10月上旬。10月に入り、急に朝晩が冷えてきた今日この頃。
8月16日とかなり今年は遅れて蒔いてしまった緑肥(そのまま畑の有機物になる)を粉々にする時期がきた。
いつもなら、8月上旬に蒔いていたのに、今年は小麦の収穫が秋も春も全体に遅れた。というより通常年に戻ったということかもしれない。過去2年の旱魃を考えると、収穫水分が多かったのと熟期が遅れていたので・・・・
と書いたが、結局準備不足。言い訳しちゃいけない。
今年のまずは失敗から。
1.緑肥の量(9kg⇒12kg)に増やしたこと。増やさなくても今年の9月の温度の高さからいったら10kg/反の量で充分だった気がする。収穫時にはかなりのえん麦が倒伏していた。
2.その倒伏していた原因:ブロキャス散布後、パワーハローで撹拌したまでは良かった。
その後の対応として、ケンブリッジローラー等で土表面を占めるべき。結果、根がフワフワした状態だった。
3.そのフワフワ感はどこから?とういうと、スタブルカルチ(レムケン製)をデモで借りた。
素晴らしい混和能力と小麦の刈り株除去ではあった。20cmくらいの深さの調整だったが、これがフワフワ感の原因。
決して悪い評価ではないが、その後のローラー等の鎮圧がないのがわるかった。
では、成功部分は
1.成功ではないが、天気に助けられ、遅まきでもそこそこの丈約40cmのえん麦、また10月8日にはひまわりはちょうど満開有機物確保にはなった。
2.失敗2のスタブルの効率の良さと表面の綺麗さには感動した。来年入れちゃうかも!?
3.初めてひまわりをえん麦と混幡してみたが、綺麗だ!こりゃ喜ぶ通行人も増えそう!
すき込み作業はうちは2段階。メリットは
1.チョッパー:1工程増えるが、裁断することで腐れや土との分解は明らかに早い。プラオ作業も引っかかりが少ない。また次年度のビート間のカルチ作業でも深耕爪等で、未分解の葉や茎を引っ張ってこない。
2.プラオかスタブルカルチ:プラオをかけるまで、空気と触れさせ表面を混和しておく。
今年はスタブルがあるので、プラオとの違いをみる。
ひまわりの効果:高い有機物の量を確保できるが、うちは景観を良くしたいということが主な理由。
えん麦の効果:えん麦といっても、野生種とかサイヤーとかいう品種がある。うちのはサイヤー(オーストラリア産)
クリーニングクロップとも呼ばれていて、土壌の根ぐされセンチュウや寄生すると恐ろしいシストセンチュウの密度を下げる効果がある。それは毎年の土壌分析からもよく分かる。センチュウの密度(頭数)が明らかに減るのだ。もともといないところは関係ないが、豆やイモにつくと、収量は激減、品質も低下する。
今年の小豆の畑は、借りた8年間には144頭/100g土中いて、豆が全然取れなかったのが去年は12頭まで減っていた。もちろん、輪作で畑を開けていたことも事実だが、その間小麦後にサイヤーを3年作っている。これが効いていたに違いない。どこが大事かというと根からだす根酸が効果を発揮するようなのだ。自然治癒が他の作物でできるなんて、やっぱ植物の世界もバランスが良くないとダメなんだなと思う。
ということで、ひまわりなんか満開に咲いて間もないのだが、ここでお役御免だ。ありがとう!
小豆の収穫⇒ビートの収穫⇒黒大豆の収穫と立て続く。
ここがベスト!!というところでやりたいのだが、機械も人も必要最低限でフルに動いている。
天気もこれ20度以上なんかは気温が上がってこない感じだし。ここら辺がいいところ。
カテゴリー: 土つくり
マジ?10月の台風
10月1日もう、もうあと3カ月で今年が終わる。
今年はいろいろあって走り続けている感じ。
あっという間というより、時間に追われながら仕事もイベントもしてきた。
9月終わりの、10月初めの台風17号ってすごい。
9月にはいってからの台風も驚きだが、9月下旬や10月の台風なんか今まで聞いたことがない。
秋の木枯らしが吹くならわかるけど。
確かに9月は暑かったと思う。一気に小豆が上がってきた感じがするし、それに9月はまだ農家の感覚だと鼻水を朝晩垂らしてもよいくらいだ。
もうひとつ。今年は特に雨風後のフェーン現象が弱い。
小麦の収穫期はとくに、雨降ってはどんよりとまた曇るみたいなカラッとしていない感じが多かった。
今日も一瞬しかはれない不思議なことだ。
これからも温暖化は免れないし、今年はまだないかんじだがゲリラ豪雨やなんかがよく待ちうける感じになると思う。
排水対策や夏場の高温対策の土作りがかかせなくなる。
今日は倉庫裏の小麦屑やもみ殻掃除をやった。
去年と違い、もみ殻が非常にきれいだ。これも病気がすくなかったこと。
また埃も大したことない。これは小麦が倒れて土を拾ったりしなかった証拠だ。
腐食してもカビ臭くないのもそのせいかもしれない。
実際の圃場も、刈り株がなかなで雑菌が繁殖して黒づんでいかない感じがする。
8月11日の圃場12写真。ミステリーサークル畑だ。
それから刈り株。
綺麗だし、太さを感じたのが今年の印象。
堆肥場に運んで、また機械で混和して土に戻す予定だ。
畑の雪融かしってどうするの?
