでした。
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 パンの理屈とかにはまったく無知の私。ただただドキドキしながら”どうなるんだべか?”と思いながら様子を伺っていました。今回、作っていただいたのは一般的な中種法の角食パンと菓子パン(アンパン・金時パン)でした。
 菓子パンは中種(春よ恋)80%+本生地(ホクシン)20%のもの。フロアタイムというのを若干長め(40分)でとっていました。ミキシングは業界でも新しいやりかたのスタンピングミキサーというものを使用。この機械の特徴は日本古来の餅つき機を改良したものだそうです。国産小麦の場合、グルテンが壊れやすく水も入りにくいという性質があるみたいですが、この機械は従来のミキサーよりも空気、水がよく入る、グルテンを壊しづらい、短時間で生地ができる。ということでなんでも新しいやり方で会場でも興味深々とミキサーの周りに人だかりができていました。
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 角食パンは中種に春よ恋50%+キタノカオリ20%+本生地にキタノカオリを30%を加えて作ってもらいました。キタノカオリはその名のとおり独特の香りの強さがあり、粉もクリーム色のようなところがあるのが特徴。下は生地を整形する吉野先生。
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”アカデミックやりなさい!”とのアドバイスからも、粉の数値をしらなければ感覚だけで、経験がないとどうなるかわかりません。製粉会社からいただいた数値をもとに、現状をつかんでおくことも重要なこと。
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講習最後に、私も教壇に立たせていただき、品種、年次、風土、肥培管理、収穫時期によっても小麦は変わりますと説明。国産小麦の更なる使用が、農家自体の増産意欲をそそり、ゆくゆくは自給率の向上にも繋がるのではとお話させていただきました。農家がこの会に出席するというのは極めてまれなようで、実際、会場の多くの方が粉を扱う業体でしたが、小麦のまんまというお話はなかなか知らないことが多いと興味深かっかったようでした。
 前田農産の粉を使っていただき美味しいパンを試作していただいたことはもとより、多くの日本の小麦粉業態を引っ張っているリーディングカンパニーの皆様に出会えたのはなにより貴重なことだと思いました。大阪や関西にも、ごっつぅ力入れて北海道小麦を愛用してもらっているパン屋さんも沢山いることがわかり、まだまだ小麦ワールドの可能性をかんじましたね~。
吉野先生、エコール辻の皆様、感謝申し上げます!これからが日本小麦の見せ所です!
 実際、最後にわかったのは究極のところ、小麦も粉挽きもパンも最後はやっぱり人の手で違うということ。作り方やこだわりで相当違うと思いました。美味しいさ際立ちますね、プロの腕にかかると!

お知らせ!エコール・キュリエール大阪にて

皆様にお知らせです。
この度、弊社、前田農産の小麦粉4種が大きなチャンスをいただきました!
時は2009年2月7日、なんと明日なんです。
主催は日本穀物科学研究会の第137回の総会+例会。
場所は大阪あべの エコール辻大阪です。
内容は「穀類の製粉技術および製パン技術における最近の動向」というお題。
うちの小麦子たちは「製パンにおける国内産小麦の機能性の追求」
(国内産小麦によるパン混捏・焼成のデモンストレーション)というなんだか、すごい企画のなかにねりこんでいただく予定です。
エントリ-No1:ホクシン
エントリーNo2:キタノカオリ
エントリーNo3:春よ恋
エントリ-No4:ハルキラリ(春よ恋の後継品種、超Newです!)
いづれも、去年2008年産もの。
エコール辻、製パンマスターコース校長先生である、吉野精一先生の支援をいただき現実となりました。偶然にもパンつくりを何年か前に始めた妻の指導書が吉野先生の著書”パン「こつ」の科学”でした。もしかして、この本の人に会うの?と妻にいわれ、共に東京でお会いしたしだい。
何度かお会いさせていただき、最初にいわれた”アカデミック(学術的)にもやってみなさい”とのことば。
生産者の思いだけでなく、実質的なデータをとって傾向をつかんでおくこと。非常に重要な要素なんだと感じました。
実は平成19年産のホクシン、キタノカオリ、春よ恋も同校で試作していただいております。
写真は去年12月に試作していただいたパンたち。
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バゲット、カンパーニュ、食パン、菓子パンといろいろ。可能性を真に感じるパンでした。
デモと試食のあとには、カネカ食品、日清製粉の技術担当者さまのお話もあるとのこと。
すごいところに入れてもらえたな~と人との繋がりに感謝です。
アメリカのMiki姉、サンキューベリーベリーベリーマッチです。
しかし、浮かれてる場合じゃありませんよ。逆に今後のプレッシャーにも、モチベーションにもなります。
多くの消費者に届けたい貴重な国産小麦(自給率1%未満、吹けば飛んじゃいます)。
まづはパン職人のかたに国産小麦のより多くの利用をお願いしたい次第です。
私も参加してきま~す!ドキドキワクワクですよ~。

