黄昏 大納言

5月19日に播いた大納言、発芽しました。
この日の夕方から、20日にかけて強い雨が降ったため、土の表面が硬くなり(雨降って地固まるっていいますよね)、多少ですが発芽がきついところもありました。首をもたげて、子葉を地上にだそうとしています。来年は細土と表土を鎮圧するローラーを少々弱めにすることが課題かな~。
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大納言って始めてまいてみましたが、遺伝的なことなんでしょうか、見た目からなんでしょうか、種の大きさに比例するように、子葉も大きい。開きかたがエリモと比べると豪快です。すぐに本葉がプチっと子葉の間にできてくるので、本葉になるべく影響の少ないこの時期に除草剤で草退治です。
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適度な雨と太陽と、豆は気温が高いのが大好き!受粉時期に暑かったら最高にいい豆とれると願ってま~す。6月12日に、あまりにも土が硬そうなんでカルチという機械で、土の表面を砕く作業もしました。子草退治も狙いの一つです。
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嫁様のブログもよろしく!見慣れない豆をまいたそうです!
http://ameblo.jp/akico-mugi/page-1.html

育てよう若き地域のレポーター 長いも植えました!

6月10日、仙美里小学校で農業体験を行いました。
JA本別青年部のオジサンまじり?の若者達が集まり・・・。
本別町は3小学校あって、そのうちの一つが今日の仙美里(せんびり)小学校です。
対象は4.5.6年生。去年(h19)もいろんな作物をつくりました。好評を経て、今度は支部化。
酪農に従事する部員はこの時期、一番牧草の収穫期に入りなにかといそがしさのますころですが、
昔お世話になった自分達の学び家にもどり、それぞれの地域の子供達に”作物ってなんだ?”というのを一緒に体験する事業です。
仙美里支部は”長いも”つくりに挑戦。
”長いも”は作土層が深く、土もやわらかい赤土のようなところが適するようで、どこでも作れるわけじゃございません。本別でも何戸かしか作っておらず、貴重な野菜類の一つです。
まず、スコップで30cmほど横穴をほり、やわらかい土を埋め戻したあと、培土し消毒した種いも(石灰のみ)を等間隔に植えていきます。
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その後、ドリルで穴をあけて、2mぐらいの間隔でポールを立て、ネットをかけます。長いもはつる性の植物なんで、絡むなにかが必要なんです。
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子供達はサッカーゴールのようなネットがなんなのか、長いもがどんなふうに成長するのか興味深深。
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無農薬で行う予定。”草取りしっかりやっとけよ~!”とアドバイス。

ハルキラリ+春よ恋+ライ小麦=?

ハルキラリ+春よ恋+ライ小麦=一圃場に植えてあるムギ家族です。
北海道の有望品種、ハルキラリ、存在感をましてきましたよ~。”春よ恋”とくらべても、葉っぱが横に広く、茎も少々太い感じ。”春よ恋”が細く淡い恋だとすると(どういう意味だろう)、ハルキラリは少々の失恋では動じない?図太さを感じてます。個人の主観ですので、実物を見に来てください。
写真は左、”春よ恋” 右”ハルキラリ”すでに幼穂形成ステージに入っています。
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それで、ハルキラリのお隣が春よ恋で、そのまた”春よ恋”のお隣に育つ?というより繁殖しているライ小麦ですが、ん~太い。葉から茎から、自然交配ではなく、人口的に交配されたものみたいだけど、人造人間キカイダー(知ってる?)みたいな感じだけど、楽しみ。やっぱ農業はこうでなくちゃ。どんな穂になるのか”へ~んしん!”と言うのはいつでしょう。
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幼穂は入ったみたい、よしよし。(6月8日)見てくださいよ、私の手相!じゃなくて、ライ小麦の幼穂。ダメだピンボケしとるわ。
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ビートは順調ですよ

