9月7日 「ゆめちから」の歌全国放送決定!聞いてね❤

パン用小麦「ゆめちから」がラジオにでることになりました~パチパチ~。
今回は、「北海道産小麦でパン作り」というのがタイトルで、新品種の「ゆめちから」に焦点があてられていると思います。
NHKラジオ第一で、しかも全国版ですよ~!それゆけ~”ゆめちから~”みたいな感じですね。
しかも、新品種小麦「ゆめちから」の歌が流れる予定です。ユーチュウブでも聞けます。検索してね。
トップ写真、左手の「きたほなみ」もその強力な協力者として、一フレーズの歌詞にはいってきます。
十勝の帯広三条高校の合唱団が歌うこの歌、きっと小麦の品種に歌があるのは世界広しといえども日本の「ゆめちから」だけだと思います。以前、アメリカやイギリス人の育種研究家も、この歌に唸っていましたからね~。
以下ラジオ放送の詳細です。
時:9月7日 21:30~22:00 『道産小麦でパン作り』
番組名:『もぎたて北海道』
チャンネル:ラジオ第一
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この放送とNHKの十勝のパン用小麦の最近のルポはある志あるアナウンサーKさんが追跡取材してます。
今年の熱い夏、何度も帯広から車を走らせ本別までやってきてました。取材や小麦畑の風景を撮っていました。
流れる汗やその紳士的な態度は、やっぱり現場で頑張ってる人っているよな~とこちらも元気になるほどでした。
是非、汗と麦の結晶 ”追跡 北海道パン用小麦A to Z” 聞いてくださいね。

ほんべつ小学3年生のイモほり体験教室

8月29日のよく晴れた日。
昼からほんべつ農協青年部の本別支部のメンバーで、イモほり体験教室を行った。
5月に子供たちに植えたもらったジョガイモ。
立派に成長しているか、早速みなんで掘ってみた。
今回は支部長のH君の発案で、ジャガイモのホイル焼きにして、みんなで畑で食べよう!!という素晴らしい企画から、畑の持ち主と今回のジャガイモの育ての親?T君やメンバー達が協力。
焼き肉台(ドラム缶半分サイズが農家にはよくある)に炭を起こして、ホイルに包んだ芋を準備。
授業開始からスタンバッていたのです。美味しくやけるかは半信半疑。でも美味かったなんだな~これが。
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それから、早速子供たちにジャガイモを掘ってもらった。
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茎が青くのこっている場所が掘った場所。他は枯れているがこれは、ジャガイモの肥大を止めるための作業。本別町の加工用のイモは、”こいけや”さんのポテトチップスの原料の一部として使われているんです。もちろん規格サイズというのが決まっていて、規格以外のものだとハネ品となってしまいます。ポテトチップスの一枚が巨大すぎるものって食べたことないでしょ。
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“あった~!!”
“すげぇあるぅ~!!”
“うわ、でっか!!”
と喜びの声が響いたのでした~!最高楽しいそうでしたよ~。
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たった10m分くらいの幅の畑ですが、袋いっぱいとりきれないほどのジャガイモがなっていたんです。
“いや~もういい、持てない”
“じぃちゃんち農家だから、イモあるんだけどぉ~”
“これ・・・ちゃんのでしょ、私のじゃない!”とか最後は、いもの擦り合い?!なることも。
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確かに10kg近くはどの子もっていたので、学校帰りはどうするのか心配になりました。
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そして獲れたの”新じゃが”を青空のもと食べたのです。バターのっけて。
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これ最高美味しかったですよ~。ただホイルにつつんで焼いとくだけ。表面は黒焦げになっても、中はホクホクです。
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美味しそうでしょ~。

ウェンディ ファイナリスト賞受賞!!

