12月28日、雪のち晴れ曜日。家族で恒例の餅つき大会をおこなった。
毎年、体の衰えは感じるものの、これをやらないと新年を迎えられない。そんな体と精神状態になってしまう。不思議なものだ。
用意したのは、初夏にとってきた畑の近くのヨモギと、ゴマ&海苔、それから今年苦戦しながら収穫したエリモショウズ(小豆)のあんこ。母が昨夜こしらえたものだ。写真はすでに、結露しちゃっているが、なんせ外は雪すさぶ冬。小屋の中は、だるまストーブでボンボン燃やしているもんだから、すぐに曇ってしまう。
担当は、私もっぱら杵。ばかり、一番きつい。体力の衰えを今年も感じた。今年は5臼のみ。
子供たちも参戦。歳の数だけついてみる。という感じだったが、いっぱい手伝った。
娘も上手にのし棒でもちを平らにしている。なかなかサマになってきた。
妻と母は丸め係。今年のもち米はいただきものなのだが、凄い!いつもより簡単にモチになる感じがあった。なんだろう、新米はつかっているけど、品種とか関係あるのかな?
父は火の番頭。満開で焚きつづける。ほとんどの木が、農機具の梱包材だったものや、枯れ木などのリサイクル品。
あんこ白もちはもちろん、
海苔&ごまのし餅。
最後はみんな大好物のよもぎあんこもち。
お味は?聞かなくてもわかるでしょ!最高美味~~~~~い!!!
よし、またみんなで来年にむけて頑張ろう、おー!!
月: 2009年12月
小麦バンバンサーキットとT社ビュンビュンサーキットの相関関係
12月に入り来シーズンの準備をしてきた。特に念願だった小麦の乾燥機の増設を開始。
現代のというか、最新の穀物乾燥機は遠赤外線使用のもの。なんでも、セラミックをあっためて遠赤を放射して穀物を芯からあっため、乾燥させていく方式。コメでは食味に絶対の違いがあるようだ。
さらにそれにより燃費効率も良くなっているハイブリっトな乾燥機である。
来年に向けて稼働を待つのだが、このままではただの箱。ここに小麦を運んだり出したりするラインを作らねばならない。これが今回のミッションだ。
搬送ラインとは、それ自体で仕事をするベルトコンベヤー、チェーンコンベア、スクリューオーガー、空輸しきのパイプラインなどがある。まさかこれ自体をつくるということはないが、その機械をのせる画台や、角度をにらんだ配管、作業効率を考えたライン、シンプルで使いやすくメンテしやすいラインつくりがかかせない。しかも、建物ものの大きさや高さも限られるし、お金だってもっと限られる。
上記写真はコンベヤをのせる画台に、アンカーボルトの穴をコンクリートに空けているところ。
サンダーという器械で鉄をきったり、溶接機で固定したり、鋼材から頼んで自ら距離や角度はかったり、”ここをこうして、こうして、こうして、えっと、えっと、えっと・・・”と小麦の流れを考えて作っていく。この手の作業はフルオーダーメード。なんせ建物の規格や、流す穀物の種類や水分、他にもっている輸送機械の能力(ホークリフトやその高さ)、穀物を受けるいれもの(パックかコンテナか)とか投資できる資金、いろんなことを考えて作業はすすめなければならない。
もしなにかあったり、点検するための作業台も必要になる。鋼材を切って、溶接、色塗り、設置。
こういう作業は時間がかかる分、現場の人間がやりやすいようにアレンジするべき。法外な人件費がかかってくるし。
”あぁ、こうやって流れて、ここで麦がオーバーフローしてもいいとか、また別ラインに戻せるからこの角度で設置しよう”とか、実際、本番で支障がでると致命的だ。そんな簡単に直せたりしない。というよりも作っている時間がないのだ。小麦収穫の適期はまったなしが多い。
子供たちがあそんでいるT社のビュンビュンサーキットみたいに、華麗にバンバン小麦が流れて行ってくれたらなと思う。でも、今のミニカーはジャンプさせるという荒業ができるようだ。小麦は飛ばないよね?
流れがあるのって面白い。畑の小麦から食卓でパンを食べるまでだって、どっかで世の中サーキットみたくなってるんだろう、空高くから見てみると。どっかが切れては繋がらない。
でもできればその距離は短いほうが良いにきまってる。
それもこれからの農業の課題だと思った。
サンタさんたちがやってきた!!!
みなさま、遅れましたがメリークリスマス!!です、ハイ。
今年は驚くべき、クリスマスになりました。
クリスマス=シュトーレンというのは、ヨーロッパだけのことではございません。
当農場の前田農産にもその風習があることがわかりました~!?
