うちの子供たち。”はるきらり”100%のバゲェット、ガブリです。”ぎゃたい(かたい)よ~とか言ってもぐもぐ。
このパンの小麦粉は5月25日に帯広市の北海道ホテルで行なわれた帯広市食産業振興協議会という農商工連携で地産地消の推進を図る一環で行なわれた試食会のおみあげ。
この会では、十勝産小麦を使って地元の食品会社が食品産業振興課と組みながら産まれた商品や試食品を提供しました。ピザがあったり・・・
焼き餃子や水餃子
生パスタだったり・・
”はるきらり”のバゲットだったり・・・
今回は4品目を提供。どれも美味しかったですね~。ただバゲットはそのままだと食べずらい。味の違いをみるなら、他品種とも比べると良いかもと思いました。
十勝・春小麦プロジェクトに一緒に参加している音更の農家さんも一緒にだったり、やっとこういう会に生産者が入り込んでいる機会ができるようになった感じがしました。通常は流通関係か加工関係が主。農家も知ってどうするじゃなくて、こんな味なんだなというのは知るべきだと思う。いかんせん、行政主導のイベントだから、助成があるうちはいいんだけど・・・。火をつけて弱火でいいから沸々と燃やし続けるのが本当の地産地消なんでしょうね。
あっ、まだ食べとる・・・
Let’s go 小豆~。
5月21日晴れ曜日、小豆の種まき開始です。
豆類はあったかい気温がいいみたい。なぜかって?種まきする時も、畑の土の温度(地温)があったまったときが良なんです。試験場によると、出芽までの平均気温が10度の時は24~27日で、12度だったら14~18日なんですって。やっぱ寒いとなかなか出てこないイメージあるもんな。ということで、この日は夏日となり、畑にいても”もは~、むは~”と暑さを朝から感じました。連日の晴れ曜日で、地温もあったまったってますし、レッツ種まきです。
もちろん、前段階で整地をしておいから種まき。後ろの人は何をしてるかというとチェックです。
プランターという機械で作業をします。プランターの機能は、種の筋道をつくる舟のような形のものがあり、それの後ろに肥料がこぼれ落ちてきます。それから同じような仕組みで種を播いて土をかぶせ、最後に鎮圧して土を落ち着かせます。駆動は、うちの場合はプランターのタイヤが回転することにより動きます。
種の入ったタンクからこぼれ落ちてくる豆を穴の開いた、種板と呼ばれるものが回転して種を土の中に落としていきます。2~3粒、だいたい18~20cmの間で、深さ3cmくらいで播きました。この穴からちゃんと豆が落ちているかチェックする。こればプランターの後部に乗る人の最大ミッションなのです。
もしかすると、〇穴に丁度よくピッタリはまってしまう豆粒があったりすると、そこだけ欠株になります。
うちのは、ガムテープの人間技で、2粒落とそうと試みてます。多すぎても5.6粒まいても不思議と駄目なんです。散らばしてまくのならまだしも、ただ密集していても、窮屈に競ってみたり倒れたり、栄養が分散されたりとあんまり良い方向に向かわないからです。
さぁ、いつでてくるべか?今年もビートからできた砂糖とコラボして、美味しいあんこになってよ~。
祝 ますやパン 麦音オープン!
十勝・帯広にまた新たなパン屋さんが誕生!ますやパン・”麦音”です、パチパチ。
5月18日のプレオープンの関係者だけの内覧会に招待をいただきました。農家でパン屋さんのプレオープンによんでいただけるとは、なんとも嬉しいかぎりです。
ここの社長さんとの出会いは6年前くらい。うちで春よ恋を初めて作った年に、”原麦ありませんか?”と
訪ねてきたのでした。その時、うちの全粒粉で作ってもらったパン、食パンやバゲェットが美味しかったのです。恥ずかしながら、この時が初めて、うちの農場でとれた小麦で食べたパンでした。
”美味い、いけるじゃんか!!”と思い、これならきっと他の人も食べたいはずと以来、作付けしている次第です。あの味は、農業の方向性を探るうえでも、ガツンときた味です。
また、ますやパンは十勝では老舗のパン屋さんで、うちの母親もここのパンで育ったなんて言ってるほど、歴史のあるパン屋さんです。”おふくろのパン”?というか、定番商品もあれば、いろんなコラボをして地場の食材をつかった新商品をだしています。
さて、店舗のほうですが・・・
素敵な建物の上には、風力発電機?が・・・
その正体は店内にはいるとわかります。なんと風車の力を、店内にある水槽のポンプにつかい、その水の力で、水車を回し、水車の力で石臼を回して、全粒粉を挽いていたのでした。はっは~ん。よく考えられてます。”エコ”というこのお店のコンセプトの一つ。
この石窯もその流れ。十勝産小麦を使って、十勝の石を使って、十勝の燃料(カラマツをペレット状にしたもの)要は薪を固形にしたものを使用している特注品のようです。
店内はオープンキッチンというのか、調理場とレジとの間に様々なパンがおいてあります。イートイン、オープンデッキでパンが食べられます。
圧巻は、外にある麦畑。”地産地消”はもちろん、”食育”もコンセプトのひとつ。幻の春小麦”はるゆたか”が育ってました。
観光名所にもなりそうなパン屋さん。今後がますます楽しみです。オープンおめでとうございます!
