soil sample taking for the next season

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土壌サンプルの採取はいつもこの時期、11月中旬。
じゃなきゃ、凍ってシャベルもささらなくなる。
年に一回毎年取り続けて10年以上になった。パチパチパチ~。
“継続は力なり”とはこのことで、客観的に土の状態を毎年チェックするのは非常に重要だ。
土サンプル採取の目的は
1.畑の状態を化学の数字で認識する。
2.そのデータを基に肥料の設計を組む。
3.データは蓄積して、毎年の変化を数字で見て、作物見て、土の状態からさらに反省をしていくツールにする。
4.次世代に向けた情報として保管し、それぞれの畑に解釈をつける。
取る土は各圃場ごと。前回ライムケーキを土壌改良剤としてまいたのも各圃場ごとのサンプル数時から判断する。
うちではサンプルを4つ取る。
1つ目:SRU(全道組織の土の勉強会)農学博士のDrカワベ氏の指導のもと、土壌のデータと土質その年の天気や作物の状態を勉強するかい。土のバランスを考慮しカルシウムやミネラルなどを過不足なく土壌改良していく。農家は経験や勘に頼ることがおおく、理論的にデータが何を示すのか非常に勉強になる会だ。
2つ:農協連 十勝にはJAが出資した土壌分析の機関がある。ここのデータはJAほんべつのマッピングシステムに登録されるので、将来的なデータの蓄積に役立つ。
3つ:北糖 とりあえずのpHとECを簡易測定してもらう。
4つ:JA本別 土中にいるシストセンチュウの頭数をカウントしてもらう。豆とジャガイモを数えるのだが、うちはジャガイモはないのでダイズシストセンチュウの数を数える。頭数の数によっては、生育途中で作物が障害を受けやすい環境下におかれるため、特に豆類を作付するときはこの数字も重要だ。
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でどう取るか?
 きれいな肥料袋やガラ袋をもって、シャベル持って畑を横断していくのだ。
畑の表面と地中30cmくらいでは全く違う様相をみせることもある。
やっていることは簡単だが、データと反省を得いる意味では毎年の楽しみな儀式だ。
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取ってみるとよりよくわかるが、土質が違うと見事に土の色も変わってくる。
来年はどんな年の土になるんだろう?
作物や土って作ってみないと分からないが、作る前にわかることも多いのだ。
土のバランスだけ良くなっても、作業が作物の適期に行われなくては意味がない。
農業は複合作用の連続なのだ。