ここからいつになく長いです。ご用意を!というより私がちゃんとブログを更新していれば・・・。
まず、ご紹介するのは、東京、八王子のパンとお菓子の材料と道具のお店”MIX&MIX”の店主兼パン講師の長谷部さんのシュトーレンをいただきました~。
こちらのお店、当農場の小麦粉を販売していただいておりま~す!貴重な十勝限定小麦を集めた数少ないお店です。HPはこちら→MIX&MIX
クリスマスシュトーレンセット。クリスマスツリーと小さなクリスマスセットの入ったガラスのおきもの。
シュトーレンは、見た目ごっつりとした感じ。
これ、実は前田農産の”春よ恋”が入ってます。よくわかっていないのですが、お菓子=薄力粉という固定観念?のようなものがあり、最初は”へ~強力粉でもできるんだ~”と関心してしまいました。薄力粉もはいっているようですが、さっくりと食べやすい感じでした。
MIX&MIXさんでは、限定で当農場の小麦粉がおいてあります。是非ご利用ください。
前田農産”春よ恋”はこちら→ポチ
他にも、キタノカオリ、ホクシンを取り扱ってもらっています。
つづいては、十勝にすんごいパティシエがいることが判明!しました!!
その工房の名は”菓音”さんです。オーナーは、もともとお菓子づくりが大好きで”素材(原料)からやりたい”と十勝に移住してしまったそうです。
届いた箱をあけたら、ビックリ!素晴しい!可愛い!上品!これだけのお菓子のクラフト製品見たことなしです。このお菓子も一部、当農場の”ホクシン”を利用して作ってもらいました。
正直、もったいなくて食べれない!みたいな感覚に陥ってしまいます。贈り物やお土産に絶対におすすめです。”菓音”さんのHPはこちら→ポチ
これ↓なんだと思います?”マッチで~~す!!”というのうは、見たとおりなんですが、これもお菓子なんです(ピンクのほう、青は火がつく本物です)。すごいでしょ!?手間暇かけるってこういうことだと思います。彩を感じるお菓子のみならず、細部までいきわたるラッピングは職人魂を感じるものでした。やっぱりもったいなくてこの日は食べれませんでした~。人に見せたくなります、これ。
次に、2月に大変お世話になった大阪のパンの学校。”エコール辻・辻製パンマスターカレッジ”こちらの学校でパン講師をしている三田村先生より、”シュトーレン”のプレゼントが届きました~。
ラッピングを開けると、そこには真っ白な粉雪をかぶったようなシュトーレンが出現!
12月上旬に作ったもののようで、フランス産の小麦粉を使っているそうです。三田村講師のシュトーレンは、しっとりと濃厚な上品さを感じるものでした。もちろん氏はパンの講師ですが、探究心なのか幅広く教えることも必要なんでしょうね。
2月には、うちの小麦粉3種をこちらの校長先生である吉野精一先生に焼いてもらいました。その時の様子がこちら→ポチ
予断ですが、パンの学校や教室で国産小麦を使うのはよい教材になると思います。なぜか?それは粉にブレがあるからです。農家が天候に左右されるように、小麦も天候にすごく左右されます。パン用小麦の自給率はわずか1%。温暖湿潤気候で瑞穂の国、日本で小麦をつくること。それはその時々によって味も風味も変化します。職人を育てるところで、データに基づき技術や経験をつみながら、その人でないとできない味をだせるのは、国産小麦じゃないかと思います。製粉会社でつくるものが、毎回品質に差異があっては困るし、それがブレンド粉をつくる製粉会社の仕事ですから。
そして最後は、先日もご紹介させていただいた函館市のパン屋さん”こなひき小屋”さんからいただいた”シュトーレン”とクーゲルホフ”(下写真)です。隕石のようなカンパーニュはこちら→ポチ
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とかいって、”クーゲルホフ”?って何?とおもったあなた。クーゲルホフ(ドイツ語)=クグロフ(フランス語)=僧帽(日本語)ということ。
ウィキペディアによるとなになに→こちら”クグロフ”
専用の陶器の型で焼くものなんですって。へ~、食っておもしろい。形や作り方に歴史がつまってますよね~。
このクーゲルホフは特別なんです。うちの”春よ恋”80%+ホクシン石臼全粒粉20%”でつくられたもの。プンって凛とした感じと、しっとりさと甘さを感じるものでした。
10か月のKティもよろこんで、二切れほおばってました~。
”ちょっか、ちょっか~おいちいでちゅか~”とダレダレオヤジになってしまい・・・・
シュトーレンは開店当時(20数年前)から、変わらずこの時期定番になっているアイテムだそうで、さっくりとちょっとパサつくらい。食べ方は朝や食後の紅茶やコーヒーといっしょに、口のなかをしっとりさせて食べるのが本流だとオーナーの木村さんにアドバイスいただきました。さっそく、紅茶をいれて家族で乾杯。これだけ贅沢なクリスマスっていままであったでしょうか?妻も納得のクリスマスでした~。
サンタの皆さん、大変心のこもった美味しい~プレゼントありがとうございました。
これだけのサンタさんに応援してもらえること、農家でよかったなーと心から思えます。
来年もまた美味しいなる小麦をつくりたいと星に誓います!!