お祝いに”春よ恋”の原麦をプレゼントしちゃいました~。
育てよう若き地域のサポーター2009 ”お砂糖の元の基”
今年もやります!農業体験&食べちゃおう学習2009!
JA本別青年部(部員の年齢制限なし!)は4支部あって、それぞれのコミュニティに別れて地域の子供達や親御さんと共に町の農業をしって味わってもらおうという取り組み。
かれこれ6年目となる事業は益々パワーアップするようなしないような。しかしながら、伝える!知ってもらう!というのは地元だからこそ知ってって良いし、伝える必要性があるかと思ってやってます。
5月16日晴れ曜日、青年部本別支部は中央小学校の3年生48人対象に、町の基幹作物の一つ、お砂糖=ビートの学習をしました。前段で何度か学校側と協議したり、支部で話し合ったりといろいろあってから実行です。収穫後は社会科見学で”北海道糖業”という本別町の工場を見学して実際、ビートからお砂糖が精製されるのをみるそうです。
今回は時期的に”ビートの移植”作業となるため、畑に苗で育ったビートを移植してもらいました。
まずは、いきなり苗ができるわけではないので、実際に種とペーパーポットを使って、3月上旬から農家のビニールハウスで育ててここまで大きくなったんですよと子供達に写真を見せながら、説明。
それから、実際に種、土、ペーパーポットを準備して”こんな感じでやるんですよ!”と実演。
ペーパーポットがアコーディオンのように開くのを見て、”おっー伸びる~””マジックみたい”とかいってましたし、種を植えるにも、押し合いへし合いで楽しんでました。
それから班にわかれて、通称”カラスの口”と呼ばれる手持ちの補植器を使って、実際に畑に植えてみました。”エイショっ”と力を込めて補植した後は、株基を足で押さえ根のつきが良いようにします。
ポットの中の根っこがどうなってるか、見てもらいました。紙の筒を開くと、根っこがぎっっちり。この根っこの絡まりが最終的に、株になるんだよと説明。ここまでくるのに、約2ヶ月。途中、子葉は役目を終えて枯れているのもあり、これからの成長をきたいしてました。
”俺の根スゲェぞ!”と一人いうと、”私のも”と隣の子。それ農家さん大事に育てた証拠です!
秋には収穫して、シロップとります!それで地元の小麦粉でホットケーキとか作って、それこそ地元の牛乳でバターつくったりして食べてみたいと計画中です。
畑はスイートファクトリー ビート移植
甜菜糖って使ってくれてますよね?グラニュー糖とか?
よく横浜の東急バスとかにのったら、”お砂糖は太陽がくれた天然甘味料”とかのチラシとか北海道ではおなじみのラジオCMとか流れてます。
日本では2箇所がその生産地。沖縄のサトウキビに北海道は甜菜です。
そういえば、横浜って砂糖のふるさととか書いてある倉庫あったな~、どうしてだべか?どっかから舶来物の砂糖が伝わったのが横浜だったのかな?
