”はるよこい”と”こいのぼり”の濃い関係?

♪ラリラ~リラ~リラ、こいのぼ~り~♪
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”鯉のぼり”を揚げる心地のよい春めいた4月。”春よ恋”の播種シーズンとなりました~パチパチ。
孫のためにジイジ&バアバが揚げたなぁ~と感じているのもつかの間。春まき小麦(春よ恋・はるきらり)の準備です。
4月9日から13日にかけて種まき開始です。実質、乾いた畑に入って作業をする時期となったのです。
今年は天気が、例年よりも一週間~10日くらい早い感じ。雪解けが早いというか凍結もほとんどないというか。
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まだ山際の畑の淵には、”名残雪”が・・・さびしい・・・なんて思わないのです。早く溶けてくれ~と一枚の畑の枕(農家用語で機械の回る外周のこと)だけを残し、次の畑に行かねばならない。強引に播いても大抵湿害にあって、発芽不良とか起きるんです。確かに3~4日置いたところで凄い差はこの時期の温度では感じませんが、少しでも良い状態で種まきすることが重要なんです。
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湿害対策というか、水はけを良くしようとダブルソイラという機械をひっぱったりして。
それから、肥料をまいて
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トラクターが唸りを上げるのです。この時期、部落では”馬頭祭”という儀式?お祭りがあります。これはその昔は農耕馬が主な原動トラクターの役割を果たしたので、今までの歴史というか畑を守ってきたそのお馬さま達に感謝申し上げ、今年一年の安全祈願を願う行事もあります。
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今年は種をまく時期が例年よりも1週間ほどはやかったので、10.5kgくらいでまいてみました。見えますかね、3粒くらい”春よ恋”がまかれているのが。
♪は~るよ恋、は~やく来い♪とデレデレ(既婚者・三つこぶラクダです)と同時に、土ぼこりで鼻をデレデレしながらの作業なのでした。

Go はるきらり Go!

4月13日に新品種(試験2年目)”はるきらり”播きました~。
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今年も十勝支庁で主催している”春まき小麦プロジェクト”に参加してみてます。
このプロジェクト何?ということですが、
1.パン用小麦(春まき小麦)の十勝での普及
2.それによる栽培の確立と商工業との連携を図る(先日給食にしてもらったようなかたちで)。
それで地元新聞社2社も来ました。上は愛称”かちまい”こと十勝毎日新聞。
それから、北海道新聞(掲載は十勝版です)に取り上げられました。
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十勝では帯広と音更の農家さんと本別と3箇所で実証実験をしている段階。でも、この品種が”春よ恋”の有事の時にはキラメキを放つはずです!”有事”とはあってはいけませんけど、収穫期の長雨や曇天によるアミロ値(パンの生地がべちゃつく原因)による被害の軽減ができると思います。
タンパクは若干、春よ恋よりひくいみたいですけど、ストレートに食べやすい品種じゃないでしょうか。
昨年は17日に播種、13kg近くで最終的にたおれてしまったので、今年は2kgダイエットの11kgぐらいでまいてみました。どうでるでしょうね。理由は実の大きさにもあります。実がぷっくり(ぽっちゃり?)タイプなので、子実一個を大きくするためにも、種の量は減らしました。
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”土煙をもうもうと上げながら~”という勝毎の記事どうり、今年の3,4月は乾きました。雪も平年よりもありましたけど、4月中旬は暖かかい日が続きました。困ったのは”自分のトラクターからでる土煙で、前が、前が見えましぇん・・・”
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江別製粉視察しました~。

