”ベーカリーキャンプ2010in十勝”が7月20日から23日まで今年も開催されます。
そもそも”ベーカリーキャンプ”って何?
という方もいるかと思います。
今年も東京のシニフィアンシニフィエの志賀さん、ラ・テールの栄徳さん、
それから、函館の粉ひき小屋の木村さんに、地元帯広のはるこまベーカリー栗原さんとパンの師匠たちが十勝にやってきて、十勝の小麦を創造していく参加型イベントツアーです。詳しくはこちらの案内をごらんください⇒”ベーカリーキャンプ2010in十勝”
7月20日の小麦畑巡りツアーは参加者ツアーは当農場によってもらえます!
といっても、十勝に入ればそこらじゅうに小麦のじゅうたんはひいてあるので、目ずらしくもなんともありませんが、収穫直前の小麦を見るには最高のチャンスです。
こんな小麦とか・・・
こんな小麦が見て来てさわりまくれま~す!!
うちでは、”小麦の歌”?!を青空の下、声高らかにうたってもらえたらと考えています。なんだそれ?という方は、是非来てください。ツアー以外の方でもゲリラ参加していただいてかまいません。
日時:7月20日AM10:00~11:20 前田農産にて
畑だけでなく、パン作りを楽しみたいという方や興味のある方もこの機会に是非参加を。定員すぎてるかもしれませんが・・・
2009(昨年)のベーカリーキャンプの様子はこちら
昨年は、春小麦の新品種”はるきらり”とパン用小麦の決定版”春よ恋”との味比べを行いました~。暑かったな~あの日。あの日から小麦収穫終わるまで夏の日差しはなかった気がする。貴重な晴れ日でした。
“ガチン粉対決 春よ恋vsはるきらり 予告編”
“ガチン粉対決 春よ恋vsはるきらり 本編”
”ガチン粉対決 春よ恋vsはるきらり 結果発表~!”
カテゴリー: ゆめちから
”ゆめちから”の兄弟?北海262号!
チホク会という勉強会がありました。
それはこの会始まって以来の寒い小麦研修会となりました。
まず自分ちの畑の”ゆめちから”を視てから・・・。あれ、この斑点模様はなんだべ?病気?薬害?と宿題をもって参加。
今年のコースは音更町と芽室町の農家さんをぐりっとまわって、十勝農業試験場にて新品種や既存品種の特性について研修しました。
なにせここ4月は寒い!!去年あれだけふった大雨も温かくならないので畑から抜けていっていない感じ。昨年は4月10日には”春よ恋”まき始めましたけどなんか寒い。
畑によっては乾いていて、畑によってはまだぬかるむ感じ。
勉強会はそのぬかるむ(昨日も雨と雪がふりました)中行われ・・・
午後一番の十勝農試の研修はこんな感じで、横殴りの吹雪の中。
と育成選抜を抜けてきた優良品種がここでさらに試験を受けます。ここで実際の農家の栽培状況に近い試験をいろいろやっています。肥料、農薬、病気、収量、品質、食味検査まで。育種は大変なお仕事なんです。
ん~それにしてもすごいホワイトアウト!鼻水をすすりながらの視察です。
いました~!発見”ゆめちから”の兄弟分?”北海262号”まだ名前が決まってもいませんし試験段階。”ゆめちから”でさえ、まだ普及も見たこともほとんどないのに、こうして次の選抜がされているんですね~。特徴はパン用粉である病気にも耐性をもっています。
これは、北見85号といって、中華めん用に開発しているものだそうで、”キタノカオリ”の代替になるかもしれません。”キタノカオリ”は各地でピンチの声が聞こえます。確かに、栽培するにはここ数年、難な年がつづいていますからね~。でも、”キタノカオリ”は独特の色味ともっちり感、そして職人魂をくすぐるじゃじゃ馬的な要素をもった小麦。毎年味の違いあると思います。
で、結局一番最初の斑点はなんなのか?病気の一種にかかっている種子を利用したからではないかとの推測がされました。視察した農家さんでも同じ症状が見られ、品種の特性と昨年の雨の影響で、種子に付着した病気もあったのではないかとのことでした。
対策としては、種子消毒をきっちりおこなうことも重要で、同じ試験でも種子消毒ありの圃場は、ほとんど枯れがないということ。
畑はいろんな発見があって、出会いがあって、人間業じゃどうにもならいなこともあって、将来を見つめる匂いがしてきます。