7月20日、それはそれは暑~い日のことでした。
”ベーカリーキャンプ2010in十勝”小麦畑ツアーの始まりです。
このキャンプというか、ツアーも大変時間にタイトでぎっしり畑から次の日以降のプロによるパン作りまで、忙しい内容になっている模様。
うちの担当は午前中。
今回は、新品種”ゆめちから”と”きたほなみ”それからうちのリーサルウエムギ(ポン)の”ライ小麦”の紹介をさせていただきました。
去年にも晴天に恵まれ、暑すぎるツアーに参加された方には大変お疲れさまでした。
少しでも我々の農業が伝わって、”食”の現場が田舎に残っていることを実感していただけたらと思います。
前回の予告では”畑で歌をうたおう!”とありましたが、何のことかといいますと”ゆめちから”には歌があるんです。単一小麦の歌ですよ~おそらく世界初の試みなんじゃないでしょうか。此間のアメリカのブリーダーの方も”That’s fantastic!!””お土産話にするよ!”なんていってたので、これから世界各地で小麦の歌が登場しちゃうかもしれません。
その真面目なそして、内容の深~い歌詞に聞き惚れてください!
その局はなんとユーチューブでも視聴できます!
こちら→”ゆめちから”のテーマソング
中でも”♪る~る~る~る~ほなみとゆれる ゆめちから~♪”のほなみ=きたほなみで要はゆめちからは超強力粉なので、きたほなみとブレンドすることにより、よりお互いの長所を出しあえ、畑で仲良く揺れていきましょう!という粋な計らいがされています。現実そういうブレンドができるはずです。
ということで、前置きながくなりましたが、うちのゆめちから畑も、きたほなみ畑と隣り合わせていたのでこの歌詞に、そして近未来の新小麦ブレンドとして最適地だと思っていました。しかし、企画会社がラジカセを忘れる痛恨のミスを犯し、さすがにアカペラでは関係者しか歌えません。このツアーの唯一の反省点でした。まっ、いいや、コンバインの中で歌います・・・。
トラクター試乗もしてもらいましたよ~。もっと時間があったら良かったのに~。此間JA青年部でも小学生にのってもらい、爆音を聞いて喜んでもらいまたからね。
ちなみにこちらの可愛い女性陣は千葉県船橋の”石窯パン工房ピーターパン”の研究熱心なスタッフさんたち。当農場の”春よ恋”の角食パンも好評いただいています。今回3回目の方もいたりして、すっかり十勝に馴染んですごく身近に感じてもらっていると思います。麦畑とパン職人たちが身近になれば、勝手に自給率も上がり皆が喜んでくれますよね。
ツアー参加者の職業がほぼパン屋さんだと思い込んだ話をしてしまいましたが、一般の方はもりとん、流通、製粉会社、観光ツアー会社、加工研究の方とさまざまな方の参加があり、連携していけばすごく魅力的な産業に農業が思えたのも事実です。
ライ麦×小麦=ライ小麦も紹介させてもらいました。おそらく日本で初めて春まき性のライ小麦を栽培していると思います。過去二年、どうにも苦労した割に実にならないというか、障害が多いので今年どうにかしたいです。これから乳熟、成熟期にかけてもケアをしてどうにか、パン屋さんやお菓子屋さんに新しい食感や商材として提供したいと思います。
それから乾燥や調整工程の説明をし、”GM小麦が世界を席巻する時に国産小麦の行末はどうなるんだろう、ただでさえ農家の高齢化と若手不足なのに~”と消費者参加型農業になれば現場意識も変わって良くなるんじゃないかと思っていることを聞いていただきました。すごく長話でわけわかんないこともあったと思います。”農地は国からの借物、農家がしっかりと管理人として農産物を国民に供給しなきゃならない”とある農家の方も言ってました。その通りだと思います。
最後に、間もなく120%大活躍してくれるはずのコンバイン”ロクロク(66)”の前でパチリ。皆さん、足を運んでいただき誠にありがとうございました。