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4月3日に農協青年部15名にて、江別市の江別製粉株式会社を訪問しました。
当農場の小麦もここで挽かれております。”はるゆたか”産地のお膝元であり、北海道産小麦の火付け役というか、今の道産小麦のブームとも言われる状態をつくりだしたのも、この会社なきには語れません。企業としても生き残りをかけて、北海道の小麦の普及に努めていく姿勢。幻の小麦(農家が作りづらい小麦はるゆたか)を地道に地道に守りつづけ、応援してきたのもここの製粉会社あってのことだと思います。
さて、毎年行なわれるJA青年部の事業の一つに管外研修(十勝から外)があります。いつも終着(執着?)地は”ススキノ!?”という恒例の1泊2日事業ですが、今回は部員から小麦事情についてということで、小麦の製粉工程はもちろん、”どうなる?これからの北海道小麦”ということで、激変する外国小麦の価格や安定的な生産にむけた産地の課題は?と題して江別製粉の佐久間様に講演をいただきました。
要は十勝の99%がうどん用やお菓子ようにむけたホクシン・きたほなみという品種。なら残り1%もない、パン用の強力小麦栽培はどうですか?とのお話。絶対必要だ。産地上げてと思う。だって1%ですよ。これだけ、毎日パン食べる人がいるなか、そりゃないでしょってくらいの寂しい数字。いろいろ問題点(政策的・作業体系的・品種的に)ありますけど、はじめないといつまでたっても一般に認知されないで終わってしまいそう。
だから、当農場も香味麦選シリーズなんですよ。いろんな小麦の顔(強力粉は3種)に、いろんな用途が考えられますから!
日本の小麦の自給率14%のうち、1%も満たない強力小麦。”ハンマーチャンス!”ってこのことでないかい?国の自給率50%を目指し、小麦生産量倍増計画が農林水産省で準備されてますけど、まづ何でもかんでも増やせばよいという考え方は危ない。
消費者の方からももっと、国産小麦でパンとかパスタとか食べた~イといってもらえるともっと良いですよ。
 それから、工場内の視察に。装置産業の製粉会社は大体同じ仕組みらしく、原料小麦を16%近くまで調湿したあと、ビルの最上階にあげてから落下式に、挽き割りながら製粉して、シフターやピュリファイアと呼ばれる機械で分類・統合されその製粉会社独自のブレンドやお客さん必要とする配合をしているのだそうです。機械たち。ブルブルとそりゃ凄い勢いで仕事をしてました。
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一粒から約60種類ぐらいに粉は分類されたあと、また2,3ラインにて集められて、ふすま(外皮)部分は牛さんの重要な栄養源となります。少量製粉ミルfshipも見学できました。こういう粉もんとかの工場みるといつも思う。”機械に粉とかつまったら最悪だな”って。乾燥機や調整ラインも作物の形状、水分などで角度がいろいろあります。最後は手作業になりますから。いかに機械を止めないで作業できるかがポイントなんでしょうね。
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 それから次の日は、札幌近辺ではよく目にする”北欧”というリテールベーカリーを視察。パン屋になりたい青年部員はいないんだけど、これまた小麦関連でとのことで視察。150種類もあるパンを4交代しながら管理。パン屋さんってすごいハードな仕事だと思います。ミキシング・醗酵・整型・焼成と工程も少なくとも3時間半くらいはかかるし。天然酵母のツナギともなるとなかなか眠れない日だってあるんじゃないかなと思う。こちらのパン屋さんは不況知らずで、売り上げも伸びているとのこと。確かに10時には人がごった返して、レジ前には長蛇のれつが・・・、いろんなパンがお手ごろな価格で提供されてます。
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道産小麦もキタノカオリをベースとしたパンがあり、もっと使いたいとのことですが粉の安定性、価格等がやっぱり導入の大きなネックとのこと。でも、10年前とは格段に大きなロットで扱えるパン適正は十分との感想をいただきましました。
ちなみにこちらには、パンの歴史館(入場料必要)があります。パンの歴史をしるのであれば勉強になりますよ。こうやってヨーロッパの昔の人たちはやってたんですね。日本は米ですけど。
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今回の研修の反省点はビール各社と食べ放題とジンギスカンを2日間、はしごしたこと?ですかね。死ぬほどジンギスカンとビールをいただいたのでした。

