春小麦のヒゲダンス

6月16日小雨曜日 ハルキラリ+春よ恋+ライコムギ観察
春小麦の形に代表されるヒゲ(ノゲとかとも言う)。やはりこの止め葉時期に、すでに立派に形成されています。裸麦とかにもある、よくある小麦の代表的な絵にもつかわれるようなこのヒゲ?いったい何のためにあるのでしょうか?ライコムギにもあることがわかりました(春まき系だからかな?)!!!
ライコムギ:止め葉 草丈45cm 穂段数10段 茎はハルキラリより太い
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春よ恋:止め葉 草丈50cm 穂段数9段 ハルキラリよりも細い 有効分けつ3本、無効2本
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ハルキラリ:止め葉 草丈53cm 穂段数9段 茎は春よ恋より太い 有効分けつ3本
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地域普及員N氏のお話では、”籾がヒゲ状になっていることで、家畜や鳥、人間に着きやすく、子孫をより遠くに運ぶのに好都合なのではないかとか、のちほど出穂してこえばわかりますが、このヒゲ状の穂も光合成の1%ぐらいはしているのではとの、補完的機能性の役目ではとのことも考えられるそうです。
あと、これは実際の話ですが、鹿の被害にあわないことを考えると、他の動物に食べられないように、トゲをのこしたのではないかと自己防衛しているのではないだろうかとも考えられます。
たしかに、この殻(籾)は粘り気を感じます。納豆のような糸をひくような感じではなく、なんともマジックテープのような、ホクシン(秋小麦)にはないネチっコさがあります.。籾の粘り気を感じることからも、タンパク%が高い強力粉のイメージをもたせます。私的な感想ですけど。
ホントはなんでしょうね?ハルコよおせえて?
収穫のときも、このヒゲが折れて空気中に飛び出し、皮膚にあたったりしてかゆみやくしゃみを感じたりもします。これは効きますよ~。数千、数万の穂の一本一本が積もって、脱穀をしている機械の網の部分にびっちり張るような形ですから。取り除くのは人力しか方法がなく、”どうにか良い対策を”機械に改良したいところです。