ウェンディ“がファイナリスト賞に選ばれました~パチパチパチ~!!
って何?と思われてる方、ちまたで評判の可愛い女の子ですよ!というのは冗談で、十勝の地ビールです。
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7月に名古屋で開かれた「ジャパンビアフェスティバル」にて、愛知県知事賞ファイナリスト賞をいただきました~。
ジャパンビアカップ金賞にならび、Wでの名誉です。おめでとう!!
このビールは、アルコール4.5%と低いわりに選ばれたのは、味の美味しさを評価されたのではと、新聞の記事に書いてありました。
確かに、エゾヤマザクラ由来のサクランボ酵母を使っているせいなのか、すっきりとした味わいになっています。
来場者2500人から60銘柄から、最優秀候補7銘柄に与えられる賞のようです。
きっと、あのラベルの可愛さも酔ったついでに入れた人も多いはず。
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純粋に、当農場の小麦を使ってビールを作ってるんですよ。
小麦って凄い汎用性ありますね。
十勝の地ビール&ピゼリア ”十勝ビール“で製造、販売しています。
すっきりとしたフルティな味わいからも売れ行きも好調のようで嬉しい限りです。
こちらのヘルシーピザの全粒粉も、当農場のキタノカオリを使っていただいております。
是非、その香ばしい小麦の香りとともに、ビールをグイっといっちゃってください。
今後も楽しみなウェンディです。
地元でも紹介したいと思い、イベントでサーバーからシャキッとひえたウェンディをお届けします。
いづれも限定商品です。飲みきり御免もご容赦ください。早い飲み勝ちです。
イベント:ほんべつキラメキタウンフェスティバル日時 平成23年9月3日(土)4日(日)
場所:JA青年部ブース
   イケメン若農家たちの汗と土の結晶、獲れたて野菜や、毎年好評の”冷やしお汁粉”も数量限定でお出しします。是非是非飲みに食べにきてください
 このお祭り、十勝東北部の最後の花火大会です。
是非、納涼と短いとかちの夏の思い出に来てください。
 

新食感!満寿屋の”トカチノクグロフ”

十勝いるならだれでも知ってる老舗パン屋”満寿屋商店”。
マスヤのパンで育った!という方も多いのでは。
家では母が小さい頃から、30年も前(覚えているとするとこのころかな)から”ネジリドーナーッツ”を買ってきてくれてよく食べたものです。結局、母ちゃんの味ってよく口にしてきたものなんですね。
当時とはちょっと違ったところがあるとすれば、それは北海道産小麦にこだわりをもってきたところ。
全量の小麦粉を”北海道・十勝の小麦でやってみたい!!”日本でも唯一といってもいいかもしれないほど、地元食材にこだわったパン屋さんです。
そして、当農場でも自分家の小麦を初めて食べたのも、マスヤの現社長、杉山さんとの出会いから。
もう7.8年くらいまえですが、”春よ恋”を作った最初の年に噂を聞きつけて、”原麦をください!”と飛び込んできたのが杉山さん。早速、石臼でひいて全粒粉の春よ恋のパンには驚きでした。”美味い!!”実際にこの時の出来事がなければ今の生産はないといっても過言ではありません。味の素人でも美味しい!と思う。この小麦だったら必要としてくれる人たちがいるはず!と思ったのでした。
 ”きたのほなみ“の収穫の時には応援しにきてくれましたよ~!ありがとうございます。
 そして、その時もう一つ印象に残る出来事が・・・。
それは、杉山さんが描いた一枚の絵。夢に画くパン屋の店舗でした。
風車の力で石臼を回し小麦を挽き、店舗の周りには小麦畑が広がり、日本一の生産量を誇る北海道・十勝の小麦を使って地元に普及させたい!そのドラフトが描かれていました。
 そして数年後、それは現実になります。
それが、満寿屋パンの”麦音”店です。
夢を語る、人に見せるというのはそんな簡単じゃないご時世で、ひたすら前向きに地元を発信する。こんなパン屋が作ってみたいと語っていた杉山さん。初対面でかなり懐疑的に思っていた私が恥ずかしく思います。麦音店は想像を飛び越える店舗の素晴らしさ、外観、スタッフやお客さんの笑顔にあふれた店舗になってます。もちろん、全量十勝産の小麦でこの店舗のパンはできています。 ”美味しさ+α”ってこういう感じなのかなって、いつも思ってしまうのです。観光スポットとしても注目され、地元に愛されるパン屋の代表格です。
 お役に立てるとはその当時、全く考えられませんでしたが素晴らしい出会いのもとで、新しい商品が生まれました。
トカチノクグロフ“です。十勝の厳選食材と新しい食感と、食べ方の提案の誕生です。
何が?というと
 総監修は、シニフィアン・シニフィエの志賀さん。
小麦粉・・・十勝産小麦きたほなみ・ゆめちから(十勝本別町 前田農産)、パン酵母・・・老麺&ルヴァンリキッド(麦音自家製)、大豆きなこ(十勝産大豆)、たまご(十勝中札内村)、牛乳・生クリーム(十勝清水町あすなろファーミング)、グラニュー糖(ニッテン)、バター・・・手造りバター(十勝野フロマージュ)、ブランデー・・・十勝ブランデー ジェンティール(十勝ワイン研究所)などなど。
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 十勝丸ごとの贅沢食材の逸品。
ギフトとしても喜ばれそうです。
本当に不思議な縁というか、お役にたっているのかなと思ったりもしていますが、嬉しいしありがたいことだと思います。是非、食べてみてください。なんだこれは?トロけてしまうような新食感。濃厚な香りが、ティータイムを演出することでしょう。
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 何度も何度も試作を繰り返してきた、マスヤパンの天方さんやスタッフの方たちの努力もクグロフ(僧侶の帽子)に詰まっています。きな粉をかけて食べるところも、面白いですよ。
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 最後にもうひと話し。
先日ある方から、マスヤの初代ご夫婦と祖父母さん達のお話を聞きました。
昭和の開店当初から長蛇の列が引っ切り無しに続いた人気店で、毎日小麦粉まみれで休みなくお客さんに”安くて美味しいパンを”と朝から夜中までとにかく働いたそうです。
 パンをリュックに背負って、釧路まで売りに行った頃もあった様子。
その志と行動力、遺伝子は今の社長や、スタッフの方に引き継がれているのを感じます。
私たちも勉強し、見習うところがたくさんあります。
 私も、いまだに大好きなマスヤのネジリドーナッツにより深い思い入れができました。 
あっ、9月の地元情報誌”Chai ” にも掲載されてtokachinokugurohu.bmpました。