祝・日経MJ掲載 ”こむぎ”ビール

な・な・なんと、愛読紙?ほどではないですが、趣味でとってる日経MJに”春よ恋”ビールの”ヴァイテェン”が掲載されました~パチパチ。というより、商品案内欄ですので、きっと十勝ビールのほうで掲載をお願いしたに違いないなと思いますが、それでも全国紙に載せてもらえるとはなんともうれしいじゃないですか。直接ではないですが、”春よ恋”の供給もととしても名誉なことであります。
記事はこちら。
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”シュワ~っ”と桜の木の下で、十勝の風土を感じながら飲んでいただきたいと思います。
小麦”春よ恋”使用なんて、なんだかドキドキしちゃいますね。私だけ?

情熱海原 ”いざ世界へ!”

WBCにて、日本がV2を達成した3月24日。日本中が興奮と感動につつまれていたころ、石垣島から一艘のヨットが世界に向けての船出をしました。そう、私の叔父と従兄弟たちです。
”世界の船窓から”はこちら、ブログで発信しています。
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2年で30カ国に寄港しながら、ヨットと世界の風に揺られながら。22日の壮行会、24日の出航セレモニーには多くの人が応援にかけつけてくれたようです。盛大なセレモニー
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十勝を離れて、沖縄まで住み着いた叔父は当時は、異質な存在だったのかもしれません。しかし、この沖縄・八重山の海の素晴らしさを住民以上に感じ、愛しているのは事実。畑育ちだからわかる、海の素晴らしさもあるんだと思います。多くのかたに見送られたのも、叔父さんの熱い人柄だと感動しました。
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私も大学時代に小浜島からすぐの無人島・カヤマ島に行ったことがあります。西表島までマリンジェットででかけたことも、キャンプしたのも良い思い出。なんせ、海は極超キレイで、ダイビングしながら、”海の中ってなんでこんなに面白い形や魚がいるんだろう、宇宙飛行士(なったことないけど)の気分もこんな感じかな?”と思ったものです。まったりと砂浜を歩くのも良し。それと満ち潮引き潮ででてくる”幻の島”ツアーも最高ですよ。是非、キレイな珊瑚の海の中に現実離れ?したい方、太陽を真正面から受けて光合成したい方はこちらにアクセスしてください。リゾートアイランド・カヤマ
あっ、十勝の太陽も有名ですよ。”十勝晴れ”っていう言葉があるくらい十勝は晴れ曜日が多いですから。
出航には十勝ビール・”こむぎ”で、乾杯してもらいました。残念ながら、ホームベーカリーはヨットに動力がないため(ちょっとした風力・太陽光パネル・発動機しか搭載してない)、石垣島においてけぼり。命を繋ぐだろう弊社の小麦粉たちは無事乗船した模様で、ガスオーブンがあるのでそれにて調理されるようです。
夢とお腹を膨らます粉ですからね~頑張れよ~。
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こうやってみると、日本の日の丸ってかっこいい!”Rising Sun”そのものです。写真は毎日サンデーK.S氏撮影。
まづはシンガポール目指して、pet shop boysの曲と海風にのせて♪Go~We~st♪
でも日本で残ってる我々の胸中は
♪かえってこいよ~、かえってこいよ~、(絶対)かえって~こ~いよ~♪
です。

情熱海原 挑戦・世界一周!!!

