十勝では、多くの修学旅行生を受け入れている。
いままで何度となく過去もこうした修学旅行生の受入の検討会はあった。
しかし、実際にこれを本気でレールに乗せたのは、浦幌町にあるノースプロダクションの代表、近江さんの声かけだ。
いつも思うが、凄い取組にしたものだな~と思う。なぜかというと、受入側も楽しいからだ。
正直なところ、農作業の忙しい時期に来られても・・・というのはあるが、農業ありのままを伝えたい農業者と教わりたい、
感じたいという生徒側の希望が合致する時、またそうでなくとも、見ず知らずの農家に泊まるドキドキ感としたら
生徒には新鮮な想いがあるだろう。有名な名所やアトラクションもいいが、学生の頃にやるべきなのは、”違う世界にとびこむこと”だと思う。
そんなこんなでこの秋にもなると修学旅行生が多くなる。
うちは両親が受入をしているので、毎度一緒にご飯を食べ、談笑だ。
9月は京都の高校から2人来た。
通常は夕食は、その家庭の奥さんと高校生がカレーライスを作る。不思議と毎回美味い!!
野菜を自分で取ってきたりしての楽しむ農家ならでは生活体験もできるのがこの受入の良さ。
うちの子供たちにとっても、中学生や高校生のお兄ちゃん、お姉ちゃんたちと遊ぶのは凄い刺激になると思う。
畑体験もほとんどの子達ができている。人生で初めて運転した車は”前田さんちのトラクター!!”なんて粋なセリフが将来聞こえるかも?
それから10月に入って、大阪の天王子高校から。残念ながら宿泊なしの短期滞在だったが、皆夢をそれぞれ持った学生達だった。両親のはからいで、お昼は炭火で、サケのチャンチャン焼き(鉄板の上で半身のサケと野菜やキノコなどをバターしょうゆで焼いてたべる郷土料理)となった。
トマトやパプリカを家庭菜園からとってきて、
獲れたてスイカを小麦畑でほおばり、畑起しの作業をトラクターで運転してみたり、
実際に小豆の畑の収穫を手伝ってみたり。
どの子もほぼ、人生初の”農業者”に会うのだ。不思議に感じてしまうがこれが現実。我々(まだ)若い世代も農業を伝える、もしくはファンになってもらうきっかけ作りは絶対にしていかないといけない。夢をもった高校生たちよ!また大人になったら来てね!