”きたほなみ”にバトンタッチ!!

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秋と春は特に、朝晩と日中との気温差が激しいため、このように畑から水蒸気が生き物の息のようにでてきます。とてもきれいな早朝の景色です。
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トラクターに乗れば、視界はとても良いとはいえませんが、大きく深呼吸したくなるような空気がそこにあります。またこれは、日中の温度が上がる=晴れるサインでもあり、こういう日は大抵晴れます。それもあってか、次の日は放射冷却現象だとかで、朝晩の温度は低くなるのです。
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北海道の次世代小麦”きたほなみ”。段階的に導入され、来年からはホクシンからバトンタッチされ多くの地域で作られることになるでしょう。確かに、今年の悪天候でもホクシンよりは優れるところ多く見られましたから、きっと今年のような悪天候がまたあるのであれば(やめてほしいけど)、救世主になるに違いないです。
今年は少し、面積を拡大させて、9月30日から10月1までで7.5~8KGぐらいでまいてみました。
結構春先の分けつがあると感じましたから。
”きたほなみ”は多収であることから、自給率に貢献できるし製粉性も良いということで、製粉会社もよろこぶんじゃないかな?自給率14%からプラスなんぼにするのか。日本全国で、こういう品種の開発は急ぐべき。

The Power Of Dreams “ゆめちから”デビュ~!!!

”ゆめちから”っていう小麦きいたことあります?
まだ試験段階(農家の畑での)ですが、ついに世界の小麦に対抗しうる?超強力の小麦がでてきました~パチパチ。
はて、”超強力”?って何?何がそんなにつおいのか?
それは、タンパク質が多く、パン生地にしたときのしっかりとした強い生地ができることが特徴で、この品種だけでは逆に強すぎて、使いづらい。そこで、”ホクシン”や”きたほなみ”とまぜまぜすると、これまで難しかった加工や製品への安定性がでるんですって、へーーー。
詳しくは”ゆめちから”を育種開発してきた北海道農業研究センターのプレスリリースはこちら→ポチっ
父親は”キタノカオリ”なんですね~。でも、あのキタノカオリのようなクリーミーな色味はないそうです。
でも、秋まき小麦では珍しいヒゲつき小麦ですね~。これは、収穫時に農家を悩ませるひとつになるんじゃないですか?チクチクしちゃって。
ちなみに、作物の品種の名前が決まる前に、系統番号というのが付いています。
”ゆめちから”の場合は、”北海261号”だったようで、昨年十勝の農業試験場で見てきたものです。
そんときの模様はこちら→ポチ
育種の人ってすごいですよね。品種の掛け合わせを生涯かけてやるわけです。親つくるのに何年もかかって、それから病気や収量性、品質、いまなら食味にまでこだわっての開発。頭下がりますね。
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見た目は確かに、キタノカオリが片親なせいか、ゴツゴツ系の楕円タイプ。
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播種日は9月28日。8.4KG/反くらいでまいてみました。
またドキドキわくわくする北海道の小麦の誕生です!!
夢も希望もパンもふくらむ”ゆめちから”。
これを食べなきゃ年越せなくなるかも?
“The Power Of Dream”日本が誇る自動車会社のキャッチーでもあるけど、いい名前ですね~。
楽しみです。

KITANOKAORI SEEDING

早いもので、畑ではもう来年の始まりです。
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秋まき小麦の種まき時期となったのです。
秋まき小麦(USAではWINTER WHEAT)の北海道の種まきシーズンは、9月中旬からはじまり、下旬にピーク。10月でもこの辺(十勝中部なら10日前後位までが、種まき時期になります。
要は、小麦が越冬してくれればそれでokなわけですが、時期が遅れると越冬に必要な葉っぱの枚数(5枚を確保というのが基準)だとか、体つくりができないので気象条件によっては、枯れてしまったりします。
9月上旬も雨が多く、なかなか畑に入れない日が続き、中旬からの準備となりました。
小麦を連作する際は、畑起こしといって、土を天地返しにする機械(プラウ)を使用してから、ディスクやパワーハローといった機械で整地をして、肥料を撒いてから種まきになります。すべて、別々の機械でやります。ここも、農業の非効率なところ。状況に合わせた機械や、機械の調整を行います。
秋まき小麦のトップバッターは
香味麦選”キタノカオリ”: 今年の収穫で最も手がかかった小麦です。
昨年(平成19年)は、9月21日に種まき。今年(平成20年)は9月27日。畑の準備はちょいと遅れ気味でしので、種は13KGと去年(10KG)よりも、3KG多く種まきしました。
キタノカオリは分けつがホクシンと比べるとしない感じ。あと、播いた畑は土のゴロが多かったので、発芽不良もあり得ると思いこの量に決定。
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種をまいた後は、鎮圧作業。種を落ち着かせる作業です。また、この畑の場合は、表面の土のゴロをちょっと砕いてあげるのも、目的です。
こんな感じで,10cm以上のゴロが、5.6cmくらいにおさまってます。あんまり土が細かすぎても、雨降って表面パンパンになる可能性もあるし。
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秋の長雨が続きませんようにと祈りを込めながらの種まき作業の始まりです。
ちなみに、キタノカオリはいつもの倍以上の面積を撒きました。
理由はまた今度。