皆さんにもメリークリスマス!!
生パスタの決闘!ゆめちからvs春よ恋vsはるきらり
12月中旬、生パスタ対決をしたのでした~しかも自分らで作って。
今回はJA本別青年部とフレッシュミズ(農家の若妻たちの会)の合同事業。
せっかくの地粉や小麦の違いを加工体験を通じて勉強したらどうかと、農業普及所の方(普段は農業技術や経営について指導する機関)に声かけをいただき、加工の指導をいただきました~。
生パスタつくりは初めてでしたけど、偉い楽しい!そしてナマラ簡単じゃないですか~新鮮な驚きでした。
今回は、本別でとれる小麦からといっても、”春よ恋”、”はるきらり”は当農場のもの。”ゆめちから”は農業試験場からの試供品です。ちなみに、”ゆめちから”って聞いたことないというあなたに。
”ゆめちから”は世界最強強力粉ともよべるほどの、高タンパク(13%以上、原麦だったら15%あるのもざらみたい)強い粘性をもった小麦。現在のパン用小麦、春よ恋、はるきらりよりも強いグルテンを発生させます。今後、”きたほなみ””ホクシン”などの、比較的タンパクの低いものとブレンドされることにより、その価値を見出される期待の新星です。
そこで、今回の生パスタはこのタンパクの高い小麦粉に注目!パスタの決闘の始まりです、じゃじゃじゃじゃ~ん!
決闘は、1.はるきらり(ストレート200g)
2.ゆめちから160g+ホクシン全粒粉40g
3.春よ恋(ストレート200g)
まず、作り方。①塩小さじ1と小麦粉たちを混ぜる。②卵(2個)と水(おおさじ2)と分量2/3位入れていき渡す。
③粉っぽさが残っていたら、残りの卵水を入れて調整。④手のひらで生地を押さえ、こねる。
⑤表面がなんとなくなめらかになったらラップに包んで15分ほど冷蔵庫で休ませる。下写真はゆめちから+ホクシン全粒粉、この時点では見た目はちょっと・・・。
⑥打ち粉をうった台に生地をだして、4等分くらいに麺棒でのばす。
最初の水加減がすくなかったりすると、生地が上手に伸びずに”海老せんべい”みたいになっちゃたりします。
この作業、グルテンの強い粉ほど大変。ちょっと皆集中、静かになってきたぞ~。
⑦包丁、パスタマシンーンで好みの太さに切って、うち粉をふっておく。パスタマシーン楽しいです!
形や径いろいろパスタ。ほんとに楽しいはこれ!
手前から、春よ恋、ゆめちから、はるきらりの順。やっぱり、全粒粉がはいっているだけ、ゆめちからは粒粒が入っている感じ。フィットチーネでは、ゆで上げ後、春よ恋、はるきらりはピカリっ~とツヤツヤ輝いていましたよ。
パスタソースはペペロンチーノをベースに試食しあい、感応評価やアンケートをとりました。また、時間の関係とお好みのものでということでありとあらゆる市販ソースが登場。世の中便利になってますね。
結果は、はるきらり、春よ恋は一番食べやすいじゃないかという意見。ゆめちから+ホクシン全粒粉(トップの写真)見た目、食欲さそう荒々しさがあって、なおかつうま味があるんじゃないかという評価。私もレストランとかででてきたら、高級感も健康感もでるんじゃないかなと思いました。
今回は特別に、普及所の方々がHBでやいてきた、それぞれの粉による食パンをいただきました。どれもおいいしい。やっぱり、国産美味い!正直にどこからともなく麦の味がしてきます。
普及所のEさん、Kさん大変お世話になりました。大変楽しかった、おししかった、勉強になりました~。
函館・こなひき小屋のカンパーニュ
つい先日、パンの贈り物がとどきました。
妻は”なんかの工具が入った段ボール”と思っていたらいく・・・
それを開けてみると、
びっしりと美味しそうなパンたちが詰まっていまして、その中でもとてつもなく大きい白い物体が!