あの3月上旬に種をまいたポット苗はやや50日も過ぎて移植されることとなりました。畑デビューです、パチパチ。作業は4月30日から5月9日までびっちりでした。天気良すぎじゃないか?と途中思いましたけど。
ペーパーポットといって、紙のポットなのですが最後は溶けてというか、土に分解されてなくなります。ポットの下には苗の根がびっちりはえることとなり、こうして側面に土がついていたりすると余計に紙筒を突き破ってなんとか根が土につこうと頑張るのです。
畑に移植するといっても、種でまくわけでないので重労働作業となりますし。ただ移植すればよいわけでないのです。まずは整地から、今年は3タイプの機械を使って整地することになりました。パワーハロー・スプリングハロー・ロータリーです。理由?機械が途中壊れていったのです・・・トホホホ。
パワハローは初日の整地でクラッチ盤をやってしまい、スプリングハローといってS字型の爪が何本もついたもので土を撹拌するように整地していきます。2回かけたり、時にひどいところは3回もかけたり。今年の畑はどこも石がスゴイ!
二時間でこれだけたまって、その前の週だってアルバイトの学生といっしょに手拾いしたのに・・・。着実に取れば減る。とは思いつつも毎年恒例の作業です。
それから窒素肥料の約7割を前面に散布して、プランターという肥料を筋上にまくきかいで、畝の筋をつけていきます。大体の農家さんが4本づつ畝を機械でつけていきます。それから移植機が筋上に苗を一本一本うえていくのです。うちのは、ポット一冊をまるまる使うタイプで、その一冊を専用の爪のついた針ではがしながら機械のテーブルに並べていきます。
上記写真は、この道25年のベテランの援農さんが順序よくポットを機械のテーブルにならべます。
二人で4列ですから、ポットは途中で半分半分に振り分けられるんです。
機械の構造はシンプルですが、実に良くできています。相手は紙筒にはいった土ですから、いたるところにスポンジやゴムの柔らかい素材がつかわれています。最後にうちでは鎮圧ローラーといって苗の浮きを押さえ込みます。特に春先の土が乾いた状態では、そのほうが根のつきが良い感じをうけるからです。鎮圧するのは苗の首が折れるなどで嫌う人もいるようですし、土壌水分が高いときは不向きです。
それからそれから、今年はすかさず深耕カルチを入れてみました。ほぼ移植と同時に終了。毎年移植後2週間くらいの間にやっていましたが、より空気や雨水がはいることでスタートダッシュが良くなればと試してみました。
移植作業は苗とりや、補植といって人が歩いて、苗の抜けや元気のないものと交換移植する作業があり、うちは大人数あつめてヤンヤカンヤと作業です。休憩は世間話。
さぁ、今年も甘くなりな!!ビートたちよ~。
さくら・さくら・こぶしの花は~?
ちょうど、5月6日くらいから桜は満開。畑沿いの桜も応援してくれてます。
ソメイヨシノみたいな豪快さはないのですが、厳しい自然を生き抜いてきたたった何日間かさかない、エゾヤマサクラには、力強さを感じます。
乾燥しているうえ、風が強い強い。ちょっと昔とっくらべると、GW中に雨で作業できないということはなくらりましたね~。霜のリスクもすくなったような。
去年も見てみましたけど、今年の豊作はきたいできるかな~と近くのコブシをみてみると・・・・
上げ上げで~す。去年は豆とビートは良かったよ~。小麦の収穫時期の晴れたのむで~と、念をかけたのでした。
秋小麦”ホクシン”のWhat a green day!
9月下旬に播かれ、越冬したホクシン。現在(4月29日)、”起生期”という冬眠というか、休眠からさめて根ったちが土のなかで栄養を吸い出しています。太陽さんの光を一杯浴びようと、葉っぱを立てて広げてるんです。
もっとまえですが、今年は3月から4月の下旬まで畑は乾いていました。農家の人は、”麦踏み”といってとても拾い畑を足ではやれないので、鉄車輪で凍立ちした根をおさえます。今年は比較的、この地域では雪が多かったせいと、春先の気温がたかかったせいか、根の浮きはいつもよりないような感じでした。
”根が浮く”って何?ということですが、越冬する際には十勝では、気温がマイナス10~20度は軽くいきます。つまり凍るんです。土には水分ありますから、凍る際に表面の土を持ち上げてしまいます。別にここまではいいのですが、暖かくなって土のシバレが溶けてくると、土が下がりその際、根っこがオイテケボリになってしまうことがあるんです。3月や4月はまだまだ寒い朝晩や風が冷たいので、根が痛みやすくなる。そのため、一度麦踏をすることで根を抑えてやろうとするんです。ひと手間ですが、後の成長を考えると必要かなと思います。今年は畑によって、凍立ちの多い畑のみローラーがけしました。
これから、どんどん新緑の美しい季節。農家にとっては忙しくなる季節です。
今年の桜はいつだべか?5月7日くらいかな?