3月15日から融雪剤散布を開始した。
今年は結局3つの剤を使ってみた。いづれもブロードキャスター使用。
BCとは、トラクターに肥料散布をつけて円盤の遠心力によって広い範囲に均等に肥料をまく機械のこと。
1.豚プン(乾燥)
2.鶏糞(乾燥ペレット)
3.防散融雪タンカル
それぞれのメリット・デメリットは?
良かった点
1.豚プン(乾燥):燐酸の肥効性
2.鶏糞(乾燥ペレット):窒素の肥効性、粒揃い。
3.防散融雪タンカル:他に比べ格段に融雪が早い
悪かった点
1.豚プン(乾燥):比重がバラバラ。また重いので雪が重みに耐えられず落ちてしまう。
一番融雪の効果はなかった。むしろやり直しっぽい。
2.鶏糞(乾燥ペレット):豚プンよりは比重は軽く揃っているが、融雪効果を求めるならかなりの量を蒔かないといけない。
3.防散融雪タンカル:凄い煙埃。融雪速度ナンバー1。流石それ専用だけあった。
また、いつもより遅い融雪剤散布(3月中下旬)を作業日選択した。
早く小麦が出過ぎると、③,4月の低温により小麦が赤くなる傾向があるため。
毎年のことだが、春先の秋まき小麦の色をみるまではドキドキさせられる。
甘甘ビートを育ててみよう!!
ビートの苗つくり。
種蒔いて4日後、水やり管理が開始されます。
これも種をまいてすぐ水をやるよりは、土にある程度なじんだ状態で水をやることによって一斉に発芽してきます。
発芽がそろえば、あとの管理作業もグッと楽になり、かつ平均した作物ができることになります。
最初の水やりから10日くらいは、絶対油断大敵。土や発芽した後にマイナス温度だとかなりのダメージなります。
外はマイナス、一度凍らせでもしたらアウト。
ホースやポンプの水を毎回抜いておかないと、朝晩凍って、破裂や破損の原因です。
土には最初乾燥防止のために、パオパオといガーゼの薄いようなものをひき、水分の均一化と蒸発を防ぎます。
効果としては蒸らすイメージでしょうか。
一冊につき5Lを2日(中一日おいて)に分けて、散布。一日に3000Lほどの水をまくのです。
その後、最低気温を5度に設定して、暖房機をいれておきます。
暖房機が壊れるなんてことはあってはならないのです、絶対!!
それからやや2,3日後発芽見られます。
ハウス内の気温やちょっとしたもともとの土壌水分、水のやり方で途中、発芽していたりまだだったり。
ここは人間が細かく☑をしながら補助的にジョーロで発芽の手助けをします。
”発芽をそろえる”ことに集中と時間を割きます。
あとは、土の極端な乾きと、濡れ過ぎに注意したり、立枯病の防除をし管理していきます。
今年は暖房ダクトにかけるシートを約7年ぶりくらいで新調しました。より軽く、暖かくできています。
子葉がでてきて、その間から本葉がでてきましまた。
甘甘ビートは最終的な目標ですが、管理は甘すぎるとビートもダレて?しまいます。
温度管理も朝晩は最初のうちは十分に気をつけてながらも、本葉がでてくるころ(20日後くらい)には徐々に寒さの中を鍛えなければなりません。それとローラをかけたりします。(去年から試験的にやってますが首本が強くなっていいかんじだった)。
甘く育てない、甘甘ビートになればと思ってます!!