突然ですが、弊社の小麦粉(香味麦選)4種がついに世界一周にでかけます!!
”なにっ?、なんのこっちゃ?”ということなのですが、
昨年、従兄弟がヨット競技で頑張っているというお話をさせいただきました。
その続きではないのですが、関連性大のお話。
うちの叔父、前田Hさんとその息子Yがなんと、ヨットで世界一周をするというトンでもない計画を実行するのです!すでにアラシックスティ(60歳真近)の熱き叔父さん、幼少時代遠足で大津(本別町から一番近い太平洋)の海を見た瞬間、”俺は海で生きる!!”と決めたそうです。なんで大津の海でそこまで・・・と思いましたがそれはさておき、その後東海大学を経て、学生の頃は全日本のヨットの選手にまで。それから結婚、4人の息子に恵まれ沖縄に移住後、沖縄の美しい海を多くの人に伝えたいと観光業を始め、いまでは、ダイビングスポットや石垣の秘境を見られるリゾートをしています。
”NHK連ドラ、ちゅらさん”で有名になった舞台地”小浜島”から船で10分。
”リゾートアイランドkayama”はそこにあります。十勝の澄み切った青空から、沖縄の突き抜ける眩しい空へ、考えることは”なまら壮大!”ですが熱い、熱いおじさん。今は長男、前田K・次男Nがリードしながら南の国を興奮させてます!!!
そして、この情熱の集大成が”世界一周”なのです。ヨットで4男Yukiと共に世界を約2年間かけて巡る壮大なストーリー。叔父さんたちの夢に、私たちも”食”で応援させてもらいます。乗船させてもらうのは、うちの香味麦選シリーズの小麦粉たち。1kg袋にはいった、ホクシン、キタノカオリ、春よ恋、ハルキラリと4種合計30kgとP社のホームベーカーリーを寄贈させてもらいました。
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いくら夢とは言え、旅が始れば厳しい戦いの連続。精神的にも、肉体的にも尋常じゃないプレッシャーを感じるに違いありません。そんな時、生まれ育った故郷の小麦粉の香りや味をひと時でも味わえたなら・・。絶望の淵?なんてことは望みませんが、人間”食=命”だといくことを痛感する瞬間もあるかと思います。無理をせず、無事に還ってきてほしい。ただそれだけです。
叔父さんの思いは”沖縄の海の現状を世界に向けて発信する!”温暖化の影響で珊瑚が白骨化していたり、分けのわからない気候変動で島が侵食されていたりと沖縄の綺麗な海を大地を次世代にも残したいという想いを胸に世界に出て行くのです。
航海の模様は、Yuukiが船上より衛星無線を使って、ブログで発信しています。
私の”あなたのキッチンから広がる麦畑”と
彼の”世界の船窓から”のWチャンネルをお楽しみに!
”情熱海原”まさに、自然と自分に、闘いを挑む挑戦の始まりです!
はかせたろう氏の”情熱大陸”の躍動感みなぎるバイオリンが胸に鳴り響く。
それは私だけではないはず・・・そう貴方の胸にも。♪チャチャチャチャチャチャ~ン♪

新品種”はるきらり”学校給食デビュ~!!

春小麦の新品種”はるきらり”学校給食としてデビュ~しました~!パチパチ。
十勝支庁が旗振り役となり、十勝産のパン用小麦の普及をもっとという取り組みとまずは、できたものを地元で食べてみようという運動から、”春まき小麦プロジェクト”通称?”春小プロ”が去年より発足しました。参加しているのは、音更町の農家と本別町からは私が参加しています。
今回は両町の間で、小中学生の学校給食として子供たちに提供されました。”はるきらり100%”で作ったコッペパン。子供たちにも喜んでくれたようです。
新聞でもとりあげていただきました。
北海道新聞  ”新種小麦のパン好評”
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十勝毎日新聞 ”児童ら笑顔でパクリ”
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新品種”はるきらり”の特徴なんですけど以下の点です。
1.パンが美味しい
2.小麦の品質低下につながる収穫時期の雨による、穂発芽が少ない。
3.タンパクは”春よ恋”とくらべると若干少なめの傾向がある。
私が”はるきらり”をつくりたい理由と感想。
1.新しいもの好き。なんでもやってみないとわからんですよ、良さも悪さも!
2.穂発芽しづらいとなると、品質や収量の安定化がはかれる。今年は春よ恋もよかったので差異なし。
3.パンの膨らみに影響はありませんでしたが、同じ肥培管理でもタンパクは若干下がる。”春よ恋”よりもしっとり、なめらか、ちょっと素直すぎる感じもする。美味しいですよ!
ここでちょっと、はるきらり物語について
”はるきらり”は”春よ恋”にとって変わるわけではないのですが、パン用小麦の美味しさはそのままに、収穫時期の雨による品質劣化を防ぐために投入されてきたのです。幻の小麦”ハルユタカ”はブランドとして有名ですが、考えてみてください。なぜ幻なのか?それは農家がつくりづらい=収量・品質が安定しないのです。うちの父も10数年前、ハルユタカを3年作って、2年は穂発芽させてしまい結果は1勝2敗。農業は天気商売といえ、消費者に農産物を届けられなければ、農家としての使命を果たせてないのです。
”ハルユタカ”を現在もつくっている方たちには相当な苦労や情熱があるんだと思っています。
ハルユタカ⇒春よ恋⇒はるきらり⇒新品種と味、香り、収量、品質と風土に合わせながら安定性をだしていく、そういった物語があるようで、はるきらりの家系図は
はるのあけぼの:市場にデビューしたが短命で終わった品種。実質農家の作付けほぼなし?

