春まき小麦”春よ恋”の後継者ではないのですが、新品種”はるきらり”をこの度播きました。
まず簡単な紹介なのですが、春小麦=春に種をまく小麦=タンパク含量が高い=製パン性が優れる
という感じです。ですが、今までの春小麦は、収穫時の雨天や曇天による、穂発芽(実が熟しているため穂から発芽してしまう。粉にできない、もしくは品質が著しく劣化する。)となります。
北海道の元祖春小麦”はるゆたか”はこの穂発芽が現場問題なんです。農家が作りづらい=病気や発芽しやすい。だから”幻”のように扱われるんです。今は初冬まき(雪の積もる直前にまく)技術が北海道の中央部ですすみ、ある程度はこれらの諸問題をカバーできるようになっています。
はるゆたか⇒春よ恋⇒はるきらり と穂発芽に強く、日本独特の気候に対応したカビ汚染が少ない品種の改良が試験場で進められ、一般畑の試験栽培となりました。十勝では3戸の農家が栽培に挑戦。うち一戸がわが農場です。
見た目は、春よ恋と比べると、若干大粒で丸みを帯びている感じ。試験場では少々茎丈が短いので播種量を気持ち多めにというアドバイスをもらったので、”春よ恋”14kg、”はるきらり”16kgで播いてみました。
ところが事件発生!去年の豆の収穫後のざんさ(茎と莢)とこれまた試験的に取り入れた機械の一部がミスマッチで、種のでるところが一部つまり、ムラになってしまった・・・。こりゃマズイということで、すぐに従来の機械の方式に部品を取り替えたのです。ふ~っ。
”はるきらり”、キラキラと輝く次世代のエースになることを願いつつ、多くの方に応援していただきたい品種です。誰がつけるんだろう?この名前?いいですよね!
「新品種 はるきらり 誕生!!!」への2件のフィードバック
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はるきらり 素敵な名前ですね。
北海道米のように新しい品種がどんどん増えて
北海道のパンは北海道の小麦で作るというのが
当たり前になるといいのに。
大きく育って、小麦粉になって出てくるの
楽しみに待っています。
atsukomamさん
いつもどうも。そうですよね。小麦だってそれぞれの特徴があるのだから、銘柄でブランド化してもいいですよね。
実は試験場では、若干タンパク数値がハルヨコイと比べて少ないようですので、窒素肥料のやり方に注意してくださいとのこと。どんな味がするんだろうと、自分も楽しみなんです。