すみません。すごくご無沙汰してしまいました。
2月上旬にPCが壊れて、ブログのIDをそのまま紛失。
どうしていいのやらと時ばかりすぎて、2,3月と仕事準備や会議でいっぱい、いっぱい。
してました~。気を改めてやってきます。
今年もこの時期があっという間に来てしまいました。そうです、ビートの種まき期です。
うちは十勝でもは種はトップバッターの部類だと思いますが、2月27日から3月2日までの4日間。
22haくらいのビート畑の苗を準備しました~ぱちぱち。
工程をおさらいしましょうか?
1.”土いれ”一昨年より買土を使っています。これには肥料やpHのあらかじめととのったものを使用。ここまでは昔から自前でもやっていましたが、バーク(針葉樹のチップを利用した)堆肥といったものが混ざっています。これにより、土中に空気も含まれやすく、土オンリーよりもポットが軽くなります。1tパックで仕入れて秋口からハウス内で保管します。注:凍らすと大変な騒ぎになります。
2.その土を篩でふるってあげて、土の粒度を整えます。
3.土を紙ポットにいれます。うちには、もう30年以上も前につかっていたモーター(しかも100w)で2機の土つめ機(通称:ドン突き)でポットに土を入れます。目詰まりしやすいので、ドンっ!ドンっ!て突くようなかたちで土を筒にいれていくんです。注:このときの土水分は重要で、濡れ過ぎず乾き過ぎず。
4.紙ポットはどうなってるのか?これが面白いことに、アコーディオンのようにびよ~んと伸びるんです。伸ばすとそこには、蜂の巣状(ハニカム構造)になった1400個もの穴が誕生し、突起板といって同じ数1400個だけの突起(高さ1cmくらい)の板に紙つつをはめ込みます。
最初はこんなに平べったい。
”びよ~ん”とのばして
突起板にセット完了
5.それに3の工程の土を上からいれ、筒に満タンの土がはいったら別な鉄板をポットにのせ、機械で転地返しにします。逆さになった突起板を取り外すと1cmくらいの深さの穴があいているしくみ。
鉄板をのせて、反転機に移すところ
6.種おとし作業は、専用のプラスチック種板をつかって熟練のおばさんがいれていきます。一回に半冊分の700個の種をいれます。注:この作業をとちると大変な作業量になり、どうしても慣れた人にやってもらいたくなるのです。
7.種が一個づつ入っているかを要チェック!ピンセットで2個はいった種とか、ないところとかに種を入れていきます。”どう、ちゃんと卵(たねのこと)入ってる???”
8.覆土(ふくど)といって、種のふたとなる土(殺菌剤を混ぜたもの)で種床を覆います。
農大のおにいさん、おねえさんも手伝いにきてくれて、うちの子供たちも応援(じゃま)にきてます。
”どろんこ遊びっておもしろいよね~~~”とかいって。
9.完成したビートポットを運搬機でハウスの中に並べていきます。この際も散水機が十分にあたるように左右均等にならべます。それから通称”パオパオ”と意味不明な?被覆シートを全体にひいて完了です。
娘はすっかり理屈がわかってきて、保温+ラインとりの役目の発砲スチロール並べに参戦
10.最初の水浴びまで、3,4日間、土になじませるためにおいておきます。
昨年(平成21年度)は、1290t(原料)のビートが出荷されました。糖分17.8%で粗糖量がおおよそ230t生産できました。現在の日本人の砂糖一人あたりの消費量は19kg(昭和50当初は25kg近くだったようです)。だとすると、12105人分のお砂糖(粗糖計算だから厳密じゃないけど)を供給できたと思うと、うちってスゲェと思うか、まだ1万人弱しか砂糖を供給できないとかんがえるか?
砂糖も関税作物でいろんな制度にさらされ、守られてるなかの作付けとなりました。
今年も甘くて大きいビートになれよ~~~!
「12105人分のお砂糖の種まき」への2件のフィードバック
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こんばんは。
昨日は参加できず申し訳ありませんでした。
確定申告の時期で、ここ数日の昼間はあまり本別にいない状況です(汗)
またの機会に参加させていただけたら幸いです。
今回のブログも興味深く拝見しました。
ビートの種まきの工程がとてもよくわかりました。
約12105人分のお砂糖、、、すごい数ですね!
また更新の方、楽しみにしております!
uchidaさん
メールありがとうございまーす!
これからまたこの田舎で楽しくやっていきましょうね!
また集まりましょう!