カナダの品種:名前はわかんないけど、やっぱり北米・カナダ産の小麦はパン用に向くのかしら

C****:北海道中央農業試験場の品種で病気耐性が強い
この三種を10年かけて、交配させて厳しい選抜試験と適正試験を重ねて出てきたのです。親の基をたどれば更に10年と、試験場の研究員のひとたちも人生かけて、北海道の小麦を北海道の気候や風土に合わせて良くしていこう!と意気ごんで地道な作業を繰り返してるんだと思うと、どの種も大切な種です。
長くなりましたけど、”つくるとこから、たべるとこまで”今まで分業で生産性ばかりおっていた(自給率を考えると追わないとダメなのも事実です!)、農業をどっかで見直すよい機会だったと思います。
まだまだ、点の動きですが、これが線の動きになれば、消費者も加工業者も農家もハッピーなはず、と夢みる今日この頃。
”はるきらり”の研究者の皆様、どうもありがとうございます!そして、春小プロのみなさま、どこまでやれるかわかりませんが、良い方向だけはむいている感触。今年も”キラリッ!”って光らせましょう!
あなたのキッチンからも”はるきらり”を光らせてください!
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溶かせ~ゆき~!

3月11日晴れ曜日。雪を溶かそうとしています。
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使うのは、肥料なんですけど”炭酸カルシウム(通称:タンカル)”チョークだとか、運動会のライン引きにつかわれる石灰石を砕いたもので、そのままだと真っ白なので、炭(墨)で黒く色づけしてあるのです。広く畑一面にまくとこで、日照量がより多くなり、雪解けが早くなるため今年のように雪が多いとしや春先の作業を早めたいときなどに有効です。豪雪地帯では、2~3回も分けて作業することもあるとのこと。あまりに雪解けが遅いと秋播き小麦なんかは、雪腐れ病や追肥作業の遅れにもなるし、逆に早すぎて雪がないと、凍害にあたる可能性もあるし・・・。丁度よいってどのくらいの雪なんでしょうね。
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トラクターにさらにタイヤをダブルに履かせての作業。接地面積を広げて、自重を分散するのが目的。通常、もっと雪の多い地域ではクローラタイヤといって、ブルトーザーとかショベルがはいているような、面長なゴムタイヤでやるのが一般的です。10m四方に約20~30kg(場所によって違う)ほど散布しました。大体黒くなっていれば良しとするくらいです。ただし、タイヤなので日中になると雪がザクザクして走りつらく、土をかいてしまうことがあるので、朝早くできるだけ雪が凍ってしまっているうちにやりたい作業です。
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散布して15分もしてくると、炭が雪で溶け出して黒い半濁模様が浮き上がってきます。これでOK。あとは御天と様に”晴れてね!”とお願いして作業は終わり。
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うちでは今年、春まき小麦(春よ恋・ハルキラリ)の作付けに対して主に融雪作業を進めました。春小麦は特に生育日数の確保が収量にも繋がると思っていますので、早く畑に入れることが条件になります。
今年はあまり、土壌の凍結も少ないような気がしますが・・・
とかいって、次の日に雪降ってきちゃったりして。”ありゃ、せっかくの作業が・・・”といっても、この時期は雪も早く溶けてきます。今年は”春よ恋・はるきらり”4月上旬には、播けるといいな~と思いながらの作業です。