soil sample taking for the next season
土壌サンプルの採取はいつもこの時期、11月中旬。
じゃなきゃ、凍ってシャベルもささらなくなる。
年に一回毎年取り続けて10年以上になった。パチパチパチ~。
“継続は力なり”とはこのことで、客観的に土の状態を毎年チェックするのは非常に重要だ。
土サンプル採取の目的は
1.畑の状態を化学の数字で認識する。
2.そのデータを基に肥料の設計を組む。
3.データは蓄積して、毎年の変化を数字で見て、作物見て、土の状態からさらに反省をしていくツールにする。
4.次世代に向けた情報として保管し、それぞれの畑に解釈をつける。
取る土は各圃場ごと。前回ライムケーキを土壌改良剤としてまいたのも各圃場ごとのサンプル数時から判断する。
うちではサンプルを4つ取る。
1つ目:SRU(全道組織の土の勉強会)農学博士のDrカワベ氏の指導のもと、土壌のデータと土質その年の天気や作物の状態を勉強するかい。土のバランスを考慮しカルシウムやミネラルなどを過不足なく土壌改良していく。農家は経験や勘に頼ることがおおく、理論的にデータが何を示すのか非常に勉強になる会だ。
2つ:農協連 十勝にはJAが出資した土壌分析の機関がある。ここのデータはJAほんべつのマッピングシステムに登録されるので、将来的なデータの蓄積に役立つ。
3つ:北糖 とりあえずのpHとECを簡易測定してもらう。
4つ:JA本別 土中にいるシストセンチュウの頭数をカウントしてもらう。豆とジャガイモを数えるのだが、うちはジャガイモはないのでダイズシストセンチュウの数を数える。頭数の数によっては、生育途中で作物が障害を受けやすい環境下におかれるため、特に豆類を作付するときはこの数字も重要だ。
でどう取るか?
きれいな肥料袋やガラ袋をもって、シャベル持って畑を横断していくのだ。
畑の表面と地中30cmくらいでは全く違う様相をみせることもある。
やっていることは簡単だが、データと反省を得いる意味では毎年の楽しみな儀式だ。
取ってみるとよりよくわかるが、土質が違うと見事に土の色も変わってくる。
来年はどんな年の土になるんだろう?
作物や土って作ってみないと分からないが、作る前にわかることも多いのだ。
土のバランスだけ良くなっても、作業が作物の適期に行われなくては意味がない。
農業は複合作用の連続なのだ。
TPPとライムケーキの関係
野田首相がTPP(環太平洋連携協定)に参加表明した11月11日。
ライムケーキを畑に撒くことに決めた(ライムケーキ散布はうちだけのはなし)。
二つの事柄、関係ないようであると思う。
ライム(LIME)=石灰 ケーキ=その塊状のことをさすんだと思う。
このライムケーキ、砂糖をつくるビート工場からでる副産物だ。
ライムケーキとは?(独立行政法人農畜産業振興機構文章参考)
てん菜から抽出された糖液の中には、砂糖成分以外に有機物や色素等が含まれている。糖液から砂糖の結晶を効率よく取り出すために、あらかじめ糖液内のこれらを除去しておく必要がある。除去する方法としては石灰石を焼成した粉末と炭酸ガスを製造ラインの工程に投入し、吸着させて取り出している。これを脱水したものをライムケーキ(炭酸カルシウムが主成分)という。
要は炭酸カルシウム(カルシウム38%)とほぼ同様の成分ライムケーキ(カルシウム32%)で立派な肥料である。これを土壌のpH改善や作物のカルシウムの補給に 利用する。
予め土壌分析しておき、目標とするpHやカルシウム割合(土壌中の)までのライムケーキ投入量を計算する。かつ来年度に向けての土作りの一環となる。その昔はベトベトのとても利用しづらいものだったらしいが、現代では均一な火山灰のようなサラサラとした状態だ。これを製糖工場から各圃場で10tダンプで運び、専用の機械で散布する。
今年は7圃場が対象畑だった。
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SRU(ソイルリサーチユニオン)では土壌のバランスを重要視しているため、石灰だけの投入だけでなく、マグネシウムや微量要素も考慮しなければならない。また、作る作物や土質によっても投入量を気をつける必要がある。軽い砂っけの多い畑は有機物も少ないため、いきなり畑が変わってしまう可能性もあるからだ。
また機械や粉末状の特性と作業準備期間、畑の状態と次年度までの肥料の浸透を考えたとき秋口に今年はなった。早速タイヤショベルでライムスプレッダー(機械名)にライムケーキを積みこみ、散布。
