準備からやや1週間後、3月7日~10までの四日間、種まきの始まり。
毎年の同じようなことをやり、同じ機械を使っている。
特に大きな変化はないのだが、変わってきているは人間の高齢化だと思う。
ビートはここ数年生産面積が減っている。
減少要因で考えられる理由は
1.高齢化に伴う重量作物としての位置づけになったこと。
2.ここ2、3年の猛暑や水害で思ったほどの収量、糖分にいたっていないこと。
3.戸別補償前の政策化では、明らかに生産抑制を強いられたため、生産意欲がわいていない。
ここ最近の良いことといえば
1.内需が増えているより、海外関係で、砂糖の原料価格は上がり基調。
2.産地資金の創設で若干の補助があり。
過去から含めて良いことといえば
1.輪作体系の確立(土にも他の作物にも良い)
2.ビート工場をはじめ、地域の運送業、燃料業、機械工業などの発展維持があったこと⇒地域で経済活動のサイクルとなっている。
くらいだろう。確かにたった何日かのために、前年から土準備やハウス準備してまでやることなのか?
と思えばそれまでだけど、国内に甘味料は沖縄のサトウキビしかないわけで、やっぱり考えると重要な農産物のひとつだ。
上記、内容からすると、食糧自給の面、消費者的、お菓子やジュースの甘みからくる幸福感、農家の経営上もビートの収量をとって、なおかつ甘甘のビートにせにゃいかん結論にたっする。
3月上旬からのビートポットの作業の理由は、生育期間の確保だ。
直幡栽培(土に種そのままをまくこと)も移植作業(ポットを植え直す)も結局時期は4月下旬(十勝の場合)になる。
50~60日くらいのハウス栽培があったほうが、安定的なのは間違いない。
4月下旬の強風、乾燥、水害も考えられ、まだハウス内の生育であればなんとかなる。
重労働とリスク分散を今は考えての移植だ。
作業はいたって簡単だ。
①土入れ(肥料混ぜ)
②ポットに土を詰める
③ポットに種を落とす
④覆土(ふくど)、およそ1cmの土をかぶせる。
⑤ハウスに並べる。
それぞにポイントやコツがあるので、それを覚えればなんてことない。
今年は2日前に、500kgパックに入った土を外にだしておいて、整地をいつえもし易いにしてみた。
やっぱり焦って整地をするとその後、ポットの割れから発生するロスも大きくなる。
備えあれば、なんとかだ。実際、ゴミ、石拾いから整地まで、2日目の午前中には2棟目ができていた。今年の成長点だ。
途中の休憩も、いいコミュニケーションの場だ。
今年は4人の就労センター(65歳以上)に来てもらい、手伝ってもらった。
でもまだまだ働けるひとたちばかり。若い人もまけられない。
さぁ、今年の始まりですよ!甘甘狙いましょうね!!