え~ビートですが、元気にしてます。
移植してから彼此、一ヶ月経ちますね~どうなったでしょうか?
5月28日の写真 お~
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同じく6月8日の写真 お~お~(なにが?)
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5月31日に除草剤をかけました。ここで面白いのが、この効果。実はビートはアカザ科なのですが、雑草にも代表的なのが、シロザ・アカザで同科にもかかわらず、ビートには薬剤効果はでないんです。不思議でしょ?
雑草退治で一番需要なのはタイミング。初めは可愛く見える雑草の子葉も、ホオッておくとそれはそれは強大な手ごわいヤツになります。農家にとっては恐怖であり、共存しなくてならない植物なんです。今度、畑の雑草を紹介します。
それより、雑草の定義ってしってます?
雑草とは:人間の生活範囲に、人間の意図に反して繁殖する植物のことである。
合ってます、この説明!育つじゃなくて、繁殖というニュアンスがグーですね。でも雑草から言わせれば、”雑草の生活範囲に、雑草の意図に反して種を絶やそうとするわる~い動物のことである。”なんて辞書にかかれてるかも?

祝い黒豆の目覚め!

黒豆の”祝い黒”、昨日6月6日の雨をうけて一斉に発芽してきました。
前日、6月5日は乾いた土を持ち上げ、地割れしていました。土が白っぽいのは、火山灰土が比較的強い土壌で作付けしているから。前回もお話しましたが、大豆・金時類は種子である豆そのものを、地上に押し出し、割れたところから子葉がでてきます。大豆はうぶげのようなものを葉一杯つけてきます。
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6月7日にはこんなんでました~!子葉のうぶげ、”枝豆”のさやにもついてるやつですよ。大豆は特このうぶげが目立つ。収穫のときもこのうぶげが人間にはあんまやさしくないんですね。毛がとぶわけですよ。そこらじゅう!また収穫時にどうなるかお話することにして・・・
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列で見るとこんな感じ。種子の能力、土壌水分や硬さ、まかれた深さによって発芽に多少のばらつきがありますが、今年は5月20日と6月6日にちゃんとした?(ある程度の量)の雨があったので、そろい良く生えてきたほうです。
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UDO&KOGOMI

旬の山の幸、ウドとコゴミをもらいました。
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山散策の大好きな援農さんのおばさんにいつもいただいたりしています。行者にんにくとかも。
山菜を採る人の掟:現場は決して人に教えない。欲張って根こそぎとらない(来年にまた山からのおすそわけを頂戴するために)。の2点。
どこからともなく、ビニール袋一杯にとってきてくれると、土の香りと新緑の風味が一杯にかもしだされるんです。バーター貿易じゃないのですが、お礼の物々交換に野菜や庭でとれる果実などで応えます。
妻がワラビ、ウドの天ぷらと、同おひたしで食卓に香りづけするわけです。やっぱ新鮮、うまい!

SASAGEは何系?

これ何かわかります?小豆?大豆?あんた誰?
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The answer is SASAGE!! そうです、ササゲなんですね~。と何か聞いたのは、ちょっと豆を作っている人にきけば”ナニこれ?”となるから。理由は、大豆・金時豆は一般的に豆を持ち上げて地上部にでてきますが、小豆は豆を地中に残したまま、子葉だけが地上部にでるからなんです。
この写真を見る限りは、豆を地上部に持ち上げて発芽している=大豆系。But子葉は見るからに小豆系。なので迷う、迷う。”ササゲ”自体はこのあたりでは超めずらしい。同じ町内の友達が試験的に作りはじめたものです。ガルバンゾーも播いたらしい。でも一向に発芽の兆しがないとのこと。明日の6月6日の雨後に発芽しなかったら厳しいかも。”でも発芽ぐらいするっしょ”って話してました。おっとっと、ササゲね。赤飯には聞いたことありますが、食べ方さえもよくわかりまへんね。
ウィキペディア(Wikipedia)』によると、なになに・・・
ササゲ(黒目豆)
分類
界 : 植物界 Plantae
門 : 被子植物門 Magnoliophyta
綱 : 双子葉植物綱 Magnoliopsida
目 : マメ目 Fabales
科 : マメ科 Fabaceae
属 : ササゲ属 Vigna
種 : ササゲ V. unguiculata
学名
Vigna unguiculata (L.) Walp.
和名
ササゲ
英名
Cowpea
ウィキメディア・コモンズには、ササゲ に関連するマルチメディアがあります。ササゲ(大角豆、学名 Vigna unguiculata)はマメ科の一年草。つる性の種類とつるなしの種類とがある。アフリカ原産。主に旧世界の温暖な地方で栽培される。(旧世界ってなんだ?)
語源は、莢が上を向いてつき物をささげる手つきに似ているからという説、莢を牙に見立てて「細々牙」と言ったという説、豆の端が少々角張っていることからついたという説など諸説ある。(へ~)
穀物用種は、さやが10-30cmで固く、豆は1cm程度の腎臓形で、白・黒・赤褐色・紫色など様々な色の斑紋をもつ。つる性種は草丈が2mから4mになるのにたいし、つるなし種の草丈は30cmから40cm。寒さには弱いが、暑さには非常に強い。(つる性の豆って手入れが大変!)
日本では、平安時代に「大角豆」として記録が残されている[1]。江戸時代には「雎∮、」という名前での記述もある。また、アズキは煮ると皮が破れやすい(腹が切れる=切腹に通じる)のに対し、ササゲは煮ても皮が破れないことから、江戸(東京)の武士の間では赤飯にアズキの代わりに使われるようになった。(へ~へ~へ~へへへ~)。
結局、小豆系?大豆系?どっち?
ちなみに、鳩に食べられたものもあるとのこと。やっぱり鳩も高級品だってわかるんだべか?新芽の一番柔らかそうな、プリプリした豆だもんね~。食べたくなるのもわかる!俺もハトだったら・・・
鳥の食害されると、豆が切れて棒状になっている(農家語でこの状態を”坊主”と言う)。もちろん育ちません。虫もありますよ、根切り虫・タネバエ等にやられます。
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藤の花の咲くころに