答えはトップ写真のカンパーニュ。
デカイ!隕石のようなごつごつした荒っぽささえ、感じる風格。
段ボールの隙間からこぼれる、パンのちょっと甘すっぱい香りの正体でした。
中には、種類別のパンたちもどっさりとはいっていて、どれも美味しそう~!
うちの次女、Kの体くらいあるパン。ツンツンしてます。
カンパーニュの送り主は、函館市と七飯町にある”こなひき小屋”の木村オーナーからでした。
オーナー自ら焼いてくれたようで、前田農産の春よ恋(ノーマル)70%+石臼春よ恋(全粒粉)30%のもの。テストで粉を使っていただきました。
中の気泡の美しさ、麦の香ばしい薫り。抜群です!
以前、小樽のエグビブさんでパン屋さんが集まって焼いたパンたちも、とても大きく通常、店頭では切り売りくらいしかしていないようなものでしたが、大きいほど美味しんだな、だから切り売りしたりするんだなと感じたものです。
こなひき小屋のHPはこちら→ポチっ
こなひき小屋の親方ブログはこちら→ポチっ
11月に木村オーナー夫婦に当農場によっていただき、麦談義に花をさかせました。
驚いたのは開店当時(20数年前)から、ハード系のパンを作って販売していたそうです。
いまでこそ、ブーム?というかやっと小麦についても考えようみたいな感じで、ハード系のフランスパンやドイツパンは注目されていますが、当時では”なんだ?”と思われたのかもしれません。
しかし、お客さんはこうしたパンを受け入れた(待ち望んだ)ようで、小麦だけの本当の美味しさを当時から食べれていたのは北海道でも少数本格派だったに違いありません。
流行りでない、美味しさへのこだわりで、今のこなひき小屋さんがあると思いました。
また、北海道のパン職人たちのベーカリークラブ、”N43”の会の役員さんでもあり、先日にはパン職人の技術をきそうバケットコンクールの主催もやっていたり、地元の異業種のシェフとコラボした活動を精力的におこなっているようでした。人間味あふれるパン職人さんにまた出会うことができました。
さて、隕石のようなパンを前にして
こんなデカイパン、なかなかなくならんだろう!子供も食べないだろう!と思うのは大間違い。
10か月の赤ん坊から、6歳の娘まで、うちの子供たちはパンにカぶりついて食べます。
間違いなく、美味しいんです。小麦の味なのか、技術の味なのか、バリィパリィっという食感とともに、小麦の薫りがなんともやめられなくなるカンパーニュ。
リーンなパンだからこそ感じられる贅沢いただきました。
こなひき小屋さま、どうもありがとうございました。
さぁ極美味ホットケーキを作ろうぜ!!”育てよう若き地域のサポーター”
12月1日晴れ曜日。本別中央小学校3年生を対象に農業加工体験をおこないました。
まずは結果から=大、大、大成功でした~パチパチ!!
今年、JA本別青年部(本別支部)の活動は、ビートの移植・収穫・加工をテーマにそして今回、最終章。
ビートからのつくった糖蜜をホットケーキにかけて食べよう!というこのなのです。
まずは、支部部長のもんぜんさんからいままでの、畑での作業のおさらいと、ビートの糖蜜つくりの説明を写真を交えて、生徒に説明。ホットケーキつくりのシロップまでつくってしまおうというのだから、贅沢ですね~。ここでしかできない本物の良さをかんじてくれたらと思います。といっても、こういった経験は地元をでたとき、大人になってから再確認できることかもしれませんね。
本別支部の今までの活動はこちら
ビート移植→ポチっ
ビート収穫→ポチっ
ビートの糖蜜つくり(仕込み作業)→ポチっ
それから、各班に分かれて作業開始。まずは、ビートの糖蜜をつくるところから。この作業は煮詰めるまで相当な時間がかかるため、こんかいはデモンストレーションのみ行いました。作りかたは、上記のビートの糖蜜つくりを参照してください。
今回は生徒にミキサーを使わせないため、ピーラーでとにかくピートを細かくむいて、お湯で沸かし作業をしました。万が一にそなえ、こどもたちには軍手を準備。気が利く支部長さんです。生状態では、苦味甘い感じ。この状態を知って料理することも重要。
それからホットケーキつくり開始。通常、簡単楽ちんなホットケーキmixをつかいますが、ここは本別産の小麦(ホクシン)をしようし、根本から始めます。
ここからは、最強?の助っ人が登場。うちの妻が講師となり、手順説明。
材料は4~5枚分(直径12CMくらい)だと以下。
ホクシン小麦粉 200g
ベーキングパウダー 10g
三温糖 50g
卵 1個
牛乳 170g
無塩バター 30g
サラダ油(焼き用) 適量
作り方
① ホクシン小麦粉とベーキングパウダーを混ぜあわせ、2回ふるう。(粉ダマとり、ふんわりさせる効果)
これ小さい時、やりたかった思い出あります。”カチャカチャッ”って新聞の上に粉が落ちてくるで楽しんですよね~。
② ボールに卵を割りいれ、ほぐす
③ ②に砂糖を加えて、泡立て器でもったりと白くなるまで泡立てる。
④ それから③に牛乳を加えて混ぜあわせる。
⑤ ④にふるった粉を加えて、粉っぽさがなくなるまで混ぜる(ここからゴムベラ使用)
⑥ 溶かしたバターに⑤の生地に加えて、馴染みこむように混ぜる。
こちらは、”男の粉いじり”不足分の生地づくりに挑戦!
