雨降って、地凍る。

”雨だぁー、何で北海道の1月中に雨なんだ?”
しかも降りました、ほぼ日中一杯。1月23日、十勝というより全道的に雨なったようです。日中も4月上旬の暖かさですって。完全にクレージーな天気だわ。
札幌では雪祭りの雪が思うようにあつまらず、帯広でも冬祭りの銅像なんかが解けて崩壊したというニュースもありました。
畑にも良くない。2年前にも12月に雨が降って、さらに1月にもふり、畑がスケートリンクみたいになったことがあります。そのとき、小麦が分厚い氷の下敷きになってしまい、凍結とうより呼吸困難が続いたための窒息枯れのような状態になりました。水のたまる畑の低みなどは、特にひどく被害が大きかったのです。
思い出すあの恐怖。畑も縞模様というかスポット状にに枯れるため、後の管理が大変。欠株が多くなり収量が減るのはもちろん、そこからの雑草の繁茂、追肥肥料や農薬の無駄。畑の乾きの早い、遅いなどいろんなことが考えられます。
天気商売ですね~雨も1月だってわかってふってきるんだべか?温暖化とよびたくなる北海道らしからぬ現況があるのも最近の天気なのです。
24日の道路なんて、このとおり。スケートリンクです。今日もどこかで誰かが転び、誰かが路面転落とかしてるのかもしれません。明日はマイナス15度ですよ。どうなってるんだ。
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キッザニア東京VS 食農体験in本別

1月上旬に子供達を連れて“キッザニア東京”というところへ行ってみた。ここは、2歳から15歳までの子供達に就業体験ができるという施設。
施設の特徴としては↓
1.好きな仕事を選んで働く。
1.働いたお給料を使う(習い事や買い物)。
1.お給料を銀行に預金する。
パイロット、飲食店(ソフトクリーム、ジュース、ピザなど)、ブティック、建設現場、消防署、警察署、運転免許試験場、医者、商店街、旅行代理店など実生活のなかのものがあり、大手企業が出資しているであろうパビリオンで、子供達が大人のインストラクターについて、様々な職業につけるというものだ。
将来ある子供達には、あらゆる可能性がある。こういった施設は今後ももっと注目されるのではないかと思う。働く⇒お給料をもらう⇒使う、貯めるという経済のサイクルを学ぶ上でも大人の実生活に近い。しかもどの職業も本格的だ。うちの子供たちも小さいながら憧れ?の職業体験をしていた。
CIMG3683.JPGhttp://www.kidzania.jp/
息子は”バックドラフト”?なのか、絵本の”パンプくん”の見すぎだろうか、”消防士”に変身。一番奥の”チャ~”みたいな消化活動員がそれ。
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一方、娘は救急救命士に変身して、AEDをつかって心肺蘇生をはかったりして。緊迫感もあります。
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どういうわけだか、最後は自動車整備士に。まだ、気になることにまっしぐら!の息子は”このドア気になるな~”とお兄さんのお話そっちの気~みたいな。申し訳ないです。
しかし、ふと思った。もちろん実生活に近いといってもバーチャルな世界。経済の流れを知るには良いが、特に農業体験があったらなおさら良いと思った。事実、一回のパビリオンの体験は40分ぐらいだろうか。農作物の場合、そんな短時間でできるわけないのだが、例えば、ピザ屋なら、小麦粉になる前の小麦の説明があってもいいだろうし、ソフトクリームだって、牛の牛乳からでてきていることを子供達ももっと知るべきだと思った。
そう考えると、田舎で地元の小中学生に農業体験を行っている、我々(JA本別青年部)の取組みは、都会の体験に匹敵するどころかそれ以上だと思った。“土いじり”がどれだけの効果を生むかはわからないけど、本物に触れる機会があれば“食材の粗末な扱い”が減るんじゃないかと思った。
時間をかけて、1から作る楽しさ。それが農業なんだと改めて思った。
我々の農業体験リポートはこちら!シリーズ”育てよう若き地域のサポーター”
長いも植えました!
豆を播きました!
”ザ・収穫祭”
”お乳搾りました~!”
”餅つき大会with収穫あんこ”
子供がいるなら、キッザニア超おススメです!

