今年も十勝ベーカリーキャンプ2012が開催された。
7月6日と例年よりも2週間ほど早くの開催だ。
このキャンプは今年で4年目になる。
帯広市役所の産業連携室が旗振り役となり、民間の農家、パン屋、流通業などが会を運営してきた。
私は正直、めちゃくちゃ気にいらないことがこのキャンプにはある。
それは小麦ツアーが”オプショナルツアー”という項目なのだ!
実行委員をやっていて文句をいうのもなんだが、この地に来てパン屋のキャンプやる意味は正直ないと思う。
講習会なら札幌や東京、大阪でやればもっとレベルは高くなっていいと思う。
十勝産小麦を使おう!とかいってるんであれば、それは流通や製粉会社だけのことでないはず。
小麦畑に焦点をあてるべきで、なぜオプションなのか?むしろ本丸だと自負しているが、きっと過去3年の選定農場(うちだけど)が悪かったせい?もあるのかもしれない。ただ、もっと小麦粉の前の小麦に耳を傾けるべきじゃないかと思う。別に話を聞いてほしいわけでなく、実際の現場をみることの重要性を強調したいだけだ。
ということで、毎年どおりバタバタ始まった。
過去のベーカリーキャンプで
私の紹介してきた畑の小麦たちは
一年目(H21) どっちが美味い? はるきらりVS春よ恋
二年目(H22) 日本のパン用救世主 ゆめちから
三年目(H23) 忘れちゃや~よ!キタノカオリ (ゆめちからの片親)
四年目(H24) 春小麦新品種ってどれ?&ゆめちからでミステリーサークルアート2012 これであなたも夢宙人!?
といった勝手なテーマにそってます。
まず、家前の春よ恋の畑の中の、奨励品種決定試験圃場へ参加者の皆さんを連れていきました。
ここでは4品種×2パターンで管理されてます。
春よ恋、はるきらり、北見春71号、HW5号と後ろ2品種は今後の北海道の奨励品種としてその日をまつことになります。
ベーカリーキャンプに参加する方はいろんな業種や全く関係なく興味があってという方もいます。
ほとんどの方は、小麦なんかマジマジ見たことなんかありません。皆興味深々で聞いてくれるんです。
それから、意味のないような悪ふざけに思われる「ゆめちから」のミステリーサークルへ。
いろんな想い、それがどう子供達に伝わるのか?楽しくなくては心に残りませんが、これも参加者の皆さんにとってはわけがわからない感じの中の、意味ありげなとかち夢宙人たちの挑戦と創造性に驚いた様子でした。
今回の講師の、竹谷さん、山崎さん、栄徳さんにもきてもらい用意した高所作業車からの一望を楽しんでいただいたのでした。
皆でこのミステリーを眺めながら、マスヤパンさんに来てもらい、うちの特性石窯でピザランチ!!
皆さんと懇親を深めながら食事になりました。
前田農産100%のきたほなみ&ゆめちからのブレンドでマスヤパンさんが作ってくれたものです。
「想いを形にする」というのが我々農業者のそして我々の仕事の一部になります。
もちろん小麦を生産することも含め、地域の役にたつことも、商品化することも。
是非参加した皆さんも、小麦畑を思い出しながらパンをやいていただければと思っています。
参加ありがとうございました。