緑肥のえん麦&ひまわり収穫しません。

IMGP7202.JPG
10月上旬。10月に入り、急に朝晩が冷えてきた今日この頃。
8月16日とかなり今年は遅れて蒔いてしまった緑肥(そのまま畑の有機物になる)を粉々にする時期がきた。
IMGP6848.JPG
いつもなら、8月上旬に蒔いていたのに、今年は小麦の収穫が秋も春も全体に遅れた。というより通常年に戻ったということかもしれない。過去2年の旱魃を考えると、収穫水分が多かったのと熟期が遅れていたので・・・・
と書いたが、結局準備不足。言い訳しちゃいけない。
今年のまずは失敗から。
1.緑肥の量(9kg⇒12kg)に増やしたこと。増やさなくても今年の9月の温度の高さからいったら10kg/反の量で充分だった気がする。収穫時にはかなりのえん麦が倒伏していた。
2.その倒伏していた原因:ブロキャス散布後、パワーハローで撹拌したまでは良かった。
  その後の対応として、ケンブリッジローラー等で土表面を占めるべき。結果、根がフワフワした状態だった。
3.そのフワフワ感はどこから?とういうと、スタブルカルチ(レムケン製)をデモで借りた。
  素晴らしい混和能力と小麦の刈り株除去ではあった。20cmくらいの深さの調整だったが、これがフワフワ感の原因。
  決して悪い評価ではないが、その後のローラー等の鎮圧がないのがわるかった。
では、成功部分は
1.成功ではないが、天気に助けられ、遅まきでもそこそこの丈約40cmのえん麦、また10月8日にはひまわりはちょうど満開有機物確保にはなった。
2.失敗2のスタブルの効率の良さと表面の綺麗さには感動した。来年入れちゃうかも!?
3.初めてひまわりをえん麦と混幡してみたが、綺麗だ!こりゃ喜ぶ通行人も増えそう!
IMGP7174.JPG
すき込み作業はうちは2段階。メリットは
1.チョッパー:1工程増えるが、裁断することで腐れや土との分解は明らかに早い。プラオ作業も引っかかりが少ない。また次年度のビート間のカルチ作業でも深耕爪等で、未分解の葉や茎を引っ張ってこない。
2.プラオかスタブルカルチ:プラオをかけるまで、空気と触れさせ表面を混和しておく。
                  今年はスタブルがあるので、プラオとの違いをみる。
IMGP7177.JPG
ひまわりの効果:高い有機物の量を確保できるが、うちは景観を良くしたいということが主な理由。
IMGP7184.JPG
えん麦の効果:えん麦といっても、野生種とかサイヤーとかいう品種がある。うちのはサイヤー(オーストラリア産)
クリーニングクロップとも呼ばれていて、土壌の根ぐされセンチュウや寄生すると恐ろしいシストセンチュウの密度を下げる効果がある。それは毎年の土壌分析からもよく分かる。センチュウの密度(頭数)が明らかに減るのだ。もともといないところは関係ないが、豆やイモにつくと、収量は激減、品質も低下する。
IMGP7185.JPG
今年の小豆の畑は、借りた8年間には144頭/100g土中いて、豆が全然取れなかったのが去年は12頭まで減っていた。もちろん、輪作で畑を開けていたことも事実だが、その間小麦後にサイヤーを3年作っている。これが効いていたに違いない。どこが大事かというと根からだす根酸が効果を発揮するようなのだ。自然治癒が他の作物でできるなんて、やっぱ植物の世界もバランスが良くないとダメなんだなと思う。
IMGP7189.JPG
ということで、ひまわりなんか満開に咲いて間もないのだが、ここでお役御免だ。ありがとう!
IMGP7201.JPG
小豆の収穫⇒ビートの収穫⇒黒大豆の収穫と立て続く。
ここがベスト!!というところでやりたいのだが、機械も人も必要最低限でフルに動いている。
天気もこれ20度以上なんかは気温が上がってこない感じだし。ここら辺がいいところ。
IMGP7197.JPG