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この機械は堆肥散布する(マニアスプレッダー)の改良版だ。
均一に約3.5~4m幅くらいで散布できる。
TPPとの関連は?というとビートは従来から政府干渉作物だ。
もともと終戦後、甘味料がないことからビートがヨーローッパから導入され今日に至っている。
関税率も高く、今回のTPP参加によりビートの今後は危うい。
TPPの問題点は正直わからない。関税撤廃によって困るのは農家だけでなく、第一次生産をしている市町村なら少なからず影響はある。特に北海道はその代表格だと思う。でも政策は国の方針だ。どんな政策も一長一短ある。
議論つくされることもないと思っている。
重要なのは、こういう体質から独立していかねばならない重要な過渡期として具体的に何をするかだと思う。
ただ、ビート産業がなくなれば地域の雇用や生活に大きな変化がおきることは間違いない事実だ。このライムケーキも非常に安価で優秀な肥料(土壌改良剤)だから、この先手に入らなくなればかなりの痛手になる。
北海道は日本唯一の甜菜生産地だ。お砂糖の故郷”北海道”が故郷じゃなくなる日がくるかもしれない。しっかり作って、しっかり食べてもらい、しっかり畑に循環させる、そういう取組は今後も必要だと思いながらトラクター作業するのでした。
暗渠は自らの手で!!
“暗渠”という聞きなれない言葉をしっているだろうか?
農家と土木現場の方ならご存知、畑の排水パイプの施工のことだ。
土の中は暗いということで、暗渠になっているんだと思う。
秋まき小麦を撒こうと予定したていた畑がぬかるんで入れない。
ということで暗渠になった。
通常は国の制度を使ったりしてやる大規模施工になるのだが、距離も範囲も短いため、自分達で行った。
東中の畑の東側入口付近。15cmの塩ビ管を約60mの分岐、7か所。
落ち口は明渠から20cm高。深さ約190cm
スタートは約120cmくらいだ。
暗渠施工の方法
1.水の落とし口と深さを決める。明渠ギリギリだとあとでパイプがつまる可能性あり。
2.一直線に集水管の位置を決定。スタート位置の深さも決定。
100cm以上はないと、サブソイラや冬場の凍結でパイプが上がってくる可能性あり。
3.ユンボで道付けし目印にして、ひたすら穴掘る。これはベテラン技が必要徐々に傾斜にするため。
4.暗渠管施工、分岐管も入れる。分期間位置きまれば、その分の穴掘る。
5.暗渠用のビリ砂利を暗渠パイプを覆うように50cm高さくらいまで入れる。
この時、深さ位置を決めるのにカラースプレーで色つけると作業しやすい。
6.砂利をならしたら土入れ。あまり粘土の強いものはいれない。
7.ユンボやブルで鎮圧して完了。
といろいろあるのだが、要は大人の真剣な砂場遊びみたいなもの。
ダムを作ってそこから水をどう流すか、それのおおがかり版だ。
農林水産省の事業費用の中でも、こうした基盤整備事業はかなりの金額になり、これで土建業者も成り立っているところもおおい。がしかし、その施工までは早くても、2~3年はかかる。補助事業がなくてもやらないと、来年の作物が目に見えるように悪化するのは間違いない。
待ってられないときは、自分でやるっきゃないのだ。
といいうことで、9月26~29まで2~3人でやり遂げた。
水よ流れなされ~~~
20年は暗渠が生きていてほしいな~~。
麦もみ殻大掃除
小麦の乾燥機や調整ラインからは大量の籾からや、規格外小麦が発生する。
9月19日曇り曜日は朝から大掃除となった。
秋まき小麦の乾燥後も一度軽く掃除はしたのだが、その後貯まった夾雑物をしっかり取り除く作業を行った。
中は埃や塵でいっぱい。エンジンコンプレッサーを使い、埃、塵を施設から取り除く。
目は真っ赤になるし、マスクをしていても苦しい。
またここ最近雨が続いていて、施設周辺もぬかるむ。
もみ殻や規格外小麦は堆肥と混ぜて、有効に堆肥化させる。
またこの日は珍事件が・・・
2tダンプで堆肥場に向かおうとした時、ダンプをぬからせてしまった。
タイヤショベル⇒ブル⇒バックホーの順番で脱出を試みるが、ドツボにハマっていった。
ちょっと壁に穴開けちゃったりして、シマッタナ。
結局、バックホーでダンプを吊って足場の良いところで難を得た。
機械の動線部分は、綺麗に雑草やゆかるんだ黒土を取り除き、火山灰を施工。
これで来年も大いに仕事と掃除できそうだ。
Drainage
「Drainage]
意味1.排水,水はけ,排水法.