♪シャワアを浴びて~うぉうぉうぉうぉ♪

前回のビートの続きから。
2月28日から3月3日にビートの種を育苗ポットに作ってハウスになれべたあと。
うちには、育苗ハウスが2棟あり管理しています。
まず、土と種が慣れ親しませるというか落ち着かせるというか3,4日あけた3月5日に1棟目ハウスのビート苗に散水を開始。およそ40~45kgくらい(1ポット)6Lくらいの若干暖かい水をかけてました。
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それから8日に2度目の散布。すると・・・10日には子葉がプチンってでてきて
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次の11日に再度かるく散水してあげると、表土が柔らかくなって皆いっせいに発芽してきました~!
”あぁ~良かった~”と一安心。でてくるまで心配しちゃいますし、ムラなく発芽しないと後の管理が大変になるので、初期は気がぬけません。立枯病の防除もしたり。
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今日は最高気温が8℃越え!ハウス中は30度はあり、常夏+梅雨(散水のため)のような湿気を楽しめました。しかし、ビートたちも気持ちエエわ~♪シャワアを浴びて~うぉうぉうぉうぉ♪とか歌っているようでしたよ。”もしかしたらこのビートたち、この世代でないかもしれから、しらんかな~この歌”と思いながら・・・。
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ちなみに、マイナスになる夜は暖房(サーモつきで初期は5~7度に設定)とお布団がわりにビニールシートをかぶせんるんです。暖房はお金かかりますね~。その分、太陽さんからの温室効果が必要になります。
今年3月上旬の天気は温かく、日中は平気でプラスの気温。4~6℃とか。でも朝晩はちゃんとマイナス6~8℃とかになります。

今年も始動!ビートポット!

2月28日から、ビート(砂糖ダイコン)のポットつくりがはじまりました。
そうです、今シーズンも開幕なんです。
ビートって何?という方に。ビート=お砂糖(グラニュウ糖)です。産地は北海道全域。日本の砂糖は沖縄のサトウキビと北海道のビートしか事実上ありません。
さて、まだ3月上旬。畑はまだ一面雪の大地なわけで・・・。ビートは主に2種類の撒き方があって、1つは移植すること、もう一つは直幡といって、種をそのまま畑にまくことです。もちろん、この時期、雪の上から種をまく直幡の方はいません。つまり、生育日数(50日程度)たって、ある程度大きくなった苗を植える作業が移植作業なんです。その工程をみてみますと・・・
1.ポット(苗床となる紙筒)に土(肥料入り)をいれます。
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2.種を播きます。土は蜂の巣上になっていて、およそ1cmの深さくらいのオオトツを作った中に種をまきます。穴があいたところに、種を落としていきます。
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種には、4~5品種くらいあって、私のいる管轄では白色と紺色の種をまけます。色の違いは精糖工場が違うんです。今年は、アゼンド、HT28、リッカーという3品種をまきました。それぞれ、根重のあるもの、糖分のあるもの、病気に強いものなど特性があります。
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3.覆土(土では種穴を埋め、温室ハウスに並べていきます)。
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一日、600~650冊くらい、6haぶんくらいはつくります。人がいないともしくは、機械的なラインがそろわないとできません。昔は全てマンパワー。土入れも、苗運びも移植も。途方にくれるような作業体系だったようです。
世の中の景気は全然、甘くないけど、農家のビートは甘いですよ!
是非、こころ安らぐひと時に。ちなみに、本別町に工場がある北海道糖業からは、”ほのぼの印”が代表です。