今年の成果は?

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なにやら、農家の若い部類?の方達が畑に入って小麦、ビート、他の作物をみています。
その中心に、土のコンサルタント、Dr.川辺氏が土の分析表と実際の作物や生育状況を聞いたうえで、農家の”どうして?””どうしたらより健康な作物にあんるのか?”に応えています。
6月下旬にはメンバーである美唄の農家さんに視察。恥ずかしながら、水田をまじかでみるのは初めて。水田には、元気なおたまじゃくしたちが、気持ちよく泳いでました!
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十勝は国の減反政策により、水田はほぼ0haに近い状態です。しかし、道内でも函館、札幌、旭川周辺、ようは北海道の真ん中の日高山脈から左側では、米の生産地帯なんです。北見でも一部のこってますけど。
近年、”北海道米が美味い!!!”とされてきましたが、地道な品種改良と温暖化も少々手伝っているのか、本当においしいのです。”おぼろづき””ふっくりんこ””ななつぼし”と各地域で生産されています。
話がとびましたが、”バランスの良い食事”が人に必要なように、土にも動物にも”バランスのよい土”が重要と考え、カルシウム、マグネシウム、銅、ホウ素、亜鉛、マンガンなどの微量要素を不足しているぶんだけ土に施します。畑ごとの土の分析値から、把握したデータから、過剰な施肥をへらす取り組みをしています。うちもまだまだ、改善点や改良の余地ありです。
農産物や畜産、乳製品とつくっているものは違っても、すべては土から始まっています。皆で土の改良をはかり、継続的にデータを蓄積することは、次の世代にも繋がる重要な財産になるりますよ。特に一次産業のような、天気・土質で変化するデータのとりづらく、かつ家族経営な農家であれば、技術を2,30十年かかるわけで・・・。食料不足が巻き起こるなか、増産と持続的な農業との両立がもとめられているんだと思います。
最後には皆で、情報交換を含めて懇親会。今年はメンバーの肉牛屋さんの、肉や美唄さんの米が振舞われ、”土つくりから消費まで”、味のチェック。新鮮、安全、美味しいっすよ!

スーパー堆肥にな~れ!

前回、土つくりの一環として堆肥を牛やさんから分けてもらい、気温の高い天気の良い日に、大型のユンボで撹拌作業をしました。
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なぜ”撹拌作業なか?”っていうことですが、もらってきた堆肥は水分が高すぎるため、醗酵がすすんでいません。そこで、”堆肥を切り返す”とかいう言葉で表現してみますが、”空気と混ぜる=醗酵が高まる=水分が抜け完熟に近づく”という感じ。
堆肥も生に近い状態は、尿・糞からでる窒素分が多く、この養分を手っ取り早く畑に入れたい場合は生でもいいようです。が、牛の体内を通っても、雑草の種は残りますので、できれば60度以上にはして、醗酵を進めて種を死滅させ、畑にはびこらせないようにあしたいことと、微生物の動きをより活発化させたいところがあります。
そこで、堆肥に混ぜる種つくりをしてみました!まづ材料ですが
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キノコ菌床のクズ  12t
コフナ(嫌気性醗酵菌) 1.5t
貝化石           2t
腐食酸肥料        2t
炭              1t
酵素液(5000倍液)   200L
を準備してユンボで混ぜ混ぜします。最後に酵素液を全体にかけてシートをしてみました。
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いろんな菌が繁殖して、病害虫に強い堆肥にするのが狙いです。今度はこの山を種として、少量づつわけて堆肥の山と混ぜて、少量投下でも、作物にとっても吸収しやすいものにできれば最高です。   

堆肥つくり シーズン1

何の山だかわかります?
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答えは堆肥の山脈です。10tダンプ、およそ300台分の牛糞が集結したのであります。
牛やさん3戸から、小麦の収穫後にでる麦わらと交換したもの。
畑の麦わら⇒酪農家の牛の敷きわら⇒堆肥化⇒完熟化⇒畑でじわじわゆっくり効く栄養素として戻す
リサイクルというより、付加価値をつけて循環している感じでしょうか。
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裁断されて敷きわらにつかわれているため、最初の堆肥はこんな感じ。まだまだ水分ばかりなので、これから撹拌作業をして、他資材も投入しながらいろんな微生物を増やします。土にも多様性が必要だと思ってます。
しかも最近の堆肥、臭くないんです!牛やさんによるようですが、活性水などの資材を餌と混ぜたりしているためで、撹拌作業でもしないかぎり、近くによっても”くさくな~い!”と娘にも言われるくらい。
一年や二年では効果はあらわれないけど、長い目で土のことを考えてます。

石の上にも30年?!

なんだこの肥料袋は?畑の天然石達が運びだされようとスタンバってるんです。
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中にはじゃじゃ~ん!いし、いし、いし、石!!
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就農した当時は、”なんで石なんかとらなきゃならんのだっ”と不機嫌な毎日を過ごしていましたが、いうなればそれは作物のことを考える農家や経営者としての視点からではなく、”やらされている仕事”の感覚があったと思う。
作物の根に邪魔するようであれば取らなければならいし、作業性や作物の部止まりの向上のためにもやらなければならない。人間の力で取り除ける量はしれているかもしれないけど、ちょっとずつ、ちょっとづつ良い畑になるようにと続ける。しかも大人数でこういう作業はやるべきだと思ってやってます。
石の上にも、かれこれ30年。じいさんの代から比べれば、まだまだ楽させてもらってるんだろうなと思う。事業を継続させてくれる石(意思)にも感謝!
 

畑のリハーサル

今日は、土壌分析の会の勉強会があった。
まずは、足元の土の状態を客観的にでも、みることが大切だ。
だって、お天とさんは、どうなるのかわからないから・・・
農業はギャンブル?神頼み?じゃ、いけないのです!
まだ雪の中の畑が、春になって見えてくるまで、リハーサルを行う。
この銘柄の肥料をこの畑に、何kgやるとか、どんな方法でやるとか、
おおよそいつやったらよいか?よりPCでかんりするのに使いやすくるのは
どうしようか?だとか、いろいろ意見や去年の反省点など、皆もっている。
このリハーサル作業はとても、重要だ。大よそでも肥料や農薬の経費をつかめるし、
土壌分析から無駄な肥料をやらなくてもすむから。家もカリやリン酸が負荷財産?(過剰)
になっている畑や、カルシウムやミネラルの多い、適正範囲だとか、少ないとかいろんな
畑の顔がみえてくる。やり方やタイミングもリハしとかないと、現場では”いざ”というとき、
あわてふためくことが多いから。
PLAN→DO→CHECK→ACTIONができるこの時期、心も体も頭も充填しなければ!