本日は8月14日なので、春まき小麦の収穫どうなった?雨にぬれてないか?心配かけたと思います。
でも大丈夫!しっかり、6,7,8日で収穫を終えました~パチパチパチ~。
ふぅ~冷や汗と8日の収穫直後に降った大雨で、今年の”ツキ”を感じたわけです。
パン用の小麦は何が違うの?という質問があるとすると、タンパクとでんぷん質の違いがあるようです。特に日本の食文化になくてはならない食パンのあのふわふわ感はタンパク含量が高くないと、パンの高さが出ないようです。そこで農場レベルでやれることは、タンパク源となる窒素肥料を土に与え、作物に吸収してもらうこと。
写真はブロードキャスタと呼ばれる機械で、肥料を散布しています。7月2日くらい。
このころから、出穂と同時に受粉がはじまります。この時期に病気にならないように、殺菌剤を散布します。
順調と思いきや、春よ恋は全体の4割ほどが倒れてしまいました。今年の反省点のひとつ。毎年いろんなことがおきるんだけど、”何が問題で、いつどうしたらよかったのか?”を考えさせられます。こうなると収穫まで影響があるからです。反省・・・。
7月23日。この日に別圃場ではパン用小麦(秋まき小麦)の”ゆめちから”を収穫。もちろんまだまだ青粒のまんまですが、今年の6月以降の断続的な高温の日々は、春播き小麦にも影響していました。
7月31日に”キタノカオリ”を収穫して♪ランランラ・ラン♪とちょっと息ついていたら、8月5日には穂の中に粒があかくなってきてるじゃあ~りませんか?!気になって他の春よ恋の畑にいってみると、”できる!刈れるぞ!”っていう水分。家の近くの6日に収穫したものは、すでに水分17%近く。あとの畑は25%くらい。雨が降らなければあと二日、せめて一日待ちたい気分。
”待てよ、8月上旬の春まき小麦の収穫?しかも6日とかっ?って今までない。”史上最速じゃないですか!初冬播きでもなんでもない、4月17日~19日播きで。普通ならどんなにしたって、お盆にかかるのに・・・。春小麦も秋小麦と同様に、細い麦が多くなる傾向が見られました。
そういえば、ロシアやウクライナ、ドイツとかもで小麦が干ばつで大幅収量減。政府も輸出禁止にしちゃったな。確かに自国優先だよね、いざとなったら。
北海道もその影響の一部なのかもしれません、今年2010年は。
昨年(2009年)は記録的な大雨(6,7月)で、今年は猛暑。忙しくなってきたなぁ~どうしよう?
その証拠はこれですよ。茎が青いのに、穂だけが大気の熱風乾燥まけて早く仕上がってしまったんですね。8日は雨予報で、12日くらいには台風4号が来る(結局直接はなし)って天気予報はいってるし。収穫に青信号が灯り、雨が降るまでの一秒を大切に収穫作業におわれたのでした。結果、8月8日午後19:15分に収穫完了。ダンプに最後の春よ恋を入れいている時に大粒の雨が~~~・・・・。
”やっだぁ~勝った(空に対して)、刈りきったぞぉ~!”とホントは助けてもらった(雨雲様にまっててもらった)のに勘違いした感情がほとんど休んでない3日間から湧き出てきたのでした。あとは良い麦、悪い麦を選別してっと。
これでパン屋さんもHBもしっかり、もっちり美味しいパンができるはず。
あとは皆さまにお任せしま~す!春よ恋もまっててくださ~い!!
p.s.そういえば忙しさにかまけて、息子を今年コンバインにのっけてなかった。
”おどうさん、乗せてぇ~!””おぅお前ものっかぁ~”
「史・上・最・速・”春よ恋” 」への4件のフィードバック
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おぉーー!!
雨に当てずに完了されたのですね!!
素敵なことです!!
おめでとうございます。
経営の中でも、大部分を占める作物ですから最初から天候の部分はある程度計算しているとはいえ、やっぱりいい状態で収穫できないと1年かかってやってきたことが報われませんもんね。
自分の小麦も、本当に直前でやられちゃったので悔しかったです。
この前、見せていただいた時もそうでしたがいつも前田さんの小麦たちは周りの小麦と比べて穂が太いですよね。
自分もでかい穂にしたいと考えているのですが、なかなか前に進みません。
今度詳しく教えていただきたいです。
今のところ、ローラー?ミネラル?やっぱり排水対策か?なんて考え中です。
というよりも、やっぱり播種時期時間に追われているのが1番の原因なのかなと思ったりします。
今年は連作するので、その辺をきちんとできたらと思っているんですけどね~。
とりあえずお疲れ様でした。
ゆっくりお盆休みしてくださいね。
その節はお世話になりました。
刈りきってしまいましたか!!
最速の春恋待っています。
いつの日か、『前田農産100%』のみのパン屋になることを考えてますからね・・・・。
明後日からいよいよお盆休みです。三日間だけですけれどね。
のーおたさん
いつもメールありがとうございます!
また先日は部落の方々を連れてきていただきまして(お昼までごちそうになり)ありがとうございました。
雨に当てない大切さってホントに生産者が感じることのひとつですよね。全ての麦が救われるわけではないのかもしれませんが、良い麦取りたいのは皆の願いですよね。
穂の太さ?まだまだです。年により、圃場によりまだまだばらつきありますよ。いろいろ行ったり来たりしながら方法を変えてやってみてます。それこそ勉強させてください。
お盆は結局休めません。でも雨で畑にはいれませんよね。
これから豆、いもの収穫ですね。今年も泥試合にならないようにこれからの天気に期待したいです。
oyakataさま
先日は十勝ベーカーリーキャンプ2010の講師並びに、雨の中こちらに寄っていただき誠にありがとうございました。
”美食のまち・函館”凄い取り組みだと思いました。一番勉強になったのは、職人たちもともに刺激を受け合い、
”自ら楽しみたい!!”という気持ちのもとに深い出会いがコンセプトができるんだなと思いました。日本全国探しても、世界中探してもこういった”世界料理学会”なんてできません。敬服です。
前田農産100%のパン屋さんは安定生産が危ういのでだめですぅ。お気持ちは大変ありがたく、国産や生産者とのつながりのあるパン屋さん、お菓子屋、うどんやさんが増えることが国産麦振興や自給率向上にもつながるんでしょうね。
是非また粉ラボさせてください!