情熱海原”キタノカオリ”inマニラ
春小麦”はるきらり”の産声
4月13日にまいた春小麦の”はるきらり”が発芽してきました!パチパチ。
”あ~良かった~でたよ~”と思う反面、ここから更に気合を入れていこうと思うしだい。
まずは子葉が”ピンっ”と青空に向かってでてきました。小麦は最初みなこんな感じです。
この時点では、どの品種かってわかる人は早々いないんじゃないかな。
土をほじくってみると、3cmくらいしたに種があって、種からアンカーを打つように何本かの根が張っています。すごいですね~、この自然の力。勝手にそうするんですね。これには外皮を柔らかくするための、水分が必要で、近年”オーストラリアや中国の干ばつで、小麦が減産になってる”っていうニュースがありますけど、もともと種が発芽できる部分の水分さえ有さない乾ききった土になっているということなんです。生育途中で何ヶ月もふらないこともあるそうですけど、基本的には水分不足で発芽しなかったなんてことは今までないです。もし、温暖化でそんな状態になったら・・・ん~そのときはどうしましょ?定期的に雨がふる水資源の豊富な日本。この国の良さは一にも二にも水に恵まれていることだと思う。だから米もおいしいんじゃないかな。
話はずれちゃいましたけど、なにやら同じ畑に怪しげな立て札の集落が!これは十勝農業試験場というとで、現地試験として同じ”はるきらり”の試験圃場としてつかってもらっています。肥料のやり方や種の量を変えたりして、どのやり方が平均してよいやり方なのか。収量性はもちろん、パン用強力粉として重要なタンパクの変化などを調べるそうです。しかも種は”シーダーテープ”に入っていました。これは、土の中で分解する特殊な網のなかに種を均等にいれてあるもの。なかなか人力のみで、種の播き方を均等にするのは困難なのです。試験ですから正確差は重要です。
管理は私。”きらり”どころか、”ずしり”とプレッシャーもかかります。
道の駅 ”☆ステラ本別” オープン!
4月26日~27日。北海道全体で大雪となったもようです!
すんごい低気圧がきたんですね~。此間までの暖かさはどこいった?
一面、夕方から朝にかけて吹雪ました。
そんな中、わが町十勝の本別町にも道の駅がオープン!することになったのです。天気はついてないな~。ちゃっぷいミゾレ雨というか雪というか、大勢のお客さんがなにやらならんでます。”きのこ汁”が無料でふるまわれたんです。”こりゃ~たまらん、あったまるぅ”と皆さん大喜び。
道の駅といっても、町民の有志によるNPO法人での運営なんです。全国的にみても珍しいとか。
特産の豆類や豆腐、味噌、納豆なんかの加工品はもちろん、手芸クラフトなんかもおいてあったり、パン屋さんがあったり、地元ですもの、前田農産の小麦粉(ホクシン、春よ恋、はるきらり)も置かせていただきました。あっ、それと中華料理の”秀華(しゅうか)”というレストランも併設してます。坦坦麺いけますよ~。ここで、十勝ビールとコラボした”バイツェンこむぎビール”も飲めます!
もともと、チホク銀河線といって、アニメの銀河鉄道スリーナインのメーテルやてつろうが書いてあったディーゼル機関車(ワンマン式)が何年か前まではしっていたんです。今は使用されなくなった町の中心の駅舎を改造して道の駅になってます。しかも、上から見ると北斗7星の形に駅舎がなってるんです。(上からみたことないけど・・・)。地元力復活の原動力になればいいと願うしだいです。
27日の朝は起きると一面、雪国。
あ~またビートの移植おくれるな~というより、畑になかなか入れんぞとこの時期の雪は雨よりずっと悪い。表面に残る上に地温を低下させるので余計乾きも遅くなる。
ビートも空のコンテナに移されて、畑に植えられるのをスタンバッてます。吹雪でサイドから雪がはいっちゃたりして。25日に準備しましたが、天気予報の言うことは今回大当り。見合わせてよかったと思いました。
すっかり小麦(きたほなみ)の畑も春先の乾きから、水分をもらった感じ。
それでも27日夕方には雪はすっかり消えました。今年はビート移植は遅れるな~と思った日です。