12月に入り来シーズンの準備をしてきた。特に念願だった小麦の乾燥機の増設を開始。
現代のというか、最新の穀物乾燥機は遠赤外線使用のもの。なんでも、セラミックをあっためて遠赤を放射して穀物を芯からあっため、乾燥させていく方式。コメでは食味に絶対の違いがあるようだ。
さらにそれにより燃費効率も良くなっているハイブリっトな乾燥機である。
来年に向けて稼働を待つのだが、このままではただの箱。ここに小麦を運んだり出したりするラインを作らねばならない。これが今回のミッションだ。
搬送ラインとは、それ自体で仕事をするベルトコンベヤー、チェーンコンベア、スクリューオーガー、空輸しきのパイプラインなどがある。まさかこれ自体をつくるということはないが、その機械をのせる画台や、角度をにらんだ配管、作業効率を考えたライン、シンプルで使いやすくメンテしやすいラインつくりがかかせない。しかも、建物ものの大きさや高さも限られるし、お金だってもっと限られる。
上記写真はコンベヤをのせる画台に、アンカーボルトの穴をコンクリートに空けているところ。
サンダーという器械で鉄をきったり、溶接機で固定したり、鋼材から頼んで自ら距離や角度はかったり、”ここをこうして、こうして、こうして、えっと、えっと、えっと・・・”と小麦の流れを考えて作っていく。この手の作業はフルオーダーメード。なんせ建物の規格や、流す穀物の種類や水分、他にもっている輸送機械の能力(ホークリフトやその高さ)、穀物を受けるいれもの(パックかコンテナか)とか投資できる資金、いろんなことを考えて作業はすすめなければならない。
もしなにかあったり、点検するための作業台も必要になる。鋼材を切って、溶接、色塗り、設置。
こういう作業は時間がかかる分、現場の人間がやりやすいようにアレンジするべき。法外な人件費がかかってくるし。
”あぁ、こうやって流れて、ここで麦がオーバーフローしてもいいとか、また別ラインに戻せるからこの角度で設置しよう”とか、実際、本番で支障がでると致命的だ。そんな簡単に直せたりしない。というよりも作っている時間がないのだ。小麦収穫の適期はまったなしが多い。
子供たちがあそんでいるT社のビュンビュンサーキットみたいに、華麗にバンバン小麦が流れて行ってくれたらなと思う。でも、今のミニカーはジャンプさせるという荒業ができるようだ。小麦は飛ばないよね?
流れがあるのって面白い。畑の小麦から食卓でパンを食べるまでだって、どっかで世の中サーキットみたくなってるんだろう、空高くから見てみると。どっかが切れては繋がらない。
でもできればその距離は短いほうが良いにきまってる。
それもこれからの農業の課題だと思った。
「小麦バンバンサーキットとT社ビュンビュンサーキットの相関関係」への1件のフィードバック
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流れ(流通)の付加価値とは何だろうか?
小麦を乾燥機で乾燥させると小麦の付加価値が上がるので値段が上がるのはわかる。小麦を小麦粉にするのは小麦の付加価値が上がるので値段が上がるのはわかる。
物を移動しても物自体の付加価値(品質)は変わらない。
北海道にある前田産小麦粉も東京にある前田産小麦粉もその品質は変わらない。ただ東京にある前田産小麦粉は流通費用が加算されるので値段は高くなっている。同じ小麦粉なのに値段が変わるのは不思議な感じ。