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藤の花が庭先で咲きました。”へ~こんなんなんだ~”と思っていたのも、そのはず。ここ何年もさいていなかったからです。
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おばあちゃんが生前、”藤の花が咲かんね~、どこかいかれとるんだろうか”と言っていたそうで。やっと日の芽をみられる日がきたのですね。6月上旬はちょっと寒い日が続いてるので、下の花までしっかり咲くのはむづかしいかもしれないけど・・・。
めった咲かんものが、咲き乱れる。今年はなんかいいことありそう!!

ライコ&ハルコ

拝啓、ライ小麦さま、お元気ですか?お隣さんの”春よ恋”も大きくなってきたでしょうか。
ライコムギの写真
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ライコちゃん、はっきりいって、ごっついっす!種の大きさでガタいがきまるわけではないけれど、勢いの良い芝麦(雑草)のように、張り切って葉っぱを横に広げてますね~。オモロイじゃないですか。
文献によると、なになに。小麦よりも穂が最上部の葉(止め葉)から穂がでてくる(通常、出穂期)のが、約6日ほど早いとか。しかし、私のもつ文献は、きっと秋播きのライ小麦に違いない。春まきにまいたとなると、いつだべ?”春よ恋”よりもチョイ前・後?それとも全然、違う時期になったりして。
写真は左がライコムギで、右が”春よ恋”ですね。春よ恋はまだまだ線が細い。一粒の種から3本の茎に分けつしています。ライコも分けつはあまり変わらないみただいけど、何せ葉、いでたち、逞しく勇ましい感じ。どんな穂をつけるか楽しみだの~。
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ハルコも元気にしとります。
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予告:秋播き小麦のホクシン・キタノカオリはもうすぐ、穂が顔をだしますよ~。

で・で・出た~!スペルト小麦!

うちの庭先のスペルト君、出てきました。
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あんな鎧のような籾の中からも、立派に発芽してきました。”そりゃそうだよな、子孫残すのに殻が固すぎて出てこないなんてありえないよな”と一安心。
しかし、やっぱり作条にまいたほうが、発芽率は良いようで、ばら撒き(種が表土にでているようなもの)のほうは、発芽が難。特にもみのついたまんまだから余計、そのリスクはあると考察する。
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古代ムギといわれるだけあり、もしかしたら何世紀はいいすぎかもしれないけど、小麦を人類が食べ始めた原型に近いものだとすれば、相当な価値がある。気がするのは私だけだろうか。
何千年の時を繋ぎ、ついにスペルト小麦が、家の庭先で目覚め?たのです。
まづはパチパチ。