焼き方
① フライパンを熱して、サラダ油をひく。余分な油はキッチンペーパーで拭き取る。
② 水をたっぷりしみこませたふきんを軽くしぼり、その上にフライパンをのせ、あら熱をとる。
③ おたまに8分目くらいの布地を流しいれ、フタをする。
④ 弱火で焼き、周りがぷつぷつと気泡ができたら、裏返して両面焼く。
⑤ 二枚目を焼く時も、濡れふきんの上でフライパンを冷ましてから焼く。(このほうがうまく焼ける)
うまく焼けてるかな~?どこの班でも、ホットケーキの焼け具合が良いと拍手~”イェ~イ!”と歓声が上がっていました。
そして、手つくりビートシロップをホットケーキに塗って完成。ほんとに美味しそうでしょ?
”おっいしぃー!””めちゃうまっ!””ビート糖蜜もあまくって美味しい~”と皆最高の笑顔。
”よかったっ~ビート糖も2回も練習してきたかいがあった”と支部の参加メンバーは思いました。
万が一のため(失敗したときの)?ではないのでしたが、市販のオリゴ糖も持参して、たべくらべてもらいましたが、青年部のつくった黒蜜は絶賛!され、逆に雑味が風味豊かに感じたのか、気合を感じてくれたのかなと思ったほど。
今、農畜産物の消費の減退は、市場でも明瞭な事実でしかも低価格志向。
しかし、農家も助成金や上層団体に消費拡大を訴えるだけでなく、根っこの地元の子供たちとしっしょに育てられる仕組みが今後も重要だと思ってやってます。流行り廃りで終わらない、子供たちが大きくなっても愛される農畜産物をつくるのが、我々若き農業者に必要な地道な取り組みなんです。
地元紙、十勝毎日新聞に掲載されました~。
ここだからできる本物ビート糖
ビートは収穫したあとどうなるのか?砂糖になるんです、ハイ。
では、どうやってできるのか?はてな~?そういややったことないな~ということで、砂糖をとってみようとJA本別の青年部(本別支部)のメンバーで、つくってみました。ある目的もあって。
最初に、ビートをよく洗います。
それから皮むき器で、表面の皮をむいてから、ミキサーにかけられるくたらいの形にきります。
ミキサーで粉砕して、お湯の中にいれます。ここで重要なのは、お湯をはりすぎないこと。あとで蒸発させてビート糖をとりだすので、成分の濃縮度を高めるためにも、お湯は若干すくなめのほうがベター。
それから70度くらいで、1時間近く煮出して、糖分を抽出します。
ビートをさらしにさらって、糖成分のたまったお湯をさらに沸騰させて、水分を蒸発させていきます。この時に、最初の水の量が多い糖蜜を取り出すまでにかなりの時間がかかります。また、さらしに越すときは、なるべくしぼらないほうが、良いようで苦み成分が余計にでてしまうみたいです。たしかに、二回やりましたが、一回目は思いっきりしぼったので、苦味がつよかった気がします。
沸騰させながら、こまめに灰汁取り作業。2.5時間かかってようやく糖蜜がとれたのです。
この作業、商業ベースじゃなきゃいけない気がしました。
お味のほうはというと・・・見た目も、ミネラル(不純物を含む)がたっぷりはいっているので、黒蜜のようなかんじ。もちろん、それはもう、甘~いのですが、ほんのり雑味のあるビターなかんじの大人の砂糖といった感じ。
”我々農家の汗と糖の結晶”がここにできあがりました!パチパチ。
初めてつくってみましたが、作業は簡単、時間は結構かかります(特に蒸発作業)。少量づつやるのがお勧めです。
原料のあるここでしかできない、贅沢なお砂糖の原型のできあがりでした。