9月2日、素晴らしい奇跡に参加しました。
それは、パンをこよなく愛する匠たちとの出会い。
小麦ってすごい!畑って素晴らしい!人との出会いの膨らみかた。パン以上のものを感じています。
皆さんこの本ご存じでしょうか?”BREAD”その名のとうり、製パン技術の本。パンを作るうえでの技術本です。その著者である、ジェフリーハメルマン氏に会えるチャンスをいただいたのです。
話はちょっとさかのぼります。8月下旬、東京の”パン技術研究所”で行われたジュフリーハメルマン氏の来日講演に当農場の小麦粉を使っていただきました。ご紹介いただいたのは、札幌のパン講師の森本さん。
ジェフリー氏が地元のバーモントの粉と北海道の粉とを比較したいということで、三種の粉”ホクシン””キタノカオリ””春よ恋”のいづれも全粒粉を送らせてもらいました。
実際、挽き方に関して素人であるから、現地では一度ふすまを取り除いていただいたようだ。その時の様子は、森本さんのブログから・・・こちらポチっ
森本さんの関連ブログは、ドキドキするようなドキュメンタリーです。是非チェックしてください。
このような光栄に恵まれるとは思っていなかったが、まさか北海道で会えるとは!
朝、車を飛ばして小樽に向かった。久々の北海道晴れで、空は青く、海もすきとおってきれいだ。
場所は小樽は忍路 にあるパン屋さん”AiguesVives・エグビブ”。
ここに、パンをやく匠たちが集結していたのです。
ジェフリーさんの本”BREAD”を勧めてくれたのは、日本の匠であるベッカライ・ブロートハイムの明石さんとドンクの二瓶さん。それに北海道のパン職人たちが集うN43のメンバーの方々。今日のこの姿をみて、北海道にも情熱あふれ、勉強熱心なパン職人たちがいっぱいいるんだなと思った。
仕込みの量を確認するハメルマンさんとドンクの二瓶さん。そして”BREAD”翻訳者、パンの作り方のデッサンをした金子さん。素人でも凄くわかりやすく書いてあります。
到着すると、すでに職人たちがパンの仕込みにはいっていた。パンを作ることに関してはまったくの素人。でもこの雰囲気。いい、いい、いい!皆真剣にパンに向き合っていて、楽しんでつくっている。
明石さんや二瓶さん、そしてもちろんハメルマンさんの手つきに注目し、それぞれの仕事をこなしていく。
窯入れの前のクープ入れも、なにか神聖な儀式のようだ。窯の中にはいったら後は人の手は加えられない。”どんなパンができるのかいつもワクワクするんだよ”と明石さん。職人という言葉の定義ってしらべたことないけれど、”とことんやることに楽しみをもち、とことんそれを追求すること”になるんだろうか。
エグビブさんの石窯でやかれるパンたち。”美味しそう”なんてつきなみな言葉でしかないけど、焼かれているパンをみると本当に美しいものに見えました。
今回も石臼で挽きたての小麦粉を持参。それぞれのパンに混ぜていただいたりしました。今回は前回の反省を踏まえて、ふすまの配分を少なくしてみました。
窯からでてきたパンの音って凄いんですね!生き物のようにパリっパリっ、ピシっピシって豊潤な香りと音に感動しました。
ランチはこれまた素敵な石つくりのテラスにていただきました。
最高のパン職人たちの出会いがあるとこ、畑の小麦たちに感謝・感謝です!
「パンを愛する匠たちとともに」への2件のフィードバック
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こんにちは。
先月畑にお邪魔しました、カオリです。
今日はこのブログを読んであまりに興奮してしまい、
メールしました。
というのも、‘BREAD’は私がアメリカ留学時代に
図書館でよく読んでいた本。最近日本語版が発売になって、
とても懐かしく思い、今また本屋さんでよく読んでいます。
・・・買えたらいいのですが。
その本の著者と前田さんが一緒にいることが
なんだか不思議に思えてなりません。
しかもそこには私の大好きなパン屋さん、
エグヴィヴとJINさんのシェフがいて。
私の中でバラバラに存在していたものが
すべて繋がっていることに
(一人で勝手に!)感動しまして、
思わずメールをしてしまいました。
ところで、
前田農産さんのパン用小麦粉を
1キロずつ何種類か欲しいと思うのですが、
どこかで買えますか?
また忙しい季節がやってくると思いますが、
生産者の顔が見えるおいしい小麦、
楽しみにしています。
カオリ様
メールありがとうございます。先日は雨の中どうも。
そうですね、パン通のかたには夢のような共演になるんだと思います。北海道のパンはもっともっと美味しくなると実感しました。なんせ、職人に魂が入っています。楽しみです。
小麦粉ですが、札幌での販売がいまのところないのです。すみません。現在の取扱は、帯広市藤丸様、本別町道の駅、東京Mix&Mix様となってます。いづれも在庫が少ないかと思います。
この秋には、新粉納品予定ですので楽しみにしていてください。