甘くなれ~ビート君

ビートのお話をしないと、甘くならないような気がしてしまう今日この頃、お元気ですかビート君たち?ご無沙汰しております、ごめんね。
デッカイほうれん草?と間違われることもありますが、実はビートは、ほうれん草と同じアカザ科に属する植物なんですって。6月29日の様子。葉っぱが展開期ともあり、次々に葉っぱがでてきてます。この頃畝が塞がる間じかで、塞がると雑草の抑制にもなります。
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下は7月29日、根の部分徐々に大きくなっており、根重肥大期にはいっています。糖分を貯めるよりは、体つくりの時期でしょうか。
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この頃になると、病気(根腐れ病、かっぱん病など)の防除を10日とか2週間おきに4回ぐらい続けるのです。なんでかって?かっぱん病に著しくなってしまうと、収量が伸びないのと、甘くならないビートになってしまうからなんです。生産者はビートの重量とその糖分によって、売り上げが決まるため、できるだけ大きくて甘~いのがつくりたいんです。それに虫食いも発生します。カメノコハムシ、カナブン、ヨトウ虫(蛾の幼虫)。ヨトウ虫は漢字では夜盗虫といって、日中は土の中や、中心部の葉っぱに隠れ、夕暮れ日も落ちる頃にでてきて食害をするんですよ~。”♪む~しゃ、む~しゃ、しあわせぇ~♪とかいってんだろうな奴ら。
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小麦の乾燥と選別作業

日本はアジアモンスーン気候というか、温暖湿潤気候なのは皆さん感じるところだと思います。
アメリカ、オーストラリア、カナダ、ヨーロッパ、世界各地で主食とされ栽培されている小麦。
世界で共通する小麦とはいっても、栽培される産地はほとんどが乾燥地帯に近いところだと思います。
なぜか?収穫の時に雨が多いところでは、品質が劣化しやすいからです。穂発芽とか、カビの問題だとかに繋がるんです。
いくら梅雨のない北海道といえども、条件は日本の中。ここに小麦の高コスト生産の一因があります。防除の回数の多さに加えて、収穫時に乾燥状態の良い環境で適期に収穫できないジレンマ。ヨーロッパでさえ、貯蔵するタンクはあっても、乾燥施設を多大にもつということはないんです。アメリカなんか産地によっては野積み状態。”え~大丈夫なのか?”と思いますが、天気がよいんでしょうね。
前置きが長くなりましたけど、収穫した小麦ですよ。製品水分は12.5%以下と決められているため、乾燥機で脱水作業をするんです。なぜこの水分なのか?ようは貯蔵期間がながくなるため、このぐらいの水分状態でないと保存状態に影響があるからなようです。
作業工程ですが、
1.ダンプで運ばれてきた小麦をホッパー(投入受け)に流します。
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2.粗選機で、軽いごみや雑草の種、細麦などその名の通り、粗いものを篩い分けします。ゴミ部分が多いと乾燥効率も悪い。
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3.乾燥機にて、乾燥を開始します。うちのは循環式乾燥機といって、外気を吸い込み、バーナーで燃やした暖気が乾燥層になった部分を通りぬけ、後ろに排出するやりかたで乾燥します。大抵はこのやり方だと思います。畑からの小麦が水分が一定の時は良いのですが、水分にムラが生じる場合は、”調湿”といって、蒸れない水分の16%ぐらいで一度保温を続けます。大体5時間ぐらいおいておくと、内部で水分のない雑穀が、水分のより多く持つ雑穀の水分を吸収することで同じ水分にするということです。
時間はかかりますが、一定の水分で製品ができるメリットと、品質向上につながるということで行なっています。
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4、12.5%以下になった小麦は、貯蔵用のコンテナ2tとかパック500kg~1000kgパックに詰め替えられ出荷となります。
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ほとんど全てが機械による選別作業ですが、次々と小麦を乾燥しなければならないため、最盛期になると小麦の投入もしなきゃなんないし、排出作業も同時にやらなきゃならないなど、現場はとてもあわただしさを増すのです。
でもコストかかりすぎですよ!選別作業はありでも、良質麦をとるために、乾燥作業は一大作業で経費も莫大。外国のように圃場乾燥ができるならそれが一番いいにきまってる。日本の気候にマッチした雨や病気につお~く、さらに需要者のニーズにマッチした品種のデビューが待ち遠しい。行政改革でも農業改革でも何でもいい。とにかく、優秀な品種”ハルキラリ”とか”きたほなみ”とか”北海261号”とかを早く市場に投入してほしい。燃料高、CO2の排出、環境保全からも、”いまそこにある危機”を”いまそこにある新麦”で乗り越えたい、そう思うのであります。

ホクシン 収穫開始!

7月29日、曇りのち晴れ曜日、午後からホクシンの収穫開始しました。
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子実水分は19%前後。穂もカールを描けば描くほど、水分は少ない傾向にあります。うちの町、本別のJAも28日の午後から収穫を開始しました。十勝管内の何箇所かで、27日に収穫を開始した模様です。
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コンバイン(収穫機械)の前についたヘッド(刈り取り部分)にギザギザの三角形のナイフが列に並んでおり、それがもの凄い勢いで横振動することで、茎の株元を刈り取ります。脱穀部分は大きなドラムとそれに沿うようにしたコーンケーブと呼ばれる格子状の鉄柵があり、そこで9割がたの小麦粒は脱穀されます。また内部では再脱穀するための装置と必要のない茎や殻を後部へ排出する装置や扇風機の装置がついているんです。
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コンバインの後部からは、風で送られた籾がらや茎、細麦とよばれるクズ麦や雑草の種など軽いものが排出されます。
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脱穀された小麦は、運転席の後ろのタンクに蓄積され、一杯になるとダンプに排出する。これが収穫の一連の作業です。
本州はうだるような暑さが連日だそうですが、十勝は避暑中どころかサブい!”キタ~~~!”というぐらいの夏はいつくるんでしょうか?なんだ秋風かと感じることも、どうした温暖化?まだ二三日にぐづついたのちに、本格的なホットな短い夏を感じたいと思うのです。まだ半分。頑張らねば。