おマエもか”ブルータス”!

昨日、興味深い雑誌を見つけて買ってしまった。
”BRUTUS”お題はみんなで農業!ということだ。
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有名なデザイナーが”おいしいエンターテイメント農業”から始まり、簡単にベランダ農業、
女の子だって農業、ファッション性のあるカタチから農業といろいろ。
良い傾向だと思う。世の中、興味をひく方がいるのは。
本格的にツナギをきて、ねじりタオルをまいて、長靴をはかなくても農業はできるし、
楽しめないと続かないのも農業の実態かも知れない。
自分でつくったものを自らたべて、人にも食べてもらって。となると楽しさは倍増。
曲がっているニンジンもある種のデザインで愛きょうある個性になっていいのかもしれない。
その中でもクリエイターと呼ばれている方のコメントには感銘をうけた。以下、ブルータス2月号より引用
”プロ(農家)じゃなくても、スポーツ(農業)は楽しめる。”
”中略、天気によっても変化が起きるから、毎日同じことはできない。本気でやるなら相当なクリエイティビリティが要求されると思う”
ははは~ん。なるほど、生き物を扱う=クリエイティビリィティ(創造性)を要する仕事か。
農業ってかっこいいように聞こえますね~。
それよりも、ちっちゃな感動の毎日があるのも農業ですよ。時に劇的に変化もしたりして。
農業への興味の賞味期限が永遠であるとよいですね~。

雨降って、地凍る。

”雨だぁー、何で北海道の1月中に雨なんだ?”
しかも降りました、ほぼ日中一杯。1月23日、十勝というより全道的に雨なったようです。日中も4月上旬の暖かさですって。完全にクレージーな天気だわ。
札幌では雪祭りの雪が思うようにあつまらず、帯広でも冬祭りの銅像なんかが解けて崩壊したというニュースもありました。
畑にも良くない。2年前にも12月に雨が降って、さらに1月にもふり、畑がスケートリンクみたいになったことがあります。そのとき、小麦が分厚い氷の下敷きになってしまい、凍結とうより呼吸困難が続いたための窒息枯れのような状態になりました。水のたまる畑の低みなどは、特にひどく被害が大きかったのです。
思い出すあの恐怖。畑も縞模様というかスポット状にに枯れるため、後の管理が大変。欠株が多くなり収量が減るのはもちろん、そこからの雑草の繁茂、追肥肥料や農薬の無駄。畑の乾きの早い、遅いなどいろんなことが考えられます。
天気商売ですね~雨も1月だってわかってふってきるんだべか?温暖化とよびたくなる北海道らしからぬ現況があるのも最近の天気なのです。
24日の道路なんて、このとおり。スケートリンクです。今日もどこかで誰かが転び、誰かが路面転落とかしてるのかもしれません。明日はマイナス15度ですよ。どうなってるんだ。
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