麦チェンワークショップin十勝

北海道には、シーニックバイウエィというドライブがてら、美しい景観をたのしめる観光ルート案内の総称がある。
6月の中旬、ちょうど秋まき小麦の受粉のころに麦チェンツアーは行われた。
うちでは、「きたほなみ」の畑を案内、参加者に小麦畑を散歩してもらった。その時の様子がこの写真。
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うれしかったのは、参加者が北海道在住者だったこと。
もちろん、道外の方でも日本以外の方でも大歓迎なのだが、地元の素材を地元の人たちに知ってもらうことは特に重要で、小麦畑なんてそこらじゅうにもあるにも関わらず、わざわざ本別町まで来ていただいた。
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 もともとパン大好き関係者しかいなかったのかもしれないが、皆さん目を輝かせてワクワクした感じだった。
 ということで、このツアーの意見交換会(反省会?)が行われる。以下
日時  平成23年9月2日
    午後13時30分~15時30分
 
場所 帯広市 とかちプラザ
パネリストはモデルツアーの協力者である、
十勝菓子工房 菓音 甲賀さん (スゲー可愛いお菓子つくるんですよ!)
地粉麺皮工房 小麦の木 今野さん (手打ちうどん最高です!)
それから
 この会の会長の、マスヤパンの杉山社長に、私も参加します。
申し込みは、シーニックバイウェイ支援センター 8月29日まで
電話:011-204-710
 農家さんが参加してくれて、この輪がひろがればと個人的には思ってます。
是非是非、地元食材の探究者のかたにも参加してほしいです。
       

キタノカオリの底力

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今年の小麦の不思議はキタノカオリから始まりました。
7月下旬にスタートした”ゆめちから””きたほなみ”が細麦傾向だったので、”キタノカオリお前もか~”と思っていましたが、非常に良い小麦に仕上がってくれていたのです。
 8月2日にロクロクエンジン始動。
本当なら1日で作業は終わりますが、できるだけ日光の当たりづらい林側のほうの生麦を完熟化させたいということで3日は自然乾燥において、8月4日に収穫を完了。結局今年の秋まき小麦は雨に一回もぬれず収穫。記憶にないくらい順調に秋まき小麦兄弟の収穫作業は終えました。あれ、トラブッてない?!どっかなかったかなと探すくらいの。
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 収穫はいろんな方達に応援してもらいましたよ~。
江別製粉の方、十勝でもインデペンデントなお菓子作りの匠、モントレゾールの小川さん、帯広はるこ“>まベーカリーの若手ブーランジェの青木さんと、妻と長女も。この二人はいつも応援してくれているはずですけど。
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 とにかく北海道の小麦粉ですからまずは地元から知ってもらうことが重要だと思います。美味しいパンやケーキを作る人は大勢います。その人たちに北海道の小麦って、うちの小麦って今年はこんな感じなんですと伝えられることが大きなモチベーションとなって明日の生産に励めるようになるんじゃないかと思ってます。
今年は運よく晴れ日もおおかったのもありましたが、楽しでもらって何よりでした。
 