2.排水設備; 排水路,排水区域
となる。日本は排水対策の必要な国だと思う。
特に、7月15,16,17日と雨が続いている。
畑もズブズブに濡れていいるのだ。
今年のビート畑の中の一枚は粘土質のものだ。
去年も皆で即席暗渠をいれたが、結局水はけで苦難の連続。
しかも15~17日までの雨でさらに悪化しそうな予感だった。
7月15日の雨後、16日朝の小ぶりのうちにスタッフと表層の水抜きに出発。
幸いにもまだ明渠に近い付近での水たまりが半径30mくらいに渡っていたので早速水抜きを開始した。
まず、通路となっている農道路を畑よりも下げて水を暗渠に流し込む作業だ。
それから冬の間に間伐した広葉樹からなるべくまっすぐな枝を選抜して横に並べる。
針葉樹のカラマツでは腐りやすいのと柔らかいので崩れて水道がふさがる可能性があった。
それから何十年に渡って拾ってきたこの畑の大きめの石を木の上に施工。
これに土をやってしまうと、泥となって水道をふさぐ可能性があるからだ。
そして50mmの砂利を石の上に施工する。これも水はけと泥の混入を極力防ぎたいため。
最後に掘削した土を戻して道路を平らにしたら完成だ。
明渠に勢いよく畑の貯まった水が流れ出した。”ふ~、なんとか一部ですんどくれ”と思い施工は終了。
冠水したビートの葉は写真ように、窒息するせいなのか黄化してくる。さらに悪くなると腐りだし、それからハエや虫たちが分解をしだす。同時に病気にも弱くなっているので他の株にも伝播する。インフルエンザがクラスではやると皆インフルにかかるのと一緒だ。だから初期の防除や、排水対策は絶対必要なんです。
どこまで回復してくれるか?まだまだシーズン途中、頑張れビートちゃん!!
ちなみに暗渠(畑地中に穴のあいたパイプを縦横に巡ら水を抜く排水対策)は既にやってある。
明渠近くの暗渠のパイプからは絶え間ない水の吐き音が聞こえている。
その暗渠のキャパを超えた水が貯まると畑は冠水しているんです。
ここの場所はまだ畑のはじだからいいものの、中間とかだと根本的な暗渠が必要になる。
それと春先の無理な作業はしちゃいけないな~大反省。
やっぱり温暖化?
平成23年(2011)はやっぱり暖かい。
特に最低気温はどことなく温かく、ビートの生育もすこぶる順調。
どころか順調過ぎて伸びを抑えるのにどうしようといったところだ。
昨日、天気の見かたの歴史が変わったことが判明。
気象庁が10年ぶりに、、都市の平均気温をより近況に近いことに決めたのだ。
それよると、
帯広市はこうなる。ただ最近は、十勝管内でも地域別のゲリラ豪雨だとか突風があるので一概にはいえない。、
ほんべつ町も平成21年のような冷害、大雨害をのぞけばほぼ沿っている気温になると思っている。
(1971年~2000年と比較して)
1.年平均気温 6.8℃ (0.3℃上昇、温暖化?)
2.降水量 888mm (雨は少なくなっている傾向だが、ゲリラ雨がおおくなっているような・・・)
3.日照時間 2033hr (”十勝晴れ”ますます実証!)
4.降雪量 201cm (10cm以上少ない。確かにふってないもんね)
6.冬日 155.9日 (ほぼ変わらない。でも冬日数が少なくなっているわけではなく↓)
7.真冬日 55.7日 (2日少ない、11月から3月くらいまでを測っているのかその期間に超寒い日が2日も少なくなっているのは凄いことだと思う。むしろこれが、平均気温を押し上げる要因になっているんじゃないかな)
8。猛暑日 0.5日 (過去と比べてもほぼ変化ない。しかし、平成22年(2010年)は歴史上の発猛暑年となった。10年後、この発表データが更新されるとき、この日数は注目℃100%。地球の悲鳴に見えるかも知れない。
ということで、農家はどうするのか?
一昔とは気象状況は違うと認識したうえで、農業をするしかない。
でも、集中豪雨や猛暑対策。どちらも対応できる土つくりが大切なのも今までと変わりなく重要だ。