春よ恋vsはるきらり

在来種でありパン人気種”春よ恋” VS 新品種、次世代期待のエース”はるきらり”
隣あわせで、バチバチとライバル意識と仲間意識を持ち合いながら、同じ畑にうわさってます。
7月初めに受粉時期を迎えました。播種日も同日の4月17日。肥料も農薬管理も全く一緒にやっています。この時期、春よ恋には必ずといっていいほど、ある異変が起きるんです。それは、トップリーフ(止め葉)が、黄色くなる現象。
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はっきり言って見た目は悪いです。農業試験場によると葉が黄色くなるのは、春よ恋の生理現象の一つで未だに謎の部分でもあるとのこと。しかし、黄色になるんだから、葉緑素が抜けてしまうことになり、光合成の働きが悪くなるように思われる・・・。
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初めて作った、6年前は何の薬害なのか、肥料の欠乏なのかと冷や汗をかきまくったことでした。見解は生理現象。ですが何か”春よ恋”のなかで急激に変化が起きているのは確か。受粉(恋愛)が成就して全ての力を子孫を残すほうに使おうとしているのか、それともただの登熟までの老化現象の一つなのか。
一方、40cmとなりの春まき小麦の新ホープ、”はるきらり”は平然と緑をキープしてるじゃないです!”すげぇ、このDNAはエエぞ~、タフだぞ~”と防除しながら思っていたわけです。全く、黄化現象がみられません。
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しかも、穂の段数も春よ恋が7~8段に対して、はるきらりは8~9段ある。登熟がどうすうむかわからいけど、単純に収量性は一歩リードしてるし、耐病・耐穂発芽性があるDNAだとすれば、すばらしいじゃないですか。あとは味てき、加工適正がどうかと思うけど、その辺は農家の腕もあるでしょう、きっと。
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基本的には、どちらも素晴らしい品種ですよ、もちろん。良い品種=安定生産=安定供給=安定価格=安定需要となるはずなんです。
PS:そういえば、此間のN43°の勉強会で、”はるきらり”の名付け親にお会いできました。これもちょっとした運命の一つなのでしょう。

「春よ恋vsはるきらり」への2件のフィードバック

  1. 羽田の玉ちゃんさん
     はじめまして、メールありがとうございます!北海261号の検索とは、通な方ですね。どんな名前がつくんでしょうか?今年度品種登録をうけ、それから来年か再来年に銘柄登録され、農家が作れるようになると思います。
     ウワサですが、カナダ麦1CWよりもふくらみやパン適正も同等以上の評価をうけ、ホクシンに混ぜての使い方の広がりがあるなど期待の新品種です。
     より詳しい情報は、北海道農業研究センターの小麦研究チームにお問い合わせください。
     私もはやく作ってみたい品種の一つです。

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