 さて、お題にあるように”キタノカオリの底力”ですが、なぜ良くなったのか実際にはまだつかめてません。
晩生の品種にとっては最適な気候に推移したのかもしれません。一昨年平成21年は大雨、去年22年は猛暑、今年23年はプチ猛暑?だったのかもしれませんが、過去2年は収量もとれず、21年は品質の面でも弱含みなところもありました。今年は収量と品質共に期待できそうです。
 
 唯一気になる点は、フォーリングナンバー(FN値)という小麦のデンプン質検査。粘性をみるのですが、穂発芽すると粘弾力がなくなりFN値がなくなります。こうなると、生地ダレや麺のブツきれの発生となり後の製品に悪影響をだします。キタノカオリの場合、収穫時の雨にあたらなくとも、登熟期間のなかでの低気温の発生状況によっては、このFN値が上がらない現象がおきるという、非常に繊細なというか感じやすい品種になってるんです。
受粉時期からいままでそんなに高温推移でなかったのでもしかすると、FN値が基準を満たさない可能性があります。しかし、低温登熟による低アミロかもしれません。容積重(胚乳のつまりくあいを意味する)が高く、外観もよいとすればFN値がどうなるのか検査結果がたのしみなところなんです。
 カオリちゃんの話はたびたびしますが、ヒヤヒヤさせられる”ジャジャ麦娘”のようにかんじるところがあります。
とにかく機嫌をいっきに損ねる。そうでなくても気温によっては品質に影響がでます。今年は昨年と比べると品質+量があるということで安堵しています。
 でもこのドキドキ感と緊張感を持たせてくれるのが、カオリちゃんのいいところなのかもしれません。
これからきっと希少性のある小麦になるかもしれませんが、それでもこのカオリちゃんのファンは熱いです。
なにか職人魂というか、パンを作る人のハートをつかむ美味しさと面白さを兼ね備えているようです。
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調整後のキタノカオリの写真。今年はゴツゴツとしながらも綺麗に膨らみました~。
今年も秋まくからね~。来年も元気にとれてね~と願いをこめつつ。
今年のカオリちゃんの底地力に感謝するのでした。<  

シニフィアン・シニフィエのNEWチャパタ誕生!!

ブログでもおなじみのシニフィアン・シニフィエ(東京・三宿のパン屋さん)とついに粉ラボ商品ができました~!!
今回は当農場のキタノカオリでチャパタが完成です。
私も知らなかったのですが、チャパタってイタリア語で「スリッパ」という意味あるそうでそれは素朴なパンなのです。
先日、販売前のチャパタがシニシニ様から届きました。大変身を実感しましたよ~!!
正直パンの素人な我々ですが、想像を裏切る中のフカフカ感とねっちりとそれでいて、しっとりした内層。
それから、キタノカオリらしい甘さとクリーミーな色合い。
是非是非食べてみてください。
きっとキタノカオリの味を知っている人も驚くパンになります。
プレーンなままでも十分素材の豊かさを感じます。
シニフィアンのパンは本当に不思議です。嚙締めるほどに味わい深いのです。
オーナーの志賀さんとは、十勝ベーカリーキャンプでご一緒し、農場にも幾度となく足を運んでいただいています。
「農産物もパンも生き物。その年できた小麦で最高に美味しいパンを作るのが本来職人の仕事です。」と志賀さん。
嬉しいかぎりです。人によって素材の活かし方はそれぞれ。でもやっぱり技術もハートもあつい方は頼もしく、
去年(2010年)は、コンバインで小麦収穫も手伝ってもらいましたよ~こちら。
本当にありがたいことで、こうして国産小麦の普及や進行にお互いに役目を少しでも果たそうとすることに明るい将来を感じてます。
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今年も、”2011ベーカリーキャンプin十勝”での志賀さんの講習会も大盛況でした。毎年ですが、講習会の予約チケットが一瞬で売れてしまう状況です。
国産小麦を愛する真のブーランジェ、志賀さんのチャパタ是非どうぞ!!