営農計画その一”復習”

農閑期は私にとっては貴重なインターバル。というよりこの時期の過ごし方のほうがむしろ大切なのかもしれない。畑にでれば、やること、やれることはかぎられているからだ。時間は一日24時間。
来期、3月からのビートの苗つくりをしだすまで、今年の計画を練り練りしています。それには過去のデータが必要なわけで、日誌や畑毎の作業野帳をパソコンで集計したりしていると、”そうだっ!あの時こうしようと思ってたんだわ!””ここで、機械壊れて作業はとまるし、ウン十万も修理代かかったよな~”とかよい事もわるいことも思い出すんです。でも全ては事実。
どうしたらもっと作物にとってよい土になるのか?毎年一年生のような気分になってしまうこともあります。作業にも無理・無駄があったり、土壌診断の表をみたり、PCのデータをみたりして、一人唸ってしまうのです。
 私は一次産業の欠点は、”伝承”にあるんだと思います。家族経営がほとんどですので、父から息子の代まで少なくとも20~30歳くらいは離れています。農業は同じ形態なら一年に一回しかできません。特に厳寒期のある北海道では。だから”親父を抜く!”なんていうのはそうそう簡単なわけにいきません。かたや何十年の経験・感覚のあるベテランですから。
 だから大方の数値を把握する必要性があると思っています。自然相手の中、科学の力は絶対ではないですけどデータが蓄積されることで、その土地や人独自の”伝承”のスムーズ化が図れるのじゃないかと信じながらやっています。日本の農家の6割が65歳以上ともなると、早くそういったベテランや匠の技を伝えないと、”来るべき時に動けない日本の農業”の可能性だってあると思うのです。
ちっちゃいところというより、まづ自分の畑からどんな畑でできた(土壌分析表)のか、どんな風につくったのか(生産履歴)、どんな味がしたのか(消費者の意見)、特に最後の”どんな味がするのか、どう調理されたのか、誰が食べたのか?”なんてわかったら、やりがいありますよ!!!
”次に農家をやろうと思う世代にできればスムーズに繋いでいく”
決してマニュアルつくりじゃなく、”食料を生産する”って考えると”今日あって、明日ない”では済まされない問題ですから。
皆さん、どう思うのでしょうか?

ヒュイ~~ン!

田舎では田舎の遊びがあります。今日はソリすべり。
”ひゅい~ん!””キャァァァっ~!”っていいだけ滑って帰って、自家製のピザ食べて寝んねをするのです。子供にとっては、きっと最高でしょう。
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”たっ、隊長~、まってぇ~”
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農業もいろんな仕事も家族あってのもの。
よろしくお願いしま~す!

一粒万倍!

新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
皆様にとって、幸多い年になりますように。
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金の米籾。元旦にいった地元の神社のおみくじについていたものです。珍しいのかどうかはわかりませんが、ここの神社のおみくじには恒例で、金(24GPK)でできた縁起物が入っています。打出の小槌、箒とか。今年は”米粒”が入っていました。
注釈を読むとなになに・・・
”一粒万倍(いちりゅうまんばい)”
わずかなことから大きな利益が得られるたとえ。
わずかなものでも粗末にしてはいけないこと。
他に
仏教では、1つの善根から多くの報いを得るとの意もあるそうです。
確かに自然界では、一粒の種から、その万倍の粒が収穫できることになりますね。作物も雑草も。
ん~なんだか良い予感のような、気を引き締めなさいと同時に言われているような。
今年も豊穣の秋の一粒万倍を目指して、一粒入